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君の望む死に方



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【この小説が収録されている参考書籍】
君の望む死に方 (ノン・ノベル)
君の望む死に方 (祥伝社文庫)

君の望む死に方の評価: 7.43/10点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.43pt

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

君の望む死に方の感想

碓氷優佳シリーズの2作目。
「殺人事件が起こるまで」を描いたかなり変則的な倒叙型ミステリです。
前作の「扉は閉ざされたまま」も面白かったですがこれも負けず劣らず面白かった。

実際「殺人事件が起こるまで」しか描かれていませんので、物足りなさを感じてしまいそうなんですがそうでもない。
主な登場人物は3人。「殺したい男(加害者)」「殺されたい男(被害者)」「それを邪魔する碓氷優佳(探偵)」
加害者と被害者の思惑は一致、しかし加害者はその事に気付いていない訳で、加害者は被害者の掌で踊らされているといった印象。
つまり「加害者VS探偵」ではなく「被害者VS探偵」という、これまでに見た事もない構図になっています。
加害者を操り犯行を行わせる展開はよくありますが、この作品では、更に探偵役が加害者を巧みに操り阻止してゆきます。
そして最終的には被害者をも操ろうとします。
まだ事件は発生すらしていないのです。そんな事件の発生を予見し邪魔するキレキレの女探偵、しかもその「邪魔」が読み手にも全く不自然に見せないところが驚愕です。
ある意味最強の探偵と言えるのではないでしょうか。
それに探偵視点で描かれていないのも上手いと思います。
彼女の思考がトレースされていると、驚きも半減以下ですからね。
彼女の意図が明らかになった時など、社長と一緒にびっくりさせてもらいました。


▼以下、ネタバレ感想

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梁山泊
MTNH2G0O

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