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ロジカ・ドラマチカ



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ロジカ・ドラマチカ

ロジカ・ドラマチカの評価: 6.00/10点 レビュー 1件。 Dランク
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(6pt)

ロジカ・ドラマチカ/論理強化版『九マイル』

「今かけ直そうか届けようか
でも残りは小銭だけだから、もう郵便局に駆け込むしかないのか」
偶然耳にしたこのなんてことはないフレーズから、驚きの真相が導かれる。

ハリイ・ケメルマン『九マイルは遠すぎる』が好きで、似た系統の小説はないか探していたとき、小説家・青崎有吾氏の過去のツイートを見かけた。九マイルオマージュの作品をいくつか挙げられていたうち、著者名もタイトルも全く聞いたことがなかったものがこの『ロジカ・ドラマチカ』だったので、試しに読んでみた。
『九マイルは遠すぎる』は、そのフレーズから可能性が高そうなことを推論し、そこからさらにまたあり得そうなことを⋯⋯と積み上げていくので、最終的な結論はさほど蓋然性は高くないように思われる。だからこそ思いも寄らない真相となって面白いのだが、もう少し厳密な推論の方が好きな人もいるだろう。
その点、『ロジカ・ドラマチカ』は恐ろしいくらいに同値変形にこだわっている。そのくらいはみんな納得しそうだが、というような解釈についても、容赦なく根拠と可能性を並べ、しつこく検討する(このしつこさが苦手な人もいるだろうけれども)。
4章からなり、それぞれで最初に挙げたようなあるフレーズから真相を導くというスタイルをとっている。
独特な言い回しや、登場人物2人の関係性については、好みが分かれそう(自分は正直、あまり好きではないタイプだった)だが、目指す方向性は興味深い。

先に『九マイルは遠すぎる』を読んでおくと、より楽しめるのではないかなと思う(特に『九マイル』が気に入った人は)。

▼以下、ネタバレ感想

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とかげ
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