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悪人
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悪人の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 21~40 2/3ページ
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| 大変不愉快だったとしか言いようがない・・・。 違和感も残りました。 主人公が実はそこまで悪くないと説明しつつ、 殺された女性が”淫ら”であったことから、 こんなくだらない女(被害者)のために主人公が罰せられるのが可哀そうだとでも いいたげに、ストーリが進んでゆく・・・。 大きな疑問点はなぜヒロインはこの主人公に 人生までをもかけるようなまねをしたのか・・・。 愛してるから? しかし、どう読んでも、主人公のセックステクニックがよかったから 惚れましたっという説明しかない・・・。 主人公の頭もイカれている。 出会いサイトで交流を得て、あった瞬間に”はい、セックス!”という女性に対して、 いきなりドタキャンされて怒り狂うとか・・・。 そんな女にいったいどんなモラルを求めていたのか。 ヒロインと主人公の逃亡生活がはたして”美しかった”のか・・・。 主人公がヒロインの首を絞めて、ヒロインを”かばった”・・・?はい? そもそもかばいたいのなら、本当に守りたいのなら、 最初っから突き放せばよかった。それができなくて、最後の最後でしたから感動的なのか? そして、ヒロインが”あの人は悪人だった”と思い込もうとしているとこが 健気で悲しいと大半の読者は思うのだろうか・・・。 読み終えた後の感想は”結局なにを伝えたかったのかがわからない”でした。 そこまでの流れが面白かったわけでもないですし・・・。 この作品の最低な点は '@”殺害された側”の醜さを伝えることによって、主人公を哀れに思わせること。 'Aほかに”悪人”を出すことによって、まるで主人公の罪が軽くなるべきだと 読者に思わせること。 殺人は殺人だ。 相手の女性がどんな女性であろう、重たく罰せられるべきである。同情などいらない。 まして、このケースだと、 セックスのために、あっていた女性にキレて、キレ返されて、女性がけがをしてしまい、 ”訴えてやる!”と言われたから、はい、殺しちゃいました♪など ふざけているにもほどがある。 同情される余地なし。 本当に同情されるべき人間ほど、殺人などしない。 ああああ!不愉快! | ||||
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| 文庫版上下巻を読んだ。 久しぶりに読んだ吉田修一の小説。 映画を見た何人かの人間から、 「何がいいたいのかよく分からない」ということを聞いたので、 「悪人」というタイトルにも引かれ、 小説をまず読むことにしたのだ。 実は諸事情で上巻を読んでから2ヶ月くらい間が空いたため、忘れてしまった部分が多い。 この話、一言で言えば 善人だが、生きることが不器用な若者がひょんなことで殺人を犯し、 その後、生まれて初めて本当の愛を知る。 だが、殺人者である彼は、逃亡後恋人に迷惑をかけないために、 逮捕された後“悪人”を演じて供述する。 もっと煎じ詰めて言えば、間の悪い男の不幸な事件。 てこと? これって傑作なのですか。 正直そうは思えないのですが。 文章はうまいしすらすらとストーリーが進むので、 ひっかかることなくあっという間に読める。 祐一と光代の愛の経緯はさすがにうまく描いている。 あと、 かなりの場面展開があり、 祐一のことを語るコメント部分とカットバックしながら物語が進んでいく。 これは何なのだろう、映画的手法を使っているということ? 映画、小説ともに“何が悪人か”ということをうたっていたので、 そのことを思いつつ読み進めた。 でも肩透かしを食った感じ。 そういう話ではないですよ、これ。 というのが私の感想だ。 最終章は、 人としてくだらない、唾棄すべき存在、軽薄な俗物を誇張して話が進む。 マスコミのこと世間のこと、軽薄な存在として描く増尾のこと、 それにコントラストをつける存在である増尾の友人の鶴田のこと。 上巻のことを忘れてしまったので、 なんで増尾と鶴田が親しい友人なのか理由がさっぱりわからなかった。 増尾の逃亡生活にはかなりの文字数をさいていたと記憶するが、 増尾がどうしてこんなに軽薄な人間なのか掘り下げもなかったのでは。 加害者、被害者。 祐一は加害者(悪人)を演じることで光代を救おうとした。 光代はそのことで被害者となり、 周囲からの悪意にさらされることなく過ごすことができるようになった。 「祐一は悪人、そんな悪人を私は好きになってしまったんですよね」 心とは裏腹の光代の最後の言葉。 そこで物語が終わる。こんな終わり方でよかったのか。 そんないい作品なのだろうか? 世界観的にも魅力、心を動かされる点はなかった。 文章はこなれているが、内容については?の大いに疑問のある作品だ。 世間的な評価と自分の評価にあまりに隔たりがあるので 私の読み方にもしかしたら足りないところがあるのかもしれない。 李相日と共作のシナリオも読んで、そちらにも感想を書きたい。 | ||||
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| とても読みやすくて1日半で読み終えた。が・・・特に心に残るような作品では無かった。 重みを持たす意味でも『パレード』のように個々の人間性をしっかり書いて欲しかった。 登場人物一人一人のストーリーが薄っぺらく、だれにも感情移入できずのまま読み終わった。 しいて言うなら主人公の祖母があまりにも不幸で心が痛んだ。 しかし何故映画化されたのかが不思議。 | ||||
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| 結果から言うと「で、何が言いたいの?」。 タイトルの「悪人」が名前負けしているように思えます。 九州の田舎の人々の話ですが、こんなにステレオタイプの「田舎者」っていませんよ。私も九州の出身ですが、ここまでヒドくない。 田舎の人たちは、田舎には田舎の良さっていうのを都会の人よりよく知っているものだと思います(不便なところもあわせて)。 その部分だけでも共感できなかったし、登場人物たちの思いや行動はもっと不可思議でした。 あまりにも短絡的、単純、魅力に欠けている。 娘を殺された父親に誹謗中傷するようなメールや電話をかけてきた人々の話がありましたが、そういう人たちと主人公は違うと著者は言いたかったのかもしれません。しかし、どうちがうのか?「素朴な人VS意地悪な人」くらいの違いしか読み取れませんでした。 何となく呼び込みは派手だったから入ってみたお店のご飯がインスタントの味と変わんなかったっていうようなガッカリ感。 読んだ後、幸せなため息が出るほどの本を最近読んでないなーと痛烈に感じた本でした。 | ||||
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| テレビの二時間サスペンスを見る感覚で読める、わかりやすい文体。 悪人と善人、そのボーダーは何だろう。 救おうとして殺してしまって犯罪者になる主人公、 殺意があって殺しかけたのに罪に問われない大学生。 深いテーマを持たせた推理小説だが、不完全燃焼な印象。 もろもろの問題の捉え方が浅く、 登場人物の行動、犯人の殺害の動機や背景など、どうしても納得できなかった。 被害者が殺されてもしかたない的な描き方はどうなんだろう。 花輪和一の『刑務所の中』などを読むと、 殺人での受刑者が、被害者が殺してくれという顔をしていた、というが。 加害者の歪んだ視点で書いたところが、この小説のチャレンジか。 同じ内容で、女性の作家が書いたら、どうなるかなあ。 | ||||
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| 2001年の12月、九州を舞台にした物語です。保険外交員の女性が巻き込まれたある事件の周囲にいる人物を、神の視点から語られる物語です。様々な人々の生活と感情をちりばめられています。ある事件の結果や原因、にではなく『心の動き』に焦点を絞った作品だと私は感じました。ニュースで見たなら、さらっと流されてしまいそうなものの背景を想像させる切り口です。そして主人公である祐一という朴訥とした素朴な青年と、巻き込まれてしまう受け入れる光代という2人の情熱に満ちた話しでもあります。この2人に感情移入できるならば、ぐいぐいと引き込まれること間違いなしの作品です。果たして、誰が悪人なのか?という問いかけに興味のある方に、そして昭和という時代が懐かしい方に、オススメ致します。ちょっとだけネタバレあります。祐一はある意味素朴で社会からの接点は少なく、朴訥としていますが、やはり他者を求めています。それも渇望している、と言っていいです。それは最初に関係ある女性との間でもそうですし、被害者である石橋剄佳乃に対してもそうですし、逃避行をすることになる馬込光代に対してもそうなのですが、自分を受け入れてくれる相手であるなら、誰でも良い、というように映り、非常に衝動的で刹那的な人物に感じさせます。また、犯行に及ぶ際に、どうしても殺人を犯すところまで追い詰められている、という風に感じることが出来ませんでした。その手段もまた、衝動的ではない手段(一瞬の誤りではなく、時間がかかる行為であるということです)として写ります。素朴で朴訥としているように描写されているのに、とても衝動的に自身の欲求に対しては大胆になったり、母や最後に光代への「被害者」に仕立てるという考えも、どこかナルシスティックなものの形として(自分を「悪人」とすることで、周囲の人を救っているようで、本当は母や光代をあまり信用していなかったことのように受け取れ、さらに悪意を背負う自分に酔っている印象)感じさせます。とくに逮捕後に急に喋り過ぎているように私には感じられ、そこが特に酔っている印象を受けました。 個人的には最後に逮捕された後に、もしそれでも光代を求め、罪を償って、責任を背負っていくのであればまだ、理解できるように感じたかもしれないのですが・・・。 巻き込まれる光代の方も、かなりよく分からないです。ほぼ初対面の相手なのですが、とても信用してしまっていますし、光代としても誰でも(自分を求めてくれるのであれば)良かったのではないか?という風に写ります。そんな2人が出会ってお互いにお互いを求めたわけですが、どうしても、祐一なり、光代でなければならなかった、という個性と出会いを感じ得なかったです。出合ってすぐに感情的に打ち解ける何かがあるわけではないのに非常に親密な関係になれるのは、ただ単に「寂しい」ので「誰でも良かった」とい風に感じられます。寂しいというコップに水がもう入りきらない状態に常にある、そんな2人であったのではないか?と。実際、最後の最後で語られる光代の自分でさえ未だにワカラナイという感覚の持ち方が、非常に私には都合の良い振る舞いに見えました。逃避行中はあれだけ自分で付き添った、と言っておきながら(実際そうなのですが)、振り返るとワカラナイというのは、何も考えず責任も取らない、そのうえ判断さえ保留にしてしまう、衝動性が日常的に繰り返されている性格のようで、読後非常に恐ろしいホラーのように感じました。光代の怖さを感じさせるホラー小説、としてはかなり面白いと思いました。 | ||||
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| ところどころにハッとさせられる描写がありますが、本編全体では読後に何も残らない作品でした。稀に見る特別な人はどこにも出てきませんので、偉人や奇人の話ではありません。非現実的なファンタジーでもありません。それでは私たちの周りに広がる日常を描いた作品かというと、思慮が浅くみえる登場人物が多すぎて、物語に全く移入できませんでした。そんなことでカッとなる?そんなに思い込む?そんなに繕う?みんな、覚悟もないのに、なんでこんなに自分を客観的に捉える事が出来ないのだろう・・。ほんとに、この登場人物がどこにでもいそうな平凡な日本人ですか?人間ってこんなに薄っぺらいものではないと、信じたいです。娯楽作品だと思えば、読むに耐える作品ではあると思います。 | ||||
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| この人の小説はじめて読みました。個人的な好みもあると思うのですが内容云々よりまず、小説家としての力量不足を感じたのとやっぱり・・・この人の小説の書き方が好みじゃない。とにかく、ざっくり言うと「この描写、いる?」っていうのが多すぎる。かまぼこをくちゃくちゃと噛みながら言った・・・とか。どうでもいい一言が多すぎ。かといってそれがその人のキャラ付けにもなっておらずなんか足したような薄めたような描写の数々。下手なんですよ。小手先というかなんというか。今時コバルト文庫でももっとこましです。特に前半の殺される女を含めた三人のくだりはダラダラダラダラと、殺意すら芽生えた。しかもそこが後半特に生きてこないとくる。時間返せと。中盤ぐらいから本当イライラしてきました。で?結局なんなん?結局○○ってことでしょ?とほんとイライラ。ポット出のキャラにすら、しょうもない一言を付け加えられて「知らんがな」とうんざり。上下巻に分かれてますが、一冊にまとめられたと思う。連載小説だったのですか?内容を薄めようとして薄めたのでなければ、小説家として致命的な癖の数々です。内容も薄く、結局何が言いたかったのかわからない。何を書こうとしたのか、伝わってこない。ただし内容自体はチープさがやけにリアルではあります。こういう若者ってすごくいそうです。おとなしいくせに性欲だけはあるような、かっこいいくせに面白くない頭だけ染めた奴。いそういそう。実際こういう安っぽい薄い恋愛してる人は多そうです。でもそんなの小説で見たくもないしやっぱり結局最後まで何を伝えたかったかわからないまま文章の癖のありかたにイライラしただけの小説でした。映画を見る前に、と思いましたが役者さんが色づけされたらまた違うかもしれませんが得にからくりがあるわけでもなく内容も薄いので、映画も見ないまま終わりそうです。本を買って久々に後悔しましたね。。東野圭吾とかも買って後悔することはありますが、何か読んだ気にはなります。これは読むのが辛い本でした。後最後に本当の悪人とは?本当に悪い奴は殺した奴。それが結論それ以上でも以下でもないし、悪いのは実際手をかけた、祐一。 最初から最後までそこにブレが生じるわけでもなくそれ以上でも以下でもなかった。それをこちら側に考えさせられるような何かを作者はこっちに投げかけてるようにも思えなかったし力量不足なのか、 何も感じなかった。後高い漢方薬をうりつけられるくだりで、 それを跳ね除ける母親の場面あれ、いる? すごいわざとらしさ満載のエピソードに更にイライラしました。 | ||||
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| 映画も賞をとったりして、売れに売れているので読んでみました。が、私にはどうしてこの本が売れていて、レビューも高評価なのかが分かりませんでした。地方都市で起こった、殺人事件。みんな自分勝手で、自己チューで、自分が一番かわいくて。登場人物がみんなヤな奴で、周りにいたら友達になりたくない人ばっかりです。誰にも感情移入できずに読み終わりました。みんな行動する前に、もう少しちゃんと後先考えたらいいのに。その場の感情に流されすぎ、な気がしました。読んだ後、くら〜い気分になりました。ああ世の中っていやなもんだね。チーン、と暗い気分になりたいときにはいいかも、です。 | ||||
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| 妻夫木、深津、二大スター共演の作品!さぞかし楽しめると思って読みました。映像になりどのくらい良くなるのか、演出家と監督の力量が試される作品! | ||||
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| 2年前に読んでそのままほったらかしに。登場人物のキャラクターがあまりにも既製品的な気がしました。見栄っ張り女子やチャラ男子学生はどこまでもチャラく、田舎のおばあちゃんと土木作業員はどこまでも垢抜けなく、下々の一般人はどこまでも下々でしか発言できず・・・事態は正直者がバカをみる、ではないですが、狡猾なやつが得をしているみたいな方向へ進みそれが筆者の筆で、怒りを持って書き進められていきます。「悪」という積み木を積み重ねたやつは逃げ切り、その最後の1個をたまたま積み上げただけの青年が、積み木の山をガラガラを崩壊させてしまい、「法律的」には「悪人」となった、というような。こういう不幸な結末だけに、これだけ登場人物が自己完結されていると、何も光が見えないし、奥行きもないし、ただため息と持って行きようのないフラストレーションが残るような気がするのです。そうなると、「ああ、不幸だね」と突き放すしかなくなる。人の気持ちに無関心でフットワークだけは軽い若者を憂う、ということもあるのでしょう。でもそれにしては、救いようがない話なのです。人間は変わると思うのです。より悪くなることも改善することも。どっかの誰かが変わってもよかったんじゃないでしょうか。実際は未完結な人間の集まりです、社会なんて。特に犯罪の周りには。 | ||||
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| みなさん本当に泣けました?私の正直な感想です。祐一も佳乃も増尾も光代も、登場人物の頭の悪さに終始イライラしました。まともなのは鶴田くらいだと思いました。佳男や房枝の気持ちや行動は当然のこととして理解できますが、どうしてか、現実味を感じられません。全く心に響きませんでした・・・。 | ||||
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| 人殺しは人殺しに違いないし、純愛してるから、不幸な生い立ちだからという理由で感情移入するのもどうなのかな?それだったら、現実に起きた事件の被害者はいたたまれないだろうし。登場人物に安易に感情移入して「自分も悪人なんだな」って納得して終わらせるより、その「悪人」的な自分とどう向きあうかが必要なんじゃないの?自分のしたことや弱さを認められない頭の悪い連中が純愛劇だのと誤魔化しているとしか見えなかった。登場人物、特に主人公とそのツレは「自分がやったことの結果を受け入れる」ことができないままで小説が終わってしまった。ここまで読者を盛り上げておいて、「あとは自分で考えてください」というのは酷である。何らかの答えを見出せないまま、作者が呈のいい結末をつけて途中放棄しちゃったみたいな・・。前半の薄っぺらい人生を送っている人々の見本市的な展開はリアリティがあって、ぞっとするほど感心したけど、それまで。それ以上の展開が望めず、殺人犯の逃避行に急展開してしまう消化不良・・・。「私たちは一見真面目に生活しているけど、実は悪いこともしています。それが何?」と薄っぺらい人間たちが薄ら笑いして開き直っているような不快感を感じる。最後の加害者の祖母と被害者の父親の「蜂の一刺し」でやや溜飲を下げたのも束の間、ラストのモノローグで台無し。最後まで自分の弱さを認められない人間がそのまま社会復帰できるなんて・・・というモヤモヤ感が残った。高評価のレビュー多いし、映画化もされたけど、個人的には「?」です。「純愛できたら人殺しもOK、殺されるほうも悪いんだし〜」というノリなのか?殺人事件がファッションみたいに取り扱われているようで、不愉快。映画のCMなどを見るたびに肌が粟立ってくる。世の中には、人から見たら平凡そうに見える人生でも、汗流して真剣に生きている人たちもいるのに(例えば、クレヨンしんちゃん「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」はそれを描いた秀作)。何故こんな小説や人間ばかりがクローズアップされるのかと思うと腹立たしいくらい。以上、この本は展開やモノローグにリアリティが込められていて、小説としては成り立っているけど、時間と興味があれば、読んでみてくださいという程度。自分がひねくれているだけなのかな・・・。 | ||||
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| 登場人物に悲惨なエピソードをいくつも背負わせて、それの2乗3乗で、最終的に超悲惨な話に仕立てた、ってことですよね。悲しい話でも生命力など人間賛歌が底流してれば人は感動しますが、この本で”感動した”と思っているあなたは多分悲しい気持ちになっただけではないでしょうか?貧乏くさくて、しみったれた、お涙頂戴の安い話だと思います。私はこういう話を読みたくはないです。「絶対この役をやりたい!」と思った妻夫木くんすら安い俳優に思えました。 | ||||
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| 新聞で読んでいました。前半、サスペンス調で毎朝新聞を読むのが楽しみでしたが、後半で、あれれれれれ???だれが「悪人」なのか?普通に考えれば殺人者が悪人だが、本当にそうと言えるのだろうか?問いかけ自体は大きな可能性がある命題だけど、「殺人者祐一が悪人と言えるわけではない」と言いたいあまりに、軽薄な大学生(名前失念)の分かりやすい卑怯さ・軽薄さ、母親に金をせびって母親の罪悪感を軽減させるエピソードも単純すぎ、佳乃にいたっては、幽霊になってまで祐一を弁護するような発言をさせるなんて・・・。なぜか、これら単純な人物描写は「金色夜叉」を思い出させます。それにしても、佳乃の恋愛ってなんだったんでしょうか。あんな軽薄学生を本気で好きだった・・・???そして、佳乃を振った軽薄学生に「娘の純情を踏みにじったやつ・・・!」とナイフを向けようとするバカ親。娘が振られたからって、相手を憎むか???目も当てられない展開に、新聞小説って大変なんだな、作者もきっと、こんなできばえでは辛いだろうな。なんて思ってたところ、え、賞獲った? え、映画化・・・? ええええええっ!世の中分からないものです。 | ||||
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| 一章で登場人物たちのマイナスな部分が巧みに描かれ、期待をさせてくれる。これからこの「いやな感じ」がどのように覆されるのか、楽しみにして読み進ましたが……。まったく期待外れでした。一章での祐一の性的ないやらしさ。ラブホで女の子の写メを撮るとか、ラブホテルへいくことばっか考えてるとか、ガソリンスタンドの女の子の胸を考え勃起するとか、まるでザコキャラのような人物描写。被害者の佳乃の安っぽいウソや虚栄心。とかになんらかの過去や、理由を勝手に求めて読んだ私も悪いのでしょうが、結局何の説明もフォローも最後までない。初めから終わりまで、影を背負ってはいるけどとりあえず、女と会えばセックスしたがるただのスケベと、家族だけには愛されてるけど、男や友だちに対してあまりにも軽薄でいやな女のまま。これじゃ、後半を背負う遺族の悲しみが半減されても仕方ないです。また、ヒロインが、どうして主人公と逃亡するほど熱く彼を愛したのかも、まあ2度ほど出てきますが、「それが理由〜?」って、共感できない。読んでいて、「あ〜、あの作家ならここは納得させてくれるよね、きちんとおとしてくるよね」と何度も思いました。登場人物にさして感情移入できなかったせいか、ラストの純愛モードも、なんだかなあ、でした。 | ||||
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| 現代社会での家族や性を浮き彫りにさせながら殺人事件、そしてラブストーリーへと展開する内容だが、その中で投影され続ける社会問題に全体性がなく、まるでマスメディアの情報のように断片的。結果として情報番組並みの稚拙な展開となっている。登場人物も、現実における人間性の本質が深く考慮されていない薄っぺらな人物設定。この極端にデフォルメされた、あり得ない人間性の登場人物たちの間で突然何の脈略もなく始まる逃避行的ラブストーリー、そして湧き起こる家族の情感にも何ら共感できない。手法に明らかな映像化狙いも見受けられ、結果として内容の質をさらに押し下げている。このような本が、評価されることに大きな問題を感じたし、メディアや出版社が作り上げる評価や賞といったものがいかに当てにならず、その信憑性がいかに崩壊しているかを痛切に感じた。 | ||||
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| 全体を通して言えば第一章が一番面白く、物語が進むだけつまらなくなっていく感じだった。出会い系サイトで女漁りを続ける頭カラッポの男と、さえない女が出会い、純愛を育むなんてアホらしい展開にはシラける。登場人物がみんな頭悪いので読んでてイライラした。悪人というタイトルだが何が悪人なのか?この小説に悪人は出てこない。悪人を描けていない。悪人というタイトルは相応しくないと感じた。主要キャラは悪人というより単に頭が悪いだけだ。 | ||||
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| 前回、パークライフを読み、あまりよくわからなかったが、今回は評価がいいので読んでみた。物語としては、現代的なストーリーでサクサク読めたが、主人公がいまいちよくわからない、最後むなしい感じで気分が下降しました。 | ||||
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| AMAZONだけでなく他の所でも非常に高い評価が出ていたので思わず読んでみましたが、なぜ高い評価が付くのかさっぱり???手短に言えば、ありふれた若者の鬱屈した心理が渦巻く中での出会いが産んだ悲劇…?? 人物描写が薄っぺらく各々が抱える背景もありふれすぎています。またこれが技術なのかどうなのか分かりませんが、読みながらなんとか登場人物に入り込もうと努力してるのに、次々と意味不明な場面切り替えのせいでただでさえ薄っぺらい登場人物の描写が更に薄っぺらく感じます。でも、例え文章構成を手直ししたとしても恐らく、題名負け・受賞歴負けです。ほんとうに不思議です… | ||||
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