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そして粛清の扉を



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【この小説が収録されている参考書籍】
そして粛清の扉を

そして粛清の扉をの評価: 3.75/5点 レビュー 60件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.75pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全60件 1~20 1/3ページ
123>>
No.60:
(5pt)

残虐だが爽やかさが残る小説

読んだ作品だったのだが、8割は忘れていたので新鮮だった。平凡な女性教師がプロの殺し屋なみのナイフと拳銃の扱い、異常な頭の良さに現実離れしていると感じたが、その謎はラスト数ページで明らかになる。しかし人質として惨殺されていく高校生たちは普通の顔をして人間の屑だった。殺されるべくして殺される。湊かなえ「告白」と比較される本作品だが、読後の爽快感は間違いなくこちらの方が上だ。
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No.59:
(3pt)

現実では、出来ないからこその「粛清」

卒業式を明日にひかえた極悪非道の不良たちが巣食う高校で、生徒たちを人質にした立てこもり事件が発生。犯人はそのクラスの担当教師、近藤亜矢子。いたって地味な中年女教師であったが、どこで手に入れたのか、拳銃とナイフを教室内に持ち込み、いきなり生徒二人を殺害、その後教室に入ってきた男性教師ひとりを拳銃で撃ち殺し、さらに生徒たちを銃殺、その死体を窓から投棄。冒頭は、いきなりこんなショッキングな展開を見せる。

それまではおとなしく生徒たちに軽んじられるだけの中年女性教師が、いったいなぜこのような凶行におよんだのか、そして彼女の真の狙いは何なのか?教室内の出来事と、

今回の事件を解決するために動き出した警視庁捜査第一課を中心とした、教室の外での出来事を交互に映し出すことで展開していくこの物語、普通に考えれば、悪人は間違いなく彼女のほうであり、まるで警察の動き

を先読みしているかのように、次々と先手を打って彼らの動きを封じていき、巧妙にマスコミや人質の親たちに揺さぶりをかけていく、きわめて用意周到で駆け引きに長けている。犯罪者を、警察がいかにして取り押

さえるのか、という点に注目されそうになるのだが、本書を読みすすめていった読者は、次第に人質になった生徒たちよりも、むしろ犯人のほうに感情移入し、彼女の味方をしたくなるような、そんな気持ちになって

いくに違いない。

「……世の中には、法律とは別に、暗黙の内に心の中に引かれた共通のルールが存在します。あなた達が、そこに自分専用のルールを持ち出すなら、こちらも、自分のルールを持ち出す迄です……」

通り魔強盗、麻薬の売買、売春行為、陰湿な脅迫やたかり、電車への置き石行為――生徒を殺害するたびに「緊急措置」と称して彼女があきらかにする、生徒たち犯罪行為の数々は、どれも少年犯罪というにはあまりに凶悪で身勝手極まりないものばかりであり、彼女がいわば、被害者の代表として加害者となり、それまで一方的に加害者であった生徒たちを被害者の立場に無理やり置き換えようとして引き起こした立てこもりであることが見えてくる。被害者と加害者の逆転――この書評の冒頭で取り上げた事件に対していだいた複雑な気持ちが、この作品に対してもわきあがる。
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No.58:
(1pt)

説明不足

全体的に説明不足でただ淡々と教師である主人公にモブが殺されていく。
そもそもこれだけ登場人物がいるのにたったこれだけのページ数で描ききれるはずもない。
生徒が29人登場するが、いずれも掘り下げが甘く、識別記号として姓名の与えられたモブにしかなっていない。
サイコパスでもない主人公が生徒を皆殺しにするストーリーであれば、その契機となるような各生徒から受けた酷い仕打ちを掘り下げて描写するなどして殺害対象の生徒へのヘイトが向くようにし、少しでも主人公に感情移入できるようになっているべきだと思う。
しかも主人公の娘を殺した犯人は担当クラスにおらず、いよいよなぜこのような殺戮に至る必然性があるかがわからなくなる。
さらにごく普通の中年女が拳銃での狙撃やサバイバルナイフでの近接格闘などをそつなくこなしているのは違和感しかない。おかげで途中からFPSのプレイ動画を見ているような錯覚に囚われる。これだけ戦闘をこなせるのだったらハリウッド映画のように単身で犯人に立ち向かった方が良かったのではないか。
また、クラスで最初に生徒が殺されたとき、なぜ他の生徒らが主人公に群がって反撃しなかったのかも腑に落ちない。「ごくせん」顔負けの不良揃いでしかも主人公にナメた態度をとっている生徒ばかりなのに、咄嗟に団結して反撃に出なかったのは謎である。
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No.57:
(5pt)

すごい!

ドキドキしながら読みました。
これは面白すぎる。
ある意味期待を裏切られた感じでした。
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No.56:
(1pt)

とにかく薄っぺらい

文庫になったばかりの頃に読みました。とにかく設定に現実感がなさ過ぎる。また、悪役の生徒達があまりにステロタイプすぎて、深みがない。ラストにしてもカタルシスはない。なぜ、こんな薄っぺらい話が賞を取ったのか、今だに不思議でなりません。
多少ネタバレになりますが、主人公の中年女性教師の戦闘力が高すぎる。平々凡々に暮らしてきた平均的な日本女性が、たかだか数ヶ月の訓練であそこまでになるのは現実味がなさ過ぎ。元々の設定や展開が非現実的な大ボラなんだから、こういう細かなところこそ現実的にきちんと詰めるべきだった。
もう一つ、人を殺した経験がない人間が初めて人を殺す時、そこにはなにがしかの葛藤があると思うんだけど、そういう描写もない。全体的に薄くて、不快感しかない作品でした。
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No.55:
(5pt)

映画化希望

数年前に1度読みましたが、3年A組というドラマが始まり、設定の似ている本作を再度購入。やっぱり面白いです。映画化しないですかね。
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No.54:
(5pt)

現実離れしているが面白い

生まれたときは、皆同じ。それが環境によって変わってしまう人格。平成13年に書かれた作品だか今も変わりなく思う。生まれてきた意味をもう一度考えさせられる作品だった。
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No.53:
(5pt)

一気に読めた

なるほどなるほど、面白い2時間ドラマみたいな感じ。とても読みやすく、状況もわかりやすい。現実に起きたら怖い話だけど、読んでスッキリ!モヤモヤ残らず!
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No.52:
(4pt)

現実感のなさが丁度よい。

極悪不良高校生1クラスを校内に人質にとった中年女性教師。要求は一人につき2千万の身代金。教師は、それぞれの罪悪を暴きながら、拳銃とナイフでまさに粛清をおこなっていく。

なんの躊躇いもなく、淡々と生徒たちを殺戮していく主人公。彼女を阻止せんとするものの、手玉にとられる警察特殊部隊。

高校生のあまりの極悪ぶりといい、現実感が甚だ乏しいのだが、この手のものはこれくらいがちょうど良いのかも。淡々さに飽きがきたところで、おっ!となり、おおっ!となり、おおおっ!となる。この驚きがなければ、ただの残酷物語だね。
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No.51:
(1pt)

リアリティ不足

こういう話なんだから詳細な所でリアリティが欲しい。例えばヒロインのオバサンの戦闘技術ですが殺人技術を教えるのが○○○というのは? 実際に実戦経験者や元特殊部隊出身者が戦闘技術を教える学校が海外にあるのだから、ヒロインは海外でこの手の学校で殺人技術習得した設定にし
て○○○は協力者の「ポジション」に置くべき。また殺す対象の生徒にしろ「こいつ口だけで結局は何もできない中二廟じゃない?」という生徒もいて、本人告白前から殺す対象になっているのは変。だいたい、そういう生徒を教え導くのが先生の役目だろうに、自分の責任放棄して自分の子が被害者になったから殺すというのは? 正直読んで不快しか残らなかった。
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No.50:
(5pt)

個人的にはとてもスッキリ爽快な作品でした!

優秀な高校に通い、唯一の家族である母親と仲良しの女子高生が、クリスマスケーキを買った帰りに暴走族バイクの無謀運転による接触事故で亡くなる。

それから幾ばくの時が過ぎ、娘を亡くした母親ーー不良高校の中でも特に問題児が集められたクラスの担任教師40代は、普段生徒から無視されてばかりの空気人間だったのに、卒業式前日のHRから豹変。

ナイフと拳銃を鮮やかに使いこなし、クラスの生徒を何人か殺すと、生徒を人質にして教室に立て籠る。

周到な計画、警察との攻防。TV生中継の中、彼女は用意された身代金で「ゲーム」を宣言し始めた……。
第1回ホラーサスペンス大賞作品。

以上、そんな内容の、犯罪者を粛清しまくるサスペンスであり、個人的にはとてもスッキリ爽快な作品でした!
設定と主な目的が、今作品の8年後に出版された湊かなえさんの『告白』に酷似しており、ちょっと湊かなえさんにはガッカリしましたが、
追い詰め方や見せ方を上手く変化させてるので、そこは湊さんの手腕だったんだなと思いました。
また、最後のどんでん返しにはビックリさせられましたし、『告白』とは全く異なるベクトルでもあるので、『告白』が面白いと思える方なら楽しめるかと。

ちなみに審査員の宮部みゆきさんは、『無垢の被害者側からの抱腹は、どんな過激な形でも許されるのではないか』という作品の問いかけに頷くことは出来ないと書かれており、宮部さんと同じ考えの方には過激過ぎる作品かも知れません。
個人的に、この種の問いかけは実体験してみないと分からない部分もあるなと感じており、主人公と同じような体験をしたものとしては、『犯罪者に対する永遠の怒り』をスッキリさせてくれた痛快作品でした。
僕としては、もっと有名になっても良かったと思えた作品でしたし、作者は似たような作品を何作か出してるので他の作品も読みたいと思います。
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No.49:
(4pt)

スカッとする、清涼感あるお話でした

設定もキャラクターもメチャメチャ。
残念な集まりの学園もののお話でしたが、そこをスパスパ切っていく、爽快さを感じました。

少しくらい、逆転などもあるのかと思いつつ、最後まで、スパッといくところがとても良かったです
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No.48:
(1pt)

全く感情移入ができない

殺されて当然のような奴らばかりで、そいつらが殺されていくっていう所に唯一の爽快感を感じただけ
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No.47:
(1pt)

デビュー作、という感じ

「てのひらに爆弾を」の著者のデビュー作。「てのひらに~」がとても面白く、続編をずっと待っているのに出版されないので本作を読んでみた。
暴走族のせいで一人娘を亡くした高校の女性中年教師が、卒業式の前日、担当クラス全員を人質に立てこもり、躊躇いなくどんどん殺していく物語。
動きが鈍く誰からも軽く見られていた教師・亜矢子が、たった半年の訓練で悪党揃いの生徒たちを屈服させ、警察の特殊部隊さえ翻弄し計画を推し進めていく・・のだが、これが結果ありきでどうも入り込めない。警察が、何という用意周到な犯人だ!クレバーだ!とか何とか騒いでいる台詞で、あぁはいそういう設定なんですね・・という感じ。生徒を殺す際も、予め調べ上げていた彼らの悪行を読み上げ、今後の社会のための「緊急措置」であると言って殺害するのだが、全員が全員シャレにならない犯罪で現実感がなく、また置いてけぼり。
要求した身代金の使い道が判明したときだけ面白かった。終盤、最後に生き残った人質の生徒との関係、半年の特訓に関して種明かし(?)が為される。こういうときは読み返して前の記述を確認したくなるものだが、そういう気も一切起きず。
デビュー作ってこんなものですかね。「てのひらに爆弾を」は本当に面白かった。
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No.46:
(5pt)

泣いちゃた

こんな大量殺人の話なのに、最後は泣いてしまいました。図書館で借りて最後は購入してしまいました。
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No.45:
(5pt)

褒めにくいですが

残酷ですし、大量殺人ですし、褒めるのもどうかという内容なのですが
この読後感の爽快さはどうしたら良いでしょう。
とにかく面白く一気に読めました。
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No.44:
(3pt)

真おばさん無双

きれたおばさんが爆弾と銃を振り回し無双するという作品以上でも以下でもありません
ちょっとした仕掛けはあるものの、大したものではない
おばさん無双が読みたい人にお勧めの作品
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No.43:
(4pt)

ドキッとする小説

この作品だけでなく、主人公が犯人やワルモノである小説は少なくない。とはいえこの作品のように頭がキレて理路整然としている犯人像は初めてだった。「失うものの無い人間」の容赦のなさと冷静さのギャップが描写されていて、「自分が生徒だったら・・・」と思わずにはいられなかった。
最初は淡々としていたものの、話が進むにつれてこの緻密な設定が面白くなってくる。特に中盤、身代金の要求から指名手配までのくだりは警察側からの描写が多かったが、読んでいて完全に主人公に翻弄されている様子が伝わってきた。正に「予測できない展開」を味わい続けてグイグイと惹きこまれる。教室ジャックという無差別性のある事件ではあったけど、終盤には主人公の犯人としての理念の真の動機、そして意外な共犯者の存在が怒涛のように明らかになって最後まで飽きることなく読んでしまった。おまけに続編のありそうな予感を漂わせるニクい終わり方である。
ホラーサスペンスはあまり「笑えない」から今まで敬遠していたけど、こういう反逆的な話は自分に置き換えて読んでみると凄く新鮮な感覚で楽しめた。
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No.42:
(2pt)

そして誰もいなくなったの高校版(笑)

クリスティに謝って欲しいかな(笑) 下らない。作者にセンスが感じられない。とりあえず、こういうのは殺人鬼をもっと魅力的に書かないと。読後感は悪くないので★1個プラスして★2
東野圭吾が好きな人はたぶん楽しめると思う。
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No.41:
(5pt)

告白同様に

調子にのりすぎたガキどもにとってのパラダイスは終わりを告げつつあるってこと。まぁガキに限らず俺様化する奴には制裁が必要なんでしょうね。つつましく、おくゆかしい日本の長所は悲しいことになくなりつつあるんですね。
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