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午前零時のフーガ
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午前零時のフーガの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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警視が主人公の探偵物という感じで読み始めましたが、読み終えた後は痴話ドラマみたいだなという印象で、テレビの刑事ドラマで見たことあるようなストーリーの気がしました。 半分も読まないうちに先が見えてしまうストーリも問題ありますが、更に問題なのはエンディング。他のレビュアーの方も書いていらっしゃいましたが、これで終わっていいのかという程残念です。長々と引っ張った割にはお粗末で、最終章は安易な昼の帯ドラマのラストのようです。 この作家の作品は始めてでしたが、他の作品に手を出そうという気にはならず、ファン向けの一冊かなという感じがしました。 | ||||
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レジナルド・ヒルは,この20年間,一番好きなミステリー作家で,新作が出るのをいつも楽しみにしていました。2011年にこの本が出た後,今回は,インターバルが長いなあとは思っていたのですが・・・。昨日,『ミステリマガジン700〔海外編〕』を何気なく読んでいたら,「レジナルド・ヒル(1936〜2012)」と。レジナルド・ヒルが亡くなったこともショックでしたが,そのことに2年以上気が付かなかったこともショック。不死身のダルジール警視と作者をどこかで重ねていたのかも。ダルジールチームの面々に,もう会えないと思うと,さみしくなります。 | ||||
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瀕死の怪我から立ち直り、警視が職場復帰します。ですが頭脳も体も、まだなまり気味で、ダルジール警視が気の毒になります。そんな、復帰間もないある一日が中身濃く描かれています。主要人物に張られた伏線が、結構、見え見えだったので、「この人、あれだな!」ってかんじで、どんでん返しの前にうすうすわかってしまうので、残念というか、嬉しいというか、ヒルさん、もうちょと、ひねってちょうだい!という気もしないでもなかったです。前作、「死は万病に効く薬」でいきいきとした療養生活を海辺で送っていたアンディーですが、働くのってやっぱり大変ね。 それから、装丁がおしゃれになった!(*^_^*) ダルジール&パスコーシリーズが初めてならば、この本から始めると警視のことをかわいそうなおじさんと思ってしまうかもしれないので、他の本から読み始める方がよいかもです。リピーターさんはもちろん読むべしです。(^◇^) | ||||
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齢八十になろうかという作者の衰えの無さに感服。 タイトルのフーガにこめられているカットバック的な構成が周到な伏線をさらに効果的にしている。 冒頭の警視の行動に衰えを感じ不安になるがサスペンスフルな展開の前にそんな怖れは杞憂となる。 プロットはやや直線的だが、最近のシリーズに顕著な罪と罰のモチーフ、血肉が通った登場人物たちの苦悩や喜びが生き生きと伝わる。 ただただ傑作。 | ||||
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前作がダルジール復活の足音高く、めちゃめちゃ面白かったので、首を長くして待っていました、この最新作! 今回も冒頭の迷走からファンをおおいにわくわくさせてくれました。 事件のプロット設定やストーリー展開はもはや「円熟」とか「老獪」の境地です。 大切にゆっくり読もうと思っているのに、ぐいぐいページを繰る手がとまりませんっっっ。 もう一気読みしか考えられない。 しかし、しか〜し! このラストはっ・・・・ これでいいのかっ!? なんにでも白黒つければいいってもんではありませんし、このシリーズではこれまでにもかすかにグレイな終わり方がいくつかありましたが(それがまた人生の機微を感じさせて秀逸だったこともありましたが)、今回は、 「コイツとコイツはお咎めなし、かいっ?!」 という正義のツッコミを入れたくなったのは私だけでしょうか??? それですませてほしくなかった・・・。 ダルジールには単なる情に弱い頑固ジジイにはなってほしくありませんね。 「はぐれ刑事純情派」の藤田まことじゃないんだから(苦笑)。 切れ味鋭い完全復活にはまだ時間が必要? 今回はウィールドやパスコーの出番も少なかったので、それも不満でした。 次回作に期待をこめて星4つです。 | ||||
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今回はダルジールの体験のうちに起こる出来事を描いて24時間で終わる構成になってますが、この手の趣向だと軽めの内容になりそうですが、そこはヒル先生、かなり複雑な人間模様を織り込んで重厚な作品にしております。さらに作中で3人称多視点を導入して同じ場面が視点が切り替わるたびに何度か繰り返される多元描写が駆使されていてライオネル・ホワイトの「逃走と死と」を思わせ、実に面白かったです。今回のテーマは過去を捨てる、乃至隠す人生とはというのが全体のテーマになっているようで作中のなにげない人間関係や台詞が重要な伏線になっていて、ラストまで気が抜けない展開になってますので細かいところまで読み流し出来ません。あと、昔の作品ではパスコーが色々活躍してダルジールが最後にまとめるという感じが多かったとような記憶がありますが、最近はダルジール自らが活躍するパターンが増えた気がしますが、気のせいでしょうか。ヒル先生、もう高齢だと思いますが、いまだにこのような傑作を書ける才能には脱帽。ペダンテックさも嫌味にならない所も凄い。ここにきて重厚だけど軽いという未踏の境地に達した感があり、マイクル・イネスも超えた、とか言いたくなります。装丁も美しい。蛇足ですが、これからこのシリーズを読む人に一言。シリーズ全体で緩やかに繋がっているので出来れば1作目から読んだ方がいいですよ。未訳もあるし(私的に)それ程面白くないのもありますが。 | ||||
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