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ロードサイド・クロス



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ロードサイド・クロスの評価: 3.84/5点 レビュー 44件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.84pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21~30 2/2ページ
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No.10:
(5pt)

前作より面白い!追いつめられたキャサリン・ダンス

キャサリンダンスの2作目。TVでジェフリーディーバーがインタビューに答えていました。リンカーンライムシリーズの「ウォッチメーカー」で登場したダンスは、当初から新シリーズを企図して「ウォッチメーカー」に登場させており、人気がでるかどうかをリサーチするマーケティングだったと。。。ライムが科学捜査によるシャーロックホームズ的な主人公に対して、ダンスは心理学を操る捜査官として造形したとのことです。さて第2作。前作「スリーピングドール」より面白いです。理由ははっきりしていて、本作ではダンスが怒っています。とある理由から、ダンスは追いつめられ、怒りを抱えながら捜査に従事しています。その怒りが読者の共感のポイントになっていて、ストーリーが生き生きと動いていきます。ダンスの、娘としての感情、女性としての感情ががんがん揺さぶられるところは、(いい意味で)メロドラマ的です。そういう点でディーバー作品としては異色かと思います。また新しい相棒ジョンボーリングがなかなかいいキャラクターで、ダンスとの距離が徐々に変わっていくところなども、娯楽小説の王道です。肝心のプロットですが、モントレー・カーメルでの連続殺人の背景に、ネットいじめが浮上して、、、というもので、相変わらずのスピーディーな展開です。しかし本作、北カリフォルニアの風景が美しく描写されており、北カリフォルニアに縁のある人にはたまらない小説になっています。これが一番の読みどころかもしれません。
ロードサイド・クロスAmazon書評・レビュー:ロードサイド・クロスより
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No.9:
(5pt)

前作より面白い!追いつめられたキャサリン・ダンス

キャサリンダンスの2作目。

TVでジェフリーディーバーがインタビューに答えていました。
リンカーンライムシリーズの「ウォッチメーカー」で登場したダンスは、
当初から新シリーズを企図して「ウォッチメーカー」に登場させており、
人気がでるかどうかをリサーチするマーケティングだったと。。。
ライムが科学捜査によるシャーロックホームズ的な主人公に対して、
ダンスは心理学を操る捜査官として造形したとのことです。

さて第2作。
前作「スリーピングドール」より面白いです。

理由ははっきりしていて、
本作ではダンスが怒っています。
とある理由から、ダンスは追いつめられ、怒りを抱えながら捜査に従事しています。
その怒りが読者の共感のポイントになっていて、
ストーリーが生き生きと動いていきます。
ダンスの、娘としての感情、女性としての感情ががんがん揺さぶられるところは、
(いい意味で)メロドラマ的です。
そういう点でディーバー作品としては異色かと思います。

また新しい相棒ジョンボーリングがなかなかいいキャラクターで、
ダンスとの距離が徐々に変わっていくところなども、
娯楽小説の王道です。

肝心のプロットですが、
モントレー・カーメルでの連続殺人の背景に、
ネットいじめが浮上して、、、というもので、
相変わらずのスピーディーな展開です。

しかし本作、北カリフォルニアの風景が美しく描写されており、
北カリフォルニアに縁のある人にはたまらない小説になっています。
これが一番の読みどころかもしれません。
ロードサイド・クロスAmazon書評・レビュー:ロードサイド・クロスより
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No.8:
(4pt)

非常に勝手なレビューですが

最近のディーヴァーの<どんでん返し>のつるべ打ちに、やや食傷気味で、年一回のの新作でありながら、ちょっと引き気味で(=新しい登場人物は全て犯人の可能性ありと考えながら)、そう言いながら<つるべ打ち>を期待もしつつも読み始めたのだが、今回は終盤までは得意の<どんでん返し>を極力抑えた扱いで、中盤過ぎまでは失踪した少年の捜索に、主人公ダンスの母親が係わる事件を絡め、<どんでん返し>が何時来るかと、チョット構えた緊張状態に置かれたこちら側を見透かしたような、いつもより軽快な、結構王道なるサスペンスのテンポで物語りは進行。そういう意味では、ディーヴァーらしさは、いつもより薄いというべきか...ディーヴァーだからと、こちらがハードルを上げて待ち構えているせいで、物足りなく感じるのか...かかるレビューでは、犯人の数に触れるだけでもネタばれ、になりかねないのでパーセンテージで犯人探しの感想を言うと、50%は非常に唐突、50%は本当に意外、これだけはツユトモ疑わなかった、でトータルすると何時もより犯人も動機としてもやや小粒、と言った所。あの原点「ボーン・コレクター」の如きじめじめジリジリするサスペンスは望むべくもないが、ダンスというキャラクターを今後じっくり育てようという意図を感じる幕切れ。今後このダンス・シリーズがコーンウエルのシリーズ物化(恋愛要素増大)するのはないかと危惧するのは私だけか...しかし女性読者のさらなら獲得にはその方が有益?
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No.7:
(5pt)

作中に見え隠れする「クール・ジャパン」

「キャサリン・ダンス」シリーズ第2作目。ただし作中時間では、前著「スリーピング・ドール」で天才殺人鬼と命の遣り取りをしてから、たった1ヶ月後の話である。犯人に襲われた捜査局の建物は、まだ修繕工事が始まったばかり。そんな中、今回の事件の勃発である。ほんとうに、ディーヴァーの作品の主人公はタフでなければ務まらない。今回は、それに加えてダンスの家族にもとんでもない災難が降りかかる。内憂外患多事多難。ほんとうにディーヴァーのミステリの主人公はたいへんである。そんな中、今回はネットの仮想世界が事件の鍵となる。「攻殻機動隊」をはじめ、日本のおたく文化がちらちらと見え隠れするのが興味深い。しかし一方で、「ネットいじめ」も日本は先進国であり、「引きこもり」に至っては世界に冠たる堂々トップであると紹介されていると「どんな顔したものか」という複雑な気分にさせられる。しかしアメリカの若い世代に確実に日本のポップカルチャーが浸透していることがよく分かって面白かった。
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No.6:
(4pt)

非常に勝手なレビューですが

最近のディーヴァーの<どんでん返し>のつるべ打ちに、やや食傷気味で、年一回のの新作でありながら、
ちょっと引き気味で(=新しい登場人物は全て犯人の可能性ありと考えながら)、そう言いながら<つるべ打ち>を
期待もしつつも読み始めたのだが、今回は終盤までは得意の<どんでん返し>を極力抑えた扱いで、
中盤過ぎまでは失踪した少年の捜索に、主人公ダンスの母親が係わる事件を絡め、<どんでん返し>が何時来るかと、
チョット構えた緊張状態に置かれたこちら側を見透かしたような、いつもより軽快な、結構王道なるサスペンスのテンポで物語りは進行。
そういう意味では、ディーヴァーらしさは、いつもより薄いというべきか...ディーヴァーだからと、こちらが
ハードルを上げて待ち構えているせいで、物足りなく感じるのか...
かかるレビューでは、犯人の数に触れるだけでもネタばれ、になりかねないのでパーセンテージで犯人探しの感想を言うと、
50%は非常に唐突、50%は本当に意外、これだけはツユトモ疑わなかった、でトータルすると何時もより犯人も動機としても
やや小粒、と言った所。
あの原点「ボーン・コレクター」の如きじめじめジリジリするサスペンスは望むべくもないが、ダンスというキャラクターを今後じっくり
育てようという意図を感じる幕切れ。今後このダンス・シリーズがコーンウエルのシリーズ物化(恋愛要素増大)するのはないかと危惧するのは
私だけか...しかし女性読者のさらなら獲得にはその方が有益?
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No.5:
(5pt)

登場人物が個性を発揮しはじめる魅力

ディーヴァーの作品は、とにかく出てくる登場人物全員をまずは疑ってみること。そんな癖がついてしまった。キャサリン・ダンスシリーズ2弾。ディーヴァーの前作ソウル・コレクターがわたしにはイマイチだったので、本書は期待して読み始めた。 こいつはいい! 「キネシクス」を用いるがゆえの主人公キャサリンの心理描写がたまらなくいい。相手の声質、しぐさ、無意識の態度を注意深く観察し、そこから何かを読み取ろうとすればするほど、自分自身に疑心暗鬼になり揺れ動くキャサリンの心理がいいのだ。 どんでん返しの事件の解決は、うーんちょっと無理があるかしら?はじめに犯人として追跡される少年はどう読んでも、最初からそれは違うだろうと思わせる筆致。ディーヴァーのジレンマとも言える状況で、熱烈なディーヴァーファンは、ディーヴァーの描く登場人物たちに鍛えられているので、ちょっとのことでは騙されない。 しかし、本書は事件の解決云々よりキャサリンを取り巻く人々の話がとてもいい。リンカーン・ライムシリーズの1・2作目のライムとサックスのようなやりきれないせつないドキドキがある。また自分の立身出世のためにニュース性がある事件に目をつけ、起訴しようとする司法局検事の理不尽さ。わたしはこれが一番怖かったし、どうなるのか気になってしかたがなかった。 登場人物がそれぞれの個性を発揮しはじめ立ってきているのが、本書の最大の魅力ではなかろうか。
ロードサイド・クロスAmazon書評・レビュー:ロードサイド・クロスより
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No.4:
(4pt)

キャサリン・ダンス、ゲーム・アバターをキネシクス分析する

オリジナルは2009年リリース。邦訳はいつもの通り池田真紀子氏の名訳で2010年10月30日リリース。キャサリン・ダンスを主役に据えたシリーズとしては第二作目にあたる。ディーヴァーにとって本作品は、『青い虚空』・『ソウル・コレクター』に続くネットを題材とした三番目の作品と言うこともできるだろう。全500ページという大作だが、いつものようにジェット・コースターであっという間に読み終わった。今までのネットを題材にした作品の中で最もネット社会の『深層部』にまで到達した作品である。未読の方のために多くは書かないが、キネシクス分析のエキスパートであるキャサリン・ダンスは、何とネット・ゲームの中でゲーム・アバターにキネシクス分析をすることになる。ブログや掲示板の中に居る『匿名的陰湿』。まさにそれがこの作品の根底にある。ネットの中に居る自分が『本当の自分』であり、現実の自分の姿を否定する人間。ディーヴァーはそれらを見事に描き出している。ただ残念なのは、ディーヴァー自身が題材として非常に興味を持っている『ネット』の知識がやはり、若干不足していて首をひねるシーンが何箇所か出てきた。こういった知識で関心したのは今は亡き、スティーグ・ラーソンだった。『ミレニアム』を超える『ネット』の描写に未だミステリーで出会えていない。ただやはり今年の『このミス』でこの作品がベスト10入りすることは間違いないと思える。読む者を満足させるミステリー。この作品はまさにそれだ。
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No.3:
(5pt)

ツイスト、ツイスト、ツイスト、、

リンカーン ライムシリーズからの、スピンオフ。
人間嘘発見器の、キャサリーン ダンス捜査官が主人公。
最近の本家が、今ひとつなひねりなのに比べて、
最後まで捻りもきいていて、楽しめた。
今回は、一種のネット犯罪のように思えた。
ブログなどで、少し前なら考えられなかったほど、
短時間で、大勢の人に影響を及ぼしてしまう、、。
同時進行で、ダンスの母が、殺人罪で逮捕されてしまう。
実は、実は、、実は、、、。
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No.2:
(4pt)

アメリカのネット社会の闇を描く。相変わらずのドンデン返しだけど...

リンカーン・ライムものの『ウォッチメーカー』で出てきたキネシクスの専門家の捜査官、キャサリン・ダンスを主人公にした第2作。1作目の『スリーピング・ドール』の事件から数週間後に起きた事件を描く。
キネシクスとは、容疑者のボディ・ランゲージや言葉遣いから、嘘を見破るテクニック。主人公のキャサリンはこれが得意で、彼女の前ではうそをつくことは難しい。
今回の事件は、あるブログで交通事故についてとりあげられてたことがきっかけで、その事故を起こした男子高校生が陰湿なネットいじめを受けたことから始まる。そのいじめをしていた女子高校生が拉致され、殺されそうになったり、死者まで出るようになり、そのブログと事件との間の関連性が疑われ、その男子高校生が犯人と断定されるが...
物語については、ネタバレになるので詳しくは書けないが、相変わらず、ディーヴァーらしい、ドンデン返しの展開。しかし、あまりにも最近の作品がドンデン返しばかりなので、残りページ数などから、結末が予想できてしまって、ちょっと楽しめない感じ。今回も、やっぱりという結末だったが、どうも無理やりこの結末に持っていった感じもあってズルイ気がする。
それよりも、キャサリンの母が、前作の事件に絡んで安楽死をした疑いをかけられたり、彼女の捜査に協力するコンピュータの専門家のいいオトコがでてきたり、妻子持ちの保安官との淡い交流があったりと、彼女のプライベートにも焦点が当てられていて、そっちのサイドストーリーの方が面白かった。
また、今回はネットいじめなどアメリカのネット社会についても、重要な鍵となっている。ディーヴァー自身は、以前もネットやコンピュータを題材にして小説を書いているので、関心があるのだろうが、インターネットやその技術的なことについては、あまり詳しくなさそう。物語に彩りを加えた程度に留まっている。面白かったのは、士郎正宗の攻殻機動隊について触れられていたところ。アメリカでも有名なのね。そういえばディーヴァーが読むべきコンピュータ・フィクションの一つとして挙げていた記事をネットで読んだことがあった。
ロードサイド・クロスAmazon書評・レビュー:ロードサイド・クロスより
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No.1:
(5pt)

“どんでん返し”の醍醐味に満ちたファン必読の逸品

ジェフリー・ディーヴァーの、<リンカーン・ライム>シリーズ第7弾『ウォッチメイカー』(’06年)からスピンオフした、カリフォルニア州捜査局捜査官でキネシスクを駆使する尋問の天才“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスをヒロインに据えた『スリーピング・ドール』(’07年)に次ぐ2作目。
今回は彼女がネットの世界が原因と見られる予告殺人に挑む。交通事故で同乗の女子高生ふたりを死なせたとして有名ブログで取り上げられた高校生をバッシングした者が次々に命を狙われる。ついには殺人まで・・・。ダンスは姿を消した彼をリアル世界とネットの両面から追う。
前作から数週間後の月曜日から金曜日までを追った物語だが、木曜日に、“どんでん返し”で一応の決着を見る。あと60ページあまり金曜日が残っている。さては、と思っているとそこには二重の“どんでん返し”が待っていた。
関係者たちの危機一髪シーンの連続。嘘を見破るダンスの分析と推理の妙。捜査に介入する者の圧力。前作との関係で逮捕されてしまうダンスの母親。そして随所に張り巡らされた伏線とそれに伴う驚愕の結末。まさに圧巻で、一気読み必至である。
また、ダンスを含めて、彼女を取り巻くひとびとの、母娘、親子、夫婦、男女の愛情や絆を心情豊かに描いているところも本書の特長である。
本書は、誰もが関心を持つ、コンピューター社会・ネットの世界が孕む危機というきわめて現代的なテーマを題材として、ここ最近の2、3作では見られなかった、もともとディーヴァーの最大の持ち味である“どんでん返し”の醍醐味に満ちた、<リンカーン・ライム>シリーズとはひと味違う、ファン必読の逸品である。
ロードサイド・クロスAmazon書評・レビュー:ロードサイド・クロスより
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