強盗請負人



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初公開日(参考)2021年07月
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長編小説

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強盗請負人 (ハヤカワ文庫 NV ハ 37-1)

2021年07月14日 強盗請負人 (ハヤカワ文庫 NV ハ 37-1)

ラスベガスで起きた白昼の強盗劇。犯人らはバイクでホテル内を疾走し鮮やかに姿を消す。その大胆不敵な犯行を客が撮影し、動画は世界中に拡散された。これを最後に足を洗おうとした事件の主犯アレックスだが、恋人との休暇中に麻薬カルテルに強いられ、任務に挑むことに……ハイスピード・クライム・サスペンス(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

強盗請負人の総合評価:6.25/10点レビュー 4件。Cランク


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(7pt)

最後の一ひねりで救われたかな?

本邦初紹介のアメリカ人作家の作品。引退前の最後の仕事にする予定だった請負強盗を生業とする男が、もう一仕事を強制され、仲間とともに命がけで戦うアクション・クライム・サスペンスである。
ラスベガスのカジノホテルのアーケードに2台のバイクで突入し、超高級宝石店を襲撃したアレックスとその仲間だったが、居合わせた少年が犯行の一部を撮影した動画が世界中に広まってしまった。この仕事を最後に、身分を隠し続ける生活から引退しようと思案していたアレックスは、偶然出会った女性・ダイアンに心を惹かれる。二人がいい雰囲気になり、ダイアンの家に行ったとき現れたダイアンの息子・トムを見て、アレックスは凍り付く。トムは20数年前に亡くなったアレックスの親友・クレイの生き写し、つまりクレイの忘れ形見だったのだ。そのショックを乗り越えたアレックスとダイアンはトムも一緒に、休暇を過ごすためにメキシコのリゾートに赴き、離れて暮らすアレックスの娘・パオラや仕事仲間たちと平穏なバカンスを楽しんでいた。ところが、メキシコの麻薬カルテルが接触してきて、ある人物の誘拐を依頼される。引退を理由に断ったアレックスだったが、カルテルはトムとパオラを人質に任務を強制する。子供たちを救うために、アレックスは仲間たちと無理を承知で誘拐作戦を実行することになった……。
ドン・ウィンズロウやエルモア・レナードを思わせるケイパー小説との紹介もあるが、そこまでのレベルではない。話の展開の速さ、アクション・シーンの華やかさはなかなかで、ハリウッド映画になれば面白そう。ただ、物語のキーポイントになるアレックスとダイアンの出会いがあまりにも都合がよすぎるし、登場人物のキャラクターは立っているのだが心理描写が陳腐なため、イマイチ話に没入できないのが残念。それでも、最後のひねりは面白かった。
スピーディーなアクション小説のファン、アクション映画のファンにオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.3:
(3pt)

リゾートホテルの海岸で読めればもっと評価は高いかも知れません

導入部のラスベガス・ショッピングストリート内宝石店へのバイク強盗のシーンがスピード感あふれ、あまりに見事なので期待が大きく膨らみましたが、そこから先は場所を変えながらパーティー・ピープルたちが酒とあらゆる種類のドラッグを楽しむ展開がほぼ主軸となってしまい「都合の良い偶然の連鎖」が続くという「先細り」「寸止め」感が充満してきます。

引退したいのにできないのは予想通り人質を取られるからですし、義憤にかられてやむなく犯罪に手を染めるというよりは自業自得の感も強いので主人公の疑似ファミリーにはあまり感情移入ができませんでした。

ラストのどんでん返しもほどほどです。でもどこか海外の海岸でデッキチェアに寝ころんでビールを飲みながら読むにはちょうどいいサイズと内容かと思います。いつになったらそれができるのか、まったく想像すらできない現状が悲しすぎます・・・。
強盗請負人 (ハヤカワ文庫 NV ハ 37-1)Amazon書評・レビュー:強盗請負人 (ハヤカワ文庫 NV ハ 37-1)より
4150414831
No.2:
(2pt)

やれやれ(原題:Love And Theft)

原題がLove And Theft。愛と盗賊、みたいな題名で、邦題が「強盗請負人」って差があり過ぎますよね。

内容も、当然ロマンス色が強く、アクション小説をイメージして読むと期待を裏切られます。

冒頭の強盗シーンから、280ページ目くらいまでは、ダラダラと色恋の話が続くので退屈です。

最終版のクライムシーンも、ハッキリ言って展開が分かりづらいし、伏線とも言えない伏線も全く活きていません。
ネタバレになるので書きませんが、「その描写(シーン)って必要?」みたいなものが複数あります。

なんでこれを選んだんだか・・・

何度も言いますけど、ジョー・イデのIQシリーズや、ヴィクターシリーズは本国ではかなりのシリーズになっている、つまり人気があるわけで、そっちの続編を刊行して欲しい。

本作は、つまらなくはないけど、強盗請負人って小説ではないです・・・・
強盗請負人 (ハヤカワ文庫 NV ハ 37-1)Amazon書評・レビュー:強盗請負人 (ハヤカワ文庫 NV ハ 37-1)より
4150414831
No.1:
(4pt)

<システム>の中で働かないこと

「強盗請負人 "Love And Theft"」(スタン・パリッシュ 早川書房)を読み終えました。<悪党パーカー>の如きケイパー小説なのかと思いきや、良い方に向かって少し違っていました。
 のっけからラスベガスのホテル&カジノを襲撃する盗賊たち。ラスベガス都市警察。FBI。疾駆する二台のオートバイ。iPhoneのカメラで撮される独占映像。そのシャープなカッティングは、比較的最近見たNetflix映画「6アンダーグラウンド」(マイケル・ベイ)の緻密でスタイリッシュな映像などを想起させながら、とてもエキサイティングでした。
 その「仕事」を成功させた主人公・アレックスは、「強盗請負人」としての己が人生を振り返りながら、メンタルをすり減らし、麻酔薬に依存し、その仕事から足を洗うことを考え始めた矢先、ケータリング業を営む「運命の女」ダイアンと出会います。交錯する人生。遡る過去。片時も忘れたことのない或る「喪失」。デニス・ルヘインが書いた「ザ・ドロップ」なども思い出しながら、特に大きなアクションが起きない中盤が実はかなり読ませます。アレックスの娘・パオラとダイアンの息子・トムの存在が大きくなるにつれ、このクライム・ノベルにドメスティックな視点からの小説的な膨らみをもたらします。

 健康、愛、金に殉じ、それらを存分に楽しむ生き様に満足できなくなった男と女の距離感が、この国のスリラーでは描かれることのない、犯罪者として生きることの罪深さの裏側に拡がる「憧れ」とも呼べるような希求へと結実していてとても味わい深い。<システム>の中で働かないことなど果たしてできるのだろうか?
 残念ながら清廉潔白な人生から遥か遠くにいる私のような人間にも理解できるようなこの世の”あわい”を語るアレックスとメキシコ人、麻薬密輸業者・マリセルの長い会話が絶品だったと思います。導師(メンター)は、いつまでも「導師(メンター)」としては、いられない。
 そして、ラスベガスからメキシコを経て、ヨーロッパの或る場所へと向かうラスト・ミッション。ストーリーの詳細を明かすことはできませんが、とてもソリッドな幕切れだと思います。
 瑕疵があるとすれば2点。パオラとトムの存在が、(次回作への伏線なのか)小さく貶められていること。また、あいも変わらず脇役でいる時の米国の法執行機関が無能なこと(笑)。
強盗請負人 (ハヤカワ文庫 NV ハ 37-1)Amazon書評・レビュー:強盗請負人 (ハヤカワ文庫 NV ハ 37-1)より
4150414831



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