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始祖鳥記



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【この小説が収録されている参考書籍】
始祖鳥記
始祖鳥記 (小学館文庫)

始祖鳥記の評価: 4.28/5点 レビュー 50件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.28pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全50件 21~40 2/3ページ
No.30:
(4pt)

説明が間違えてます

マンザイブームの仕掛け人なんとか、という説明の文章を訂正して下さい。
始祖鳥記Amazon書評・レビュー:始祖鳥記より
4093860459
No.29:
(5pt)

最高だね

飯嶋和一の主人公の魅力は、“爽やかさ”と時代や権力におもねることがない点だろう。
本作もそうで、反骨精神を持ち、颯爽と空を飛ぶ。そして、自由である。

個人的には、『雷電本紀』から『神無き月十番目の夜』を経て、本作ぐらいまでが最も好みにあっている。ただし、それ以外の作品も、小説もどきを書き続けている多くの作家たちに比べると、群を抜いている。
といっても『出星前夜』で大佛次郎賞を受賞するほどの文章力ゆえ、未成熟な読者が多い状況では、理解されにくいようだ。それでも、本作は刊行されてからすでに13年。今も読者を獲得し続けていることを考えると、掛け値なしの名作と言える。
始祖鳥記Amazon書評・レビュー:始祖鳥記より
4093860459
No.28:
(5pt)

胸の奥を熱くさせる傑作

胸の奥を熱くさせる傑作だ。

時代劇でありながら、今の世情も思い起こさせるストーリーテリングを巧みに展開しつつ、
人が奥底に抱く「己自身を生き抜きたい」という、容易に消えることのない、炭火のような心根を描ききっている。
そして、己を生きぬくということは、本来、ただ己のみのためになるのではない。
広く世のためにもなるはずだーーー。
そんな作者の狙いが透けて見える気がする。

一つ一つのシーンも際立っている。武士の視点ではなく、船乗りや商人、
職人といった、庶民の生き様を中心に、丁寧に描写し、粒ぞろいの登場人物が
生き生きと物語の中を闊歩している。

時代劇ファンでも、知らない風俗も多く、そういった面でも、飽きさせない。

粗筋を知らずに読んだ方が、絶対面白い、読んで損のない逸品だ。
始祖鳥記Amazon書評・レビュー:始祖鳥記より
4093860459
No.27:
(1pt)

期待しすぎたか・・・

多くの絶賛レビューを見て、期待しすぎたか?
時代物が好きで、池波正太郎、藤沢周平を始め、五味康祐、滝口康彦、白石一郎、山本周五郎、隆慶一郎、海道 龍一朗、池宮 彰一郎など読んできて、これらを繰り返し読んでいる。たまには新規開拓を、と思い、レビューを見て購入したわけであるが、やはり良い小説とは、池波正太郎氏も述べているように、はじめからグイグイ読者を引き込む力が必要だと思う。この点、期待して読んでみたものの、この小説、なかなか引き込まれない。冒頭の(本当は迫力のあるはずのシーンすら)なんだか臨場感に欠ける。ついに1/4のところで睡魔が襲い力尽きてしまった。最後まで読んでいないので評価不能と言われるかもしれないが、最後まで読ませないのは作家の力不足か好みの問題か?
あまりマイナスのレビューを書くのは好まないのだが、絶賛レビューばかりなのでひとつくらい、と思いまして。
始祖鳥記Amazon書評・レビュー:始祖鳥記より
4093860459
No.26:
(3pt)

夢を追う男に思い入れの強い、濃い文体

この作者の2作目はいよいよ本領の歴史小説。江戸天明期に空を飛ぶことに賭けて、世間を騒がせたと罰せられた男がいたそうで、その男を元に、困難な時代と、夢を追った男たちを描いた作品。夢を追っただけの男に、しかし周囲は象徴的な力を得て、事を為していく。男は男でそこに刺激を受けて、懲罰の後長くおとなしく暮らした後で、また飛ぶ。
さすがに歴史ものだけあって、漢字の多い、切れ目までが長い段落が続く。そうして細部を積み上げながら描写するのが作者の特徴らしい。だから読みやすくはないし、大丈夫だろうかと思いながら、少しずつ読んだのだが、しかしやはりこの人を励まし元気にするような語りは捨てがたい魅力である。飯嶋和一のテーマは、しばしば腐った、まっとうに生きるのが難しい時代にあって、それと裏表で夢を追う男であり、そのための戦いということになろうか。文庫本の裏は、宣伝のためとはいえ、並々ならぬ賞賛ぶりで、そうした反響を呼ぶのもこうした作風だからだろう。私自身は楽しみながらも、そこまで強い感動を得たわけではないから、まだ作家としての評価は仕切れない気がする。が、今後への期待感はたしかにある。

始祖鳥記Amazon書評・レビュー:始祖鳥記より
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No.25:
(5pt)

背筋の伸びる本

昔、婦人向け雑誌に紹介文が載っていて気にはなっていました。そのあとふと文庫本コーナーでこの本を見つけ、一気に読んでしまいました。自分の信念を貫く。人の意見に左右されない強さ。とても心を打たれました。思わず会社の図書コーナー的な本棚にも更に一冊買いました。他の方のコメントにある通り、時代考証も凄いと思います。とれもリアルで、読んでいる間、登場人物の姿がありありと浮かんできました。ラストシーンの大空最高です。
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4093860459
No.24:
(5pt)

飯嶋さん

現在のこの、一億なんとなく総右傾化世相、にあって、あくまで自分の主張を曲げないで作品化し続ける飯嶋さん。漫画家の新井英樹さんと、飯嶋さんがいなかったら、ぼくは日本国籍を捨てたくなりますよ!!もうホントに・・・。こういう姿勢で時代・歴史小説を書いて成功した人って、飯嶋さんだけじゃないのかな?ふつう、意気込みだけで娯楽小説になりませんもの、「糞侍」なんて言っちゃう姿勢。ただ面白くて、手に汗握りたい、という方にも読んでワクワクして、尚かつ自分が考えもしなかった発想や視点にも、触れてみたい、という方にもお薦めです!!飯嶋さんは日本の小説界の、希望の星だ!!読みましょう!!
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4093860459
No.23:
(5pt)

気持ちの良い小説

この作品に限らず、読後感の心地よさが、飯嶋和一氏の小説の特長だと思います。なかでも、主人公となる男たちには、五月の風のような爽快さがあります。私個人としては、最も好きなのは本作と『雷電本紀』で、『神無き月十番目の夜』にも強く引かれます。寡作なのは残念ですが、多作でも駄作が混じるよりは、現在のようなペースでも力作を発表し続けて欲しいです。
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4093860459
No.22:
(5pt)

全作品を読みたくなりました

この著者の作品を初めて読み、心をつかまれました。読み終えたあと、まっすぐに生きていこうと背筋が伸びる思いのする作品です。
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4093860459
No.21:
(5pt)

自分史上最高傑作です

すでにたくさんの絶賛するレビューは載っていますが、私も大好きな本なので書かせていただきます。この本を読んで、飯嶋和一にはまりました。とにかく面白いの一言に尽きます。この本より面白い本ってあるのでしょうか??また、途中何度も感動してしまいました。時代物をあまり読まない人にはもしかしたら少し難しい箇所があるかもしれませんが、それを差っ引いても十分楽しめると思います。著者は完璧主義なのでしょうか、一冊の本に何年もかかるそうですが、長い年月をかけて出来上がった作品はまさに完璧です。実際の幸吉がどんな人物でどんな人生を送ったのかはわかりませんが、この本のような人生であってほしいと思います。出会ったのが最近なので、この本の後、雷電本紀を読み、今黄金旅風を読んでいます。この後も、買いだめしてある飯嶋和一作品が待っています♪
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4093860459
No.20:
(5pt)

自分の中の「風羅坊」の血が騒ぐ

一冊の本との出会いは、本当に偶然だと思う。たまたま、題名が気になって買って読んだら、止まらなくなった。こんな小説を長い間読まずにいたなんて、信じられない。こういった話は大好きで、自分好み。今まで、何冊読んだか分からないが、読みながら涙するのはごくわずか。この本に出会えて、本当によかった。話も、江戸時代に空を飛ぼうとした人の生涯を、市井の人の反骨心を絡めて、みごとに描く。自分の中の「風羅坊」の血が騒いだ。他の本も読まずにいられない。
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4093860459
No.19:
(5pt)

”空を飛ぶ”という、ただ、それだけの夢

”出星前夜”を読み、”飯嶋和一”という作家を知った後発組の私ですが、この本は、良いです! ”出星前夜”、”始祖鳥記”、”雷電本紀”は、僕の飯嶋本、ベスト3です。”空を飛ぶ”。 ただそれだけの事なんですよね。彼(表具屋幸吉)は飛びたかっただけなんです。色々言いません。 ”それだけ”のことなのに、こんな面白い本は、滅多にないだろうな。”それだけ”の事で、幕府から二度も罰を受ける・・・。なんか、でも、飯嶋さん、本を書く事に”徳川幕府への憎悪”が強くなってる気がする。(読んでる僕が、そうなんですけど。  教科書で”天下泰平”などと教わったけど、こんなののどこが?と思ってしまう。 「嘘」じゃん。 徳川幕府って、金日成体制だよね。)う〜〜ん、しかし、次の作品は、いつ出るんだろう・・・。3年後か? 5年後か?気長に待ちますね、飯嶋さん。 ^^;
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4093860459
No.18:
(5pt)

信念を貫く姿に感動!

「鳥のように空を飛びたい」純粋にそれだけを願い、試行錯誤を繰り返す幸吉。やがてそのことは、江戸の空に鵺が飛んでいるという噂となって広まる。幕府は、人々に混乱と恐怖を与えたとして幸吉を捕らえてしまう。表具師として真面目に働いているだけならば、何の不自由もなく穏やかに暮らせただろう。しかし彼は、自分の夢を決してあきらめなかった。彼が信念を貫き通そうとする姿は、やがて、悪政に苦しむ人たちに奮起をもたらす。いろいろな人たちが手をたずさえ、長年の悪政を打ち破っていく姿には感動を覚えた。信念を持ち、何ものをも恐れず、あきらめずに困難に立ち向かう強さや勇気が、人が人として生きていくためには必要なのだと強く感じた。「ダラダラと流されるように生きていくだけでは意味がない。人生を鮮やかに生きてみたい。」そういう気持ちにさせてくれる作品だった。オススメです。
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4093860459
No.17:
(5pt)

小説の内容はすばらしいが……。

小説の内容は大変面白かった。ただ、このページの出版社/著者からの内容紹介の「マンザイブームの仕掛け人がどうのこうの」という部分は何なのでしょうか? 直してください。
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No.16:
(5pt)

伊兵衛たちの無私の生き方が爽やかでした。

江戸時代、幕府の無策から庶民が苦しめられた天明期。幼い頃、砂絵師から「この世で生きていく事は耐えがたく、いっそ空に飛び立ちたい」という思いを受け継いだ幸吉は、銀払いの表具師、晒し木綿商人として成功するほど、発作的に空を飛ぼうとする。 幸吉の空を飛びたいという思いは分からなくもないが、私を感動させたのは、むしろ幸吉の行動を「世直し」と勘違いして、「自分も」と立ち上がる人たちだった。 江戸の下り塩問屋に商いを独占され衰退するいっぽうの行徳地回り塩を、上質な「古積み塩」をつくる事で命をかけて救おうとした伊兵衛。その伊兵衛に原料の「下り塩」を届ける為に、命をかけて遠州灘を越えようとした源太郎と杢平。 彼らの私欲にとらわれない生き方が、爽やかでした。私にとっては、ただ飛びたかっただけの「鳥人」幸吉は、伊兵衛・源太郎・杢平の爽やかさを鮮やかに浮かび上がらせる、対比のように感じました。
始祖鳥記Amazon書評・レビュー:始祖鳥記より
4093860459
No.15:
(4pt)

主人公は魅力的

面白かった。 ただ、歴史の背景などのこと、 自分が不勉強という事もあり、なかなか頭に入らず 何度も読み返したので時間がかかったかな。 最後は壮快。 でも、もう少し分かりやすい表現であったら もっと面白く読めたかも。
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4093860459
No.14:
(5pt)

かっこよすぎる男たちの物語

大空を飛ぶことだけを夢見て挑戦し続けた男がいた。望むものはそれ以上でもそれ以下でもなかったのだが、その姿を世の悪政に対する批判だと受け取った者たちがいた。やがて男は処罰されるが、その思いは消えることはなく、触発された者たちは自分たちの道を信じて立ち上がった。江戸時代の廃れた政治と戦うものたちと夢を追い続ける男のあまりにもかっこよすぎる物語だ。ラストの展開には目頭が熱くなるほど。「このミス」にもランクインしたが、ミステイーというより歴史小説。だがそういったジャンルを超えて読み継がれてほしい感動作。
始祖鳥記Amazon書評・レビュー:始祖鳥記より
4093860459
No.13:
(5pt)

雄大な小説

大空への夢を忘れられない一人の男のロマンを描いた雄大な小説です。背景に弱体化した幕府の政治等が絡んでおり、歴史的資料としても面白いです。場面も岡山の児島から、千葉の行徳、そして駿府と舞台が広いことも小説の雄大さを助長しています。一言で言えば「すごい小説」です。
始祖鳥記Amazon書評・レビュー:始祖鳥記より
4093860459
No.12:
(5pt)

日本のオットー・リリエンタール?

一応記録には残っているものの歴史の闇に葬られた元祖鳥人間・備前屋幸吉の物語。 彼については謎があまりにも多く殆ど明らかになっていない(未だに最初の飛行後の処刑説や92歳の長寿説まで分かれている)が、恐らくこんな感じの人物像だったのではないかと納得させられてしまうくらい描写が精巧かつ緻密。 主人公の性格自体は一見淡々として見えるのだが、心の奥底に抑え切れないマグマが潜んでおり、それが知らず知らずのうちに周りに影響を与え勇気付けていく様が見事。 ラストシーンはある程度予想できたが、これ以外のシーンだったら誰も納得できないだろう。わかってはいたが泣かされた。読後感の爽やかさ、満足感とも半端ではない。星五つ。
始祖鳥記Amazon書評・レビュー:始祖鳥記より
4093860459
No.11:
(4pt)

迷わず行けよ!

「人は歩みを止めたとき、そして挑戦を諦めたとき、年老いていくのだと思います。」これはアントニオ猪木が引退試合で残した言葉だ。命の危険を冒し、安定した生活を放棄し、空を飛ぼうとする。通常の感性からすれば馬鹿げた話である。主人公・幸吉は腕の立つ職人で、安定した生活を捨てて空を飛んだところで、失う物ばかりで、得る物は何もない。それでも幸吉は空を飛んだ。それは、幸吉は安定した暮らしの中で年老いていく事に耐えられなかったからである。人が望むものを前にして、幸吉が感じたのは耐えがたい腐臭だった。何かにとどまる事は、流れをせきとめられた水のように、そこには停滞した腐臭しか感じられなかった。無駄に生を費やす事にしか思えなかった。だから、幸吉はリスクを冒して空を飛んだ。損得勘定ではない、男のロマンである。闘う事から逃げ、事なかれ主義に陥りかけている僕にとって幸吉の生き方は眩しすぎた。アントニオ猪木は冒頭の言葉のあとにこう続けた。「この道を行けばどうなるものか 危ぶめば道はなし 踏み出せばその一足が道となる その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ」
始祖鳥記Amazon書評・レビュー:始祖鳥記より
4093860459

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