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(短編集)
小鳥を愛した容疑者
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小鳥を愛した容疑者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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10年07月の単行本からの文庫化.初出は,09-10年に渡って掲載された『メフィスト』になります. 容疑者の逮捕により,置き去りにされたペットの世話をするという,警視庁内の新設部署が舞台. 実在するのかはともかくとして,確かに起こりえる問題であり,その着眼点がまずおもしろいです. 中身の方は,四篇の連作ミステリですが,読み手が作中からヒントを拾って考えるのではなく, 登場人物のやり取りや推理の過程,その解説,はたまた動物のうんちくを楽しむといったタイプ. 表題作の小鳥(ジュウシマツ)に始まり,ヘビ,カメ,フクロウと,だんだん珍しさを増していき, そんな彼らの世話や飼育形跡,そして生態などから,ほころびを見つけ出し,解決へ導いていきます. また,各篇のタイトルは『○○(動物名)を愛した容疑者』と,すべて統一されているのですが, 実際,彼らを一番愛しているのは,名推理を見せる主人公の女性警察官だというのもユニークです. 元捜査一課の鬼刑事との,いわゆる凸凹コンビも楽しく,会話中心のため,気軽に読み進められます. その反面,動物への愛情が強すぎるあまり,人命や事件を軽んじるような言動を見せることがあり, 浮き世離れしたキャラクタと言ってしまえばそれまですが,このあたりはいささか引っ掛かりました. あと,動物にエサをやる場面で,一部ですがグロテスクな部分がありますので,苦手な方はご注意を…. | ||||
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