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追想五断章



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【この小説が収録されている参考書籍】
追想五断章
追想五断章 (集英社文庫)

追想五断章の評価: 6.75/10点 レビュー 12件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.75pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(9pt)

追想五断章の感想

かなり面白かったです。前半は特に登場人物達の背景や心情が書かれておらず、何とも言えない不安感を覚えた。それに作中作も不気味で不穏な設定が多く、短い話ながらもキリっとしてる。バブル崩壊直後の時代設定になっているのも、閉塞感がありユーモアを全く感じ無い主人公には合っていたと思います。そして作者らしい皮肉の効いた結末、後味の悪さはいつも通り。ミステリーとしての仕掛けも良く出来ていたんで、読んで損は無いと断言します。300冊目。

なおひろ
R1UV05YV
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

追想五断章の感想

序盤は、恋愛要素のない古典部や小市民シリーズといった印象で「またこのパターンか」であり、恋愛要素がない分何とも地味に感じる。
しかし途中で「なるほど」とある事に気付くのだ。
これなら恋愛要素など必要ないしかえって邪魔かな・・・と、これで十分面白いと思ってました。
しかししかし、ここまでは大部分の読者が気付く様に出来ているとのこと。
つまりこの作品、予想を大きく上回る作品だったと言うことです。そして私は大部分の読者止まりの男なのであった。

最後の一行。
どんでん返しに持っていったのが「儚い羊たちの祝宴」だったが、この作品は隠しているのだ。
所謂リドルストーリー。

巷によくある読み手に全てを委ねる投げっぱなしのものではない。
何て緻密に計算された構成。初めて読んだな、こんな作品。
「インシテミル」や「折れた竜骨」など好きな作品はあるものの、ライトノベル作家という印象が強かったこの作者さん。
正直、古典部や小市民シリーズは、ライトノベルの延長上だと思っている私。
第一作目を読んだのでまぁ続きも・・・っていう感じで手にとっただけで実際まだシリーズ全てを読み終えていない。
正直食欲がわかない感じ。
軽く見ていたわけではないが、この作品を読んで、物語だけでなく作者の評価も反転。

こういう作品、もっと読みたい。

梁山泊
MTNH2G0O

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