真実の行方
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何十年か十何年か前に映画を観て、全てに於いて凄い作品だと思っていた。 自分は若くて未熟だった。 PCも無かった。 ので、インターネットもありゃしない。 時代は変遷し他者の意見も容易に読む聞く事が出来る。原作が意外に低評価なのと、原作のほうがいいという両方の意見があったので読んでみた。大体、原作と映画があると原作の方が良いので。自分としては。 ちなみに、長く生きていると本も映画も同じ作品を十代から始まって三回くらい観たり読んだりする事があるが、自分の経験値と精神年齢が変化して、昔の名作を「何が良かったのか?」としか思えない経験多々あり。 これも、その一つだった。 映画では、被告人の稀に観る個性と狂気に魅せられる。功名心と勝つことを最優先する弁護人とそのチームと共に視聴者もその世界に引き込まれていき感心したモノだった。話しのテンポや、各人の演技の見事さも大きな要因だ。 ラストのどんでん返しでの「嫌な感じ」よりその展開と結末にしてやられてしまった。 ところが、今回原作を読むと、作品としての出来は素晴らしいのだが物凄く後味が悪かった。 原因の一つは本で情報量が増して背景や各人の人物造形が濃くなり、感情移入も増したところで、全てが裏切られるからだ。 作中の弁護士一人では無い。 自分の裏切られた感も大変なものだ。 小説でそこまで思わせるのは完成度は高いのかもしれない。 もう一つ考えられるのはこれを初めて観てからの歳月で人間の、自分の、醜さ卑怯さ理不尽さを知らしめられ続けた事で観え方が変わっている。 別にハッピーエンドでなくても良いのだが、 この場合ハッピーエンドがあり得るかいう問題もあるし、 何がしか「それでも人間は人生は良いものだ」 と思わせて欲しくなった。報われなさは現実だけで沢山である。 雑に言ってしまうと、 書籍も映画も何かというと「死体がゴロゴロまたは殺し方が残虐」、「武器と戦闘術の濫用」、 「連続殺人、サイコパスもの」、「サバイバルモノとバトルモノ」が溢れてそれを観るのが娯楽とされているように感じて殺伐とする昨今。 人生はつらくて理不尽な事が多い。でもたった一つの何かで掛け替えが無く素晴らしいモノにもなリ得る。 生きるのは一仕事で大概疲れているので、せめて芸術は希望を表現し語って欲しい。 あるいは絶望を描くことによって希望を想起させて欲しい。 年月を経て、何回読んでも観ても「名作だ」 と再確認し再発見する作品もある。 本作と映画はもう読まないし観ないだろう。 | ||||
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DVDを購入したつもりでしたが…届いたのは古いボロボロの文庫本でした、こんなはずでは無かった | ||||
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映画を観てから、原作(小説)の方を読みました。 映画は、かなり原作に忠実に作られているので、映画を観られた方は特にこちらを読む必要はない気がします。 若干の相違点は、主人公側の面子である、調査員・トミー・グッドマン、秘書・ネオミ・チャンスの存在でしょうか。あと、エアロン・スタンプラーの診断をした精神科女医モリ―が厚く描写されています。 主人公ヴェイルとネオミ、モリ―の間では若干のロマンスもあります。反対に、検察官・ジェーン・べナブルとはロマンスはないようです。ヴェイルとヴェナブルとのロマンスは次作「邪悪の貌」で生じるようです。 この作品は、三部作のようですが、どうやら三作目はアメリカのアマゾンのレビューを見る限り、あまり評判がよくなかったようで、邦訳されなかったようです。 この作品に話しを戻すと、私の好みとしては、映画の方が、人物に深みがあって好きでした。 それは、主演がリチャード・ギアですし、なんといっても、エアロン(映画ではアーロン)を演じているエドワード・ノートンの演技が素晴らしかったからです。原作のエアロンに忠実でしかも真に迫るような迫力がありました。 原作の方の人物描写は、活字媒体の限界なのかもしれませんが、妙にコミカルに感じる時がありました。スティーヴン・キング小説の登場人物のような・・・。 まあ、古い作品なので、映画を観たら、特にこちらを読む必要はないと思います。 | ||||
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シカゴでカトリックの大司教をしている男が、全身に78箇所もの刺し傷を負って殺害される。その場で血まみれの姿で発見された青年が容疑者として逮捕されるが、彼はその時の記憶をなくしており真相は定かでない。しかし、現場の状況はその青年エアロンが犯人であると指し示している。ここで登場するのが、無罪を勝ち得るためには手段を選ばない辣腕弁護士のマーティン・ヴェイル。いったいエアロンは本当に犯人なのか?天使のような美青年であり、司教を敬愛していた彼が本当にこんな残忍な犯行を起こしたのだろうか?エアロンの記憶をたどるうちに浮かび上がってくる驚愕の真実とは?これはなかなかインパクトのある作品だった。法廷物としても読み応えがあり、主人公である弁護士ヴェイルの人物造形が秀逸で、奥の深い魅力的な男として描かれ印象に残った。脇を固める登場人物もそれぞれいい味を出しておりその中でも特筆すべきは美青年エアロンの造形で、この印象は強烈だった。何が真実で、何を信じればいいのか?善と悪をへだてる境界線が二転三転する真相に翻弄され、次第に浮かび上がってくる事件の構造が読む者の感情を激しく揺さぶる。これを読んだのはもう10年も前な のだが、当時ぼくはさほどサイコ物を読み慣れてなかったので本書から受けたインパクトはかなりのものだった。いまだに記憶に残り続ける悪夢のような印象だ。 本書は三部作の第一作である。それも話が進むにつれて既成概念を覆されるような、かなり破天荒なストーリー展開になっていくようなのである。現在第二作の「邪悪の貌」までが邦訳されているが、第三作目が長らく邦訳されてないところをみると、評判は芳しくなかったのかな? | ||||
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スリリングな法廷物。弁護士のマーティンと女検事の対決も緊迫して手に汗握ります。話が進むにつれどんどん明らかになっていく事実に驚くばかり。映画化もしていますが、映画より込み入っていて、ミステリとしては小説の方が面白いです。 | ||||
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