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闇の喇叭
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闇の喇叭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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本書を購入したのが2014年。なぜこれほど読み終えるのに時間がかかったかというと、最初のページを少し読んでは閉じ…を何度も繰り返していたからである。パラレルワールドとしての日本が舞台なのだが、開巻いきなりその説明に紙数が割かれていて、難しそうとひるんでいた。 ひるむほどではなかった。簡単にいえば、日本が朝鮮半島みたいな分断状態になっていて、中国と台湾は友好関係にあり、昭和は「召和」で、平成は「平世」で、ほかにもいろいろゴチャゴチャと違っているのだが、まあこんなもんかという程度だった。それなりによく考えられていて、むしろ面白かった。 でもこれ、女子高生は面白がるだろうか? というのも、本作はヤングアダルト(特に中高生)向けに書かれた作品らしいので。確かにストーリーはいかにも青春モノという感じなので、偏差値高めの10代がターゲットなのかもしれない。ちなみにストーリーはアメリカンニューシネマをイメージしているそうだ。 しかし個人的に残念だったのは、肝心のミステリの部分である。シチュエーションはいい、ストーリーもいい、でもトリックが微妙。あまり書くとネタバレになってしまうが、僕はミステリファンを自認しながらも、物理的なトリックに関しては「バカバカしい」と思っているので、これは大きなマイナスでした。 | ||||
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有栖川有栖の大ファンなので、新シリーズということで期待して読んだのですが…。うーん。 物語の舞台は、戦争を分岐点に違う道を辿った架空の日本です(一種のパラレルワールド)。 北海道が独立国家になっていたり、探偵行為が違法とされていたり、etc…この架空の日本の設定はよく出来ていてさすが面白いです。 けれど、主人公を含めたメインキャラクター達に生きた人間らしい魅力をあまり感じられませんでした(まあこれは人それぞれの感じ方にもよるかもしれませんが) 女子高生を主人公に書くのはさすがに無理があったのでは?正直なところ、大学生が限度だなと感じました。 ミステリとしては、犯人は早い段階で検討がつくうえトリックははっきりいって稚拙…。あまりにも古臭く、種明かしされたところで「あっそう…で?」としか思えなかったです。 なぜ有栖川有栖が今更こんなトリックを採用したのか?が本作の一番の謎。 若者向けに書かれたものだからとか、この作品の肝はトリックじゃないからとか、理由は色々あるのかもしれませんが…とにかくこれでは物足りない。 ただしこれはシリーズの一作目で、謂わば序章だと思いますので、今後に期待したす。特殊な世界設定を存分に活かした「あっと驚く結末を待って」います。 | ||||
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シリーズ「探偵ソラ」の第一作目ですが、序章というか、読者が世界観をじっくりと身体に染み込ませるための本かな。 全く同じ戦争の歴史を辿ってはいるものの、分岐点で違う道を選んだために日本とロシアの関係などが大きく違う世界の物語です。 実際の歴史と絡めてあるためか、壮大な設定ながらも、物語の所々に差し込まれた世界情勢の説明がかなり細かく、土台がしっかりとしています。読み終えてから、歴史好きな姉に「こういう世界が舞台の物語があるんだけど、かなりリアリティあって面白いよ」と紹介したほどです。専門用語がびっしりのファンタジーよりも、実際の歴史と絡めてあるぶん、理解しやすいし、ミステリーを楽しみつつ、この本を読むことでこの物語の世界観がしっかりと染み付く感じ。 | ||||
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中年の大人が読むと、今までの有栖川作品の中では平均以下の作品。 フィクションの部分なので間違いではないが、以前日本が千島列島すべてを領有していたのは日露戦争の結果ではなく、それ以前に日ロ間で千島と樺太のそれぞれの持分を交換したから。(第一刷による) | ||||
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