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強盗請負人



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【この小説が収録されている参考書籍】
強盗請負人 (ハヤカワ文庫 NV ハ 37-1)

強盗請負人の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

最後の一ひねりで救われたかな?

本邦初紹介のアメリカ人作家の作品。引退前の最後の仕事にする予定だった請負強盗を生業とする男が、もう一仕事を強制され、仲間とともに命がけで戦うアクション・クライム・サスペンスである。
ラスベガスのカジノホテルのアーケードに2台のバイクで突入し、超高級宝石店を襲撃したアレックスとその仲間だったが、居合わせた少年が犯行の一部を撮影した動画が世界中に広まってしまった。この仕事を最後に、身分を隠し続ける生活から引退しようと思案していたアレックスは、偶然出会った女性・ダイアンに心を惹かれる。二人がいい雰囲気になり、ダイアンの家に行ったとき現れたダイアンの息子・トムを見て、アレックスは凍り付く。トムは20数年前に亡くなったアレックスの親友・クレイの生き写し、つまりクレイの忘れ形見だったのだ。そのショックを乗り越えたアレックスとダイアンはトムも一緒に、休暇を過ごすためにメキシコのリゾートに赴き、離れて暮らすアレックスの娘・パオラや仕事仲間たちと平穏なバカンスを楽しんでいた。ところが、メキシコの麻薬カルテルが接触してきて、ある人物の誘拐を依頼される。引退を理由に断ったアレックスだったが、カルテルはトムとパオラを人質に任務を強制する。子供たちを救うために、アレックスは仲間たちと無理を承知で誘拐作戦を実行することになった……。
ドン・ウィンズロウやエルモア・レナードを思わせるケイパー小説との紹介もあるが、そこまでのレベルではない。話の展開の速さ、アクション・シーンの華やかさはなかなかで、ハリウッド映画になれば面白そう。ただ、物語のキーポイントになるアレックスとダイアンの出会いがあまりにも都合がよすぎるし、登場人物のキャラクターは立っているのだが心理描写が陳腐なため、イマイチ話に没入できないのが残念。それでも、最後のひねりは面白かった。
スピーディーなアクション小説のファン、アクション映画のファンにオススメする。

iisan
927253Y1

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