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始祖鳥記
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始祖鳥記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 41~50 3/3ページ
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空を飛びたかっただけの幸吉。そこに野心なんてなかった。あったのは少年のような真っすぐな夢だけ。ただ、その姿は人々には浪漫としてではなく世直しを叫ぶ鵺という希望に映った。幕府の悪政を正すべく奔走する魅力ある男達の知性ある勇気と、期せずして伝説の男となった幸吉の真っすぐな気持ちがミックスされて時代を切り開いていく男達の物語。幼き頃と老年の幸吉に影響を与えた女性おキヌとウタは荒野に咲く小さな花のように物語を和らげている。微細にわたる時代描写、繊細な人物描写、五感に訴える自然描写。類い稀なる読後感。一級品の大衆文学。 | ||||
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購入してから時間が無くて中々読む事が出来なかったのですが、読み始めたら面白くて止まらなくなりました。これぞプロ!と言える詳細な時代考証も良かったですし、何しろ主人公幸吉の生きざまが良いです。周囲の人々が彼の行動に影響され、今までの安定した暮らしや地位を捨てて迄、悪政に立ち向かって行く姿は、感動的で心揺さぶられる物がありますが、それで幸吉も世の為、人の為空を飛ぼうとする・・・とならない所が気に入りました。彼は決して世直しの為に空を飛ぶのでは無く、むしろ、周囲に迷惑をかけているにも関わらず、空を飛ぼうとする。ただ飛びたいから、そうせずにはいられないから。多かれ少なかれ人には、理屈では説明しきれないこの様な感情を持ち合わせているのではないでしょうか?彼にとって飛ぶという行為に理由付けは不要なのです。*公儀のお裁きは他国で前例があればそれを踏襲するのが殆どと言う事を本書で初めて知りました。この様な江戸のちょっとした話が色々詰め込まれていて、これも面白いです。 | ||||
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綿密な調査に基づいて書かれてあることが伺えて、とても読み応えがあります。空を飛ぶ場面、航海の場面、奇しくも周りの人々が感化されていく心象風景等、映像としてくっきり浮かんで来ます。只、個性的な登場人物達の謎めいたところが謎のままに終わってしまったり、その人達の話が未完のままであるように感じるところが数カ所あり、もどかしいのですが、それも作者の思惑でしょうね。当時の理不尽な世相を何となく感じさせる効果があるようにも思えます。 | ||||
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船橋のときわ書房で買いました。読んだら、久方ぶりに心からおもしろいじゃんと感じました。今までは正直言って、どの小説を読んでもあまり面白いともつまらないとも感じなかったのですが、この本は、2、3ページ読み進めるうちに情景がガンガン浮かんできて、おおすごいぞ、と思いました。こんな感動は、小学生の時に読んだ少年八犬伝以来でした。また小説をかきたくなったです。才能なんてあるかないかわからないが、ある意味恵まれているこの現代社会に生きてるんだから、好きな事やらんでどうする。これやったら損するし生きてくのに不便だけどやらんと気がすまんという気持ちを大事に生きてゆきたい。破滅しない程度で! | ||||
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驚くほど緻密に書かれた江戸時代の世界。不況に苦しむ民衆、腐敗した役人達。何百年も前の世界のはずなのに、今の時代を写した鏡のようだ。ただ空を飛びたかった男。その姿を見て立ち上がる男達。「勇気と感動を与える物語」なんていうキャッチコピーは何度もみた事があるが、感動はともかく勇気を貰ったことはない。だが、この物語からはその両方を貰った。 | ||||
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人間の夢の一つは空を飛ぶことだと思います。しかしそれはまた、権力者にとっては自分の地位を脅かす物でもあります。高いところは畏れの対象だったのでしょう。ブラッドベリの短編にも、空を飛んだがために罰せられた人の話があります。この話は、空を飛ぶことを縦糸に、それを巡る当時の経済情勢を横糸に話を織り上げます。史実の取り込み方と綿密な考証が緊張感を持った文体で迫ってきます。 | ||||
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面白い本はたくさんある。 感動を与えてくれる本もたくさんある。 かつ、生きる姿勢に影響を与えてくれる本は多くはない。 苦しい時、迷った時、登場人物の台詞が支えてくれる。 惰性で過ごしている時、何かをしなくてはいけない気分にしてくれる。 江戸時代という時代背景が合わない人にも、是非、お勧めの一冊です。 | ||||
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面白い本はたくさんある。 感動を与えてくれる本もたくさんある。 かつ、生きる姿勢に影響を与えてくれる本は多くはない。 苦しい時、迷った時、登場人物の台詞が支えてくれる。 惰性で過ごしている時、何かをしなくてはいけない気分にしてくれる。 江戸時代という時代背景が合わない人にも、是非、お勧めの一冊です。 | ||||
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空への果てしない憧れと飽くなき探究心を持つ主人公や、彼と同じ方向を向いて生きている同志達に惚れました。ロマンを持って生きた人々の生き様を、飾るわけでもなく淡々と綴っており、泣かせるヒューマンドラマでは無いのに勝手に涙があふれ出てくるような作品です。気持ちの良い風が吹いてきます。 | ||||
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面白く読ませてもらった。帯には「この小説は途轍もなく熱い」とあるが、真っ赤な炎と言うより、青白い炎のような熱さを感じる主人公。はじめて空を飛んだ鳥人備前屋幸吉のお話ですが、全編を通じて語られるのは、人並みの生き方に満足できず常に変化を求めずにはいられない主人公の生き様です。 | ||||
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