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そして粛清の扉を
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そして粛清の扉をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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卒業式を明日にひかえた極悪非道の不良たちが巣食う高校で、生徒たちを人質にした立てこもり事件が発生。犯人はそのクラスの担当教師、近藤亜矢子。いたって地味な中年女教師であったが、どこで手に入れたのか、拳銃とナイフを教室内に持ち込み、いきなり生徒二人を殺害、その後教室に入ってきた男性教師ひとりを拳銃で撃ち殺し、さらに生徒たちを銃殺、その死体を窓から投棄。冒頭は、いきなりこんなショッキングな展開を見せる。 それまではおとなしく生徒たちに軽んじられるだけの中年女性教師が、いったいなぜこのような凶行におよんだのか、そして彼女の真の狙いは何なのか?教室内の出来事と、 今回の事件を解決するために動き出した警視庁捜査第一課を中心とした、教室の外での出来事を交互に映し出すことで展開していくこの物語、普通に考えれば、悪人は間違いなく彼女のほうであり、まるで警察の動き を先読みしているかのように、次々と先手を打って彼らの動きを封じていき、巧妙にマスコミや人質の親たちに揺さぶりをかけていく、きわめて用意周到で駆け引きに長けている。犯罪者を、警察がいかにして取り押 さえるのか、という点に注目されそうになるのだが、本書を読みすすめていった読者は、次第に人質になった生徒たちよりも、むしろ犯人のほうに感情移入し、彼女の味方をしたくなるような、そんな気持ちになって いくに違いない。 「……世の中には、法律とは別に、暗黙の内に心の中に引かれた共通のルールが存在します。あなた達が、そこに自分専用のルールを持ち出すなら、こちらも、自分のルールを持ち出す迄です……」 通り魔強盗、麻薬の売買、売春行為、陰湿な脅迫やたかり、電車への置き石行為――生徒を殺害するたびに「緊急措置」と称して彼女があきらかにする、生徒たち犯罪行為の数々は、どれも少年犯罪というにはあまりに凶悪で身勝手極まりないものばかりであり、彼女がいわば、被害者の代表として加害者となり、それまで一方的に加害者であった生徒たちを被害者の立場に無理やり置き換えようとして引き起こした立てこもりであることが見えてくる。被害者と加害者の逆転――この書評の冒頭で取り上げた事件に対していだいた複雑な気持ちが、この作品に対してもわきあがる。 | ||||
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きれたおばさんが爆弾と銃を振り回し無双するという作品以上でも以下でもありません ちょっとした仕掛けはあるものの、大したものではない おばさん無双が読みたい人にお勧めの作品 | ||||
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裁かれないモンスターチルドレンと崩壊学校、復讐する女教師・・・冒頭の衝撃性にくらっと来ない人はいないと思うのですが、バックグラウンド抜きに描写するにしては、少年達の悪行も、先生のターミネーター度もやり過ぎて、滑ってしまっています。トリックや動機も、答え合わせに終わっていて、やられたっ!と思わせるものが乏しかったです。 少年達がもっと犯罪者らしく命に執着をもって狡賢くやってくれれば、先生がもっとサービスたっぷりに絶望させてから撃ってあげれば、そしてこんな少年達のほんの数名でもノンフィクション的なリアリティを持ち、自分の娘のいる教室にもいるかもというひやりとした感覚を持たせてくれたら・・・あっちの作品なんて消し飛ぶほどの傑作になっていたでしょう。映像化のときはぜひこのあたりに補強を希望します。 | ||||
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時期が悪かったのかたまたまなのか私が読んだ限りではBRの模倣というか二番煎じという感想です。 ただ学級崩壊を止めるにはこれくらい思い切った事をしなくてはダメかもしれないと考えさせてもらった作品でもあります。 | ||||
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この本に対する感想を書くために、インターネットの検索エンジンを利用した。いやあ、ありますねえ、あちこちに。本の内容紹介程度のものから、感想、書評らしきものだけでも数十くらい。「バトルロワイアル」ほどではないにしろ、反響は凄いといっていい。確かに読ませる。スピード感があってぐんぐん引き付けるものがある。文章力はもうプロなみであろう。しかしこの小説の欠点は、人物が浮かび上がってこないこと。とくに、私のように共感できる人物を探すものにとっては、それが辛い。主人公の近藤先生の人物像もはっきりしない。娘をバイク事故で殺された、その復讐というのはわかるが、それと行動をダイレクトにつなげる部分が希薄。感情がないような殺人シーンもそれに拍車をかける。かといって生徒のひとり進太郎もよくわからない。暴走族の仮にもリーダーなのだから、冷静なのはわかるが、結局反撃もできないまま終わる。「こいつ何だったんだ?狂言まわしか?」となる。警察側のリーダーである弦間にも不可思議な部分がつきまとう。最後のほうで、その理由も出てくることは出てくるけれど、何か御都合主義的な感想を抱いた。バトロワのほうが、主人公以外でも、三村とか幸枝とか共感できる人物が描かれていた。そういう部分でも支持されるのではなかろうか。この作品は、その意味で点数がやや落ちるのはやむを得ない。仕掛けが多くてエンタテインメントとしては楽しめただけに残念。 | ||||
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ストーリー設定は現在社会の問題を取り上げているし、息をつかせない展開なのであっという間に読み上げてしまいます。手段はなんであれ、社会悪に一人で立ち向かう主人公には小気味よさを感じます。しかし、若干その設定に無理があるし、ストーリーも詰め込みすぎかなと思います。面白い着眼点ですから、もっと細部まで書かれてあったらいいなと思います。。 | ||||
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