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(短編集)

小鳥を愛した容疑者



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【この小説が収録されている参考書籍】
小鳥を愛した容疑者
小鳥を愛した容疑者 (講談社文庫)

小鳥を愛した容疑者の評価: 4.18/5点 レビュー 17件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.18pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

着眼点がおもしろい

10年07月の単行本からの文庫化.初出は,09-10年に渡って掲載された『メフィスト』になります.

容疑者の逮捕により,置き去りにされたペットの世話をするという,警視庁内の新設部署が舞台.
実在するのかはともかくとして,確かに起こりえる問題であり,その着眼点がまずおもしろいです.

中身の方は,四篇の連作ミステリですが,読み手が作中からヒントを拾って考えるのではなく,
登場人物のやり取りや推理の過程,その解説,はたまた動物のうんちくを楽しむといったタイプ.
表題作の小鳥(ジュウシマツ)に始まり,ヘビ,カメ,フクロウと,だんだん珍しさを増していき,
そんな彼らの世話や飼育形跡,そして生態などから,ほころびを見つけ出し,解決へ導いていきます.

また,各篇のタイトルは『○○(動物名)を愛した容疑者』と,すべて統一されているのですが,
実際,彼らを一番愛しているのは,名推理を見せる主人公の女性警察官だというのもユニークです.
元捜査一課の鬼刑事との,いわゆる凸凹コンビも楽しく,会話中心のため,気軽に読み進められます.

その反面,動物への愛情が強すぎるあまり,人命や事件を軽んじるような言動を見せることがあり,
浮き世離れしたキャラクタと言ってしまえばそれまですが,このあたりはいささか引っ掛かりました.
あと,動物にエサをやる場面で,一部ですがグロテスクな部分がありますので,苦手な方はご注意を….
小鳥を愛した容疑者Amazon書評・レビュー:小鳥を愛した容疑者より
4062163497

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