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臨床真理



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臨床真理の評価: 7.10/10点 レビュー 10件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.10pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

臨床心理士の真理

個人的な解釈だが、これを略して臨床真理!いいタイトルだ。まずはこれに1票入れる。
本の手に入れ易さ、これが最初の難関。厚さは上下巻合わせて400ページ超で、上下巻に分ける意味が無いように感じられるが、とにかく入手が困難。
普通の本屋で見かけることはまず無い。出版社の宝島社でも現在は取り扱っていないので、ネットの古本屋ではすごいプレミア価格がついている。
自分は個人の律儀に反するが、遂に新刊では入手できず、BOOKOFFで見かけて即買いした。その見つけた時の感動に3票入れる。

ここまでの前書きだけでも評価は高いが、ストーリーも宜しい。
主人公の佐久間美帆はある精神病棟の臨床心理士で、その担当患者である藤木司の抱える問題に真摯に対応していく中で、事件に巻き込まれていく。
その藤木司と同じ障害者支援学校に居た水野彩の自殺の真相とは?施設長の安藤の悪だくみとは?
そして二人の不審死の真犯人はだれか?
追うもの追われるものの真理が良く書かれていて、緊迫感もあり推理シーンあり、読むスピードも半端ない。このストーリーで8票。

題材が障害者拉致監禁売春レイプなので、女性は嫌悪感を覚えるだろう。
残酷性描写も含まれていて、最後の美帆が真犯人に拉致され、追い込まれたところで時間稼ぎをするシーンは賛否両論だが自分には必要と思えた。
実際のこのミス大賞の応募時にはカットされていたが、単行本化を機にノーカットで挿入したと聞く。
これらの性描写が万人向けではないので、ここだけ減点するが、総合的に最高の本に出合えて満足できた。

今現在では入手は難しいが、見かけたら読んでみることをお勧めする。

yoshiki56
9CQVKKZH
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

臨床真理の感想

柚月作品は、芯の通った役がいて、いい味だすよね〜。

kmak
0RVCT7SX
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

臨床真理の感想

正統派の医療ミステリと思いきや、障害者を題材になんともいえないダークさというか、
ここまで書いて大丈夫か?というくらいエグイ小説です。(特に最終盤)
ストーリーは割合ミステリの王道を行っていて、キャラクターもそれぞれ持ち味を出してます。
司の特殊能力もミステリらしくでいいじゃないですか。
美帆や友人警察官もいいキャラです。

障害者の描き方云々が言われてますが、私はこのくらいエグくてもいいのでは?と思います。
さすがに終盤のシーンはそのエグさに「!?」が目の前をユラユラしながら読んでいましたが、
これまで読んだこのミス大賞作品野中でも、レベルは上位だと思います。(このミス大賞の受賞作には結構エグイ内容の作品が多いと思うのは私だけ!?)

評価の高い柚月氏の他の作品も楽しみです。

本好き!
ZQI5NTBU

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