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バッキンガムの光芒



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【この小説が収録されている参考書籍】
バッキンガムの光芒 (ファージングⅢ) (創元推理文庫)

バッキンガムの光芒の評価: 4.46/5点 レビュー 13件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.46pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

バッキンガムの光芒

ソ連が消滅し、大戦がナチスの勝利に終わった1960年、ファシスト政治が定着したイギリス。イギリス版ゲシュタポ・監視隊の隊長カーマイケルに育てられたエルヴィラは、社交界デビューと大学進学に思いを馳せる日々を過ごしていた。しかし、そんな彼女の人生は、ファシストのパレードを見物に行ったことで大きく変わりはじめる…。
バッキンガムの光芒 (ファージングⅢ) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:バッキンガムの光芒 (ファージングⅢ) (創元推理文庫)より
4488279074
No.2:
(3pt)

3で締まりが、無い展開へ

英軍参戦不要論は実際有ります。が、ムッソリーニイタリアですら、ユダヤ絶滅収容所など、作らなかったのが貴族的かつ個人主義のイギリスが簡単にファシズムになるとは考えられない。

米国が情けないが、二方面で勝利した現実と折り合いが付かず、日本もアジアを制しているが、東南アジアに進出した時点で、英米と開戦になるから。

突っ込みどころ満載だが、2までは主人公の、悩みのサスペンスてしても、3はなんなんでしょう。気が抜けました。
バッキンガムの光芒 (ファージングⅢ) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:バッキンガムの光芒 (ファージングⅢ) (創元推理文庫)より
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No.1:
(3pt)

作者の「楽天性」で、何とも締まりのない結末に

「ファージング」三部作の最終作だが、"まえがき"にある作者の「私は楽天家」という言葉が全てを象徴している作品。前二作において、ファシズムを初めとする個人の尊厳・自由を束縛・弾圧する諸々のものへの強い反発心という骨太のテーマの裏に隠れていた作者の負の面、即ち、ファンタジー作家としての本領が前面に出てしまったという印象を受けた。絵に描いた様なハッピー・エンドに、本シリーズのファンの方は肩透かしを喰った様に感じたのではないか。シンプソン夫人との"世紀の恋"を出している辺りも少女趣味が横溢している。

前二作の登場人物達やその関係者達が思いがけない形で登場し、物語に絡んでくる辺りは巧いと思うが、最終作としては当然か。今回の一人称のヒロインはカーマイケルの被後見人(作中では姪)となっており、その記述内容が、カーマイケルの三人称部分と非常に接近しているため、こうした記述形式を採る必然性が乏しくなってしまった。その上、物語がカーマイケルとヒロインに降り掛かる災厄に絞られているので、全体として矮小感しか感じられない出来。サスペンス性が非常に希薄だった。

更なる問題は(ファンにとっては人気の)ジャックの扱い。ジャックをこのように扱えるのならば、カーマイケルにとっての枷が無くなってしまうので、元々第一作で問題の決着は付いていた筈だ。構想の不備を覚えた。前二作までが良い出来だっただけに、何とも締まりのない結末になってしまったと思う。
バッキンガムの光芒 (ファージングⅢ) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:バッキンガムの光芒 (ファージングⅢ) (創元推理文庫)より
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