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悪魔が来りて笛を吹く



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悪魔が来りて笛を吹くの評価: 6.50/10点 レビュー 4件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(6pt)

 
凋落した名家で起こる連続殺人事件、カギを握るのは過去に起きた宝石強盗とその容疑者とされ自殺を遂げた子爵の存在。 子爵の好んだフルートの音色と共に悪魔がやってくる・・・。

 序文に作者からの警告文、陰惨を強調しているがそれほど過去の作品と比べて際立って鬱屈な作品だったかは微妙である。 割とあっさり事件が進行するのと期間も長くオープンな事件なのでやっぱり暗い緊迫感のようなものは薄いです。 しかしただじゃ転ばないのが横溝正史、悪魔が来りて笛を吹くの真相が暴かれるラストは見事。★は6つ。

りーり
9EDFH0HC
No.1:
(6pt)

終戦直後の日本がよく伝わる作品

所謂「斜陽族」と言われた没落貴族の一族を題材にした他、舞台となる時代に現実でも起こった毒殺事件である「帝銀事件」をモデルにした事件を絡めるなど、当時の戦後の混乱期の日本を表している、当時を生きた作家でないと書けない作品であると同時に、他の金田一耕助シリーズとは少し趣の異なる雰囲気のお話ですね。

主な舞台は信州ですが、手がかりを求めて耕助たちが淡路島に向かうなど、日本のトラベルミステリーの先駆け的な側面も持っていると思います。
しかしその列車内の様子などで、当時の貧しく混乱した日本では国内の旅行ですら一苦労というのが伝わってきました。

この作品よりさらに前の時代が舞台でも、ポワロやクイーンは列車や飛行機で優雅に旅行しているのを考えると、当時の日本と欧米の差って凄かったんだなぁ……と思わされずにはいられなくなる作品でした。

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ

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