イラク・コネクション
- 復讐 (158)
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何も問題はありません | ||||
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いきなりテキサス州オースティンの街中でのカーチェイスと銃撃戦から始まり、ストリップ・クラブでの撃合い、少女の奪還、熱い正義感をたぎらせてわざわざ敵が待つイラクへ単身で乗り込むものの、裏切りによって敵に捕まり複数回の拉致・拷問にもめげず、先客を救出して脱出。なのに助けたはずの米軍にまで拘束される。墜落・降下も複数。銃を持っていないのに素手で戦って勝利。援軍の戦死者多数。裏切りの裏切り、「冒険小説あるある」の都合よく助けてくれる初対面のひとたち。つねに先手をうたれて家族、友人、関係者すべてを監視されて最愛のひとが人質にされて・・・。 ざっとこんな調子の「下り専用ジェットコスター型勧善懲悪軍事小説」。その圧倒的な熱量はやはり狩猟肉食人種ならではのタフさだと思わずにはいられませんが、なぜか「そんなことないだろう!」というツッコミどころはあまり感じないのがこの作者の力量でしょう。 年末の忙しい時期に読み始めるとほかの雑事にはまったく気がまわらずイッキ読みとなりますのでご注意ください。でもそんな時期だからこそ読む価値があるといえます。 | ||||
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日中に街中で正体不明のチームの襲撃を受ける元DIAの戦士、マット・ドレイク。 そのチームの謎を解き明かすために、非公式な捜査を開始するドレイクは、遂にイラクの地へ。 人身売買組織の壊滅を目指し、生還確率ゼロのスーサイドミッションに挑むマットの運命は、という話。 序盤からいきなりのアクションシーンで展開し、中盤以外はスピーディーに展開します。 グレイマンと同じく、世界を股にかけての大立ち回り、と、ややスーパーヒーロー感が出ているのはご愛嬌でしょうか。 グレイマンと違うのは、やはりユーモアや、登場人物同士の軽妙な掛け合いでしょうか。 遣り取りや描写が軽妙洒脱で、読んでいて笑える点が気に入っています。 敵役のシャイターン(悪魔)は、日本語で言えば「サタン」ということですね。 個人的には、スティーヴン・ハンターのスワガーシリーズのように、コンパクトでありながら激烈なアクション小説が1番好きですが。 しかし、マット・ドレイクシリーズも3作目刊行の予告が巻末にないので、2作目で打ち切りになってしまうことが心配です。 トム・ウッドのヴィクターシリーズ、ジョー・イデのIQシリーズ、スコット・マキューエンのギル・シャノンシリーズなど、2作目で打ち切りになったシリーズも数多いので、何とか生き残って欲しいです。 加筆 ドン・ベントレーのファンに朗報です。 2023年1月末に、新潮文庫から「ジャックライアンジュニアシリーズ」のドン・ベントレー作品が刊行されます。「奪還のベイルート」(Target Acquired)です。 マーク・キャメロン作品は、1作で終わってしまったようです。 | ||||
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『シリア・サンクション』の続篇。 冒頭からマット・ドレイクが襲撃されるシーンで始まる。犯人グループを探っていくと前作の敵たちへ――そして行きつく先はやはり “ミスター洗練”(今作からは “シャイターン”《悪魔》)だ。さらにその過程で奴は中東で人身売買の元締めであることを知る。 マットの今回の目標は、人身売買市場の少女たちを少しでも救うこと、シャイターンを確保あるいは始末すること。さあ、いざイラクへ――。 今回もスリルとアクションに満ちていて、特に後半から激しくなっていく。マットの銃撃や格闘技の確かさは読んでいて気持ちがいい。作者も意識しているのか、マットの思考からはジャック・リーチャー、グレイマン、さらにはリーサル・ウェポン、ジョン・ウィック等が出てくる。 ただ前作でも感じたが、この作家の文章はかなり冗長である。記述が多すぎて(専門的な説明でもあるのだが)読む側のスピード感や危機感がそがれてしまう。今ここはどんなシーンだったか忘れてしまうことさえあった。 マットは今回も満身創痍だが前作ほどではない。手足を拘束され床に転がっていた状態で、乗っていたヘリが落下しても、ほとんどけがを負わないところにはちょっと違和感があった。 巻末の解説にもあったが、私も前作の大統領首席補佐官ピーターが登場しないことが不思議だった。 シリーズとなって、さらなる続刊があるのだろう、きっと。 | ||||
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「シリア・サンクション」(2021/11月)に続く新しい翻訳「イラク・コネクション マット・ドレイク "The Outside Man"」(ドン・ベントレー 早川書房)を読み終えました。 休職中のDIA(国防情報局)作戦本部要員、マット・ドレイクはテキサス、オースティンの渋滞中の路上で何者かに命を狙われます。ホンダの運転席に坐る浅黒い男。ホルスターからグロッグを抜き、次のアクションに備えるマット。(映画"アンタッチャブルのワン・シーンのように)横断歩道を渡るベビー・カーを押す女性。殺し屋のサブマシンガンによる連続音。そう、"楽ができたのは昨日まで"。のっけからシャープなアクション・シーンが続き、唸ります。映画「ヒート」のような銃撃戦の後、殺し屋を倒しPTSDの発作に見舞われるマット。現れるFBIのローリングス特別捜査官。そして、マットは今回の殺人者の正体に気づかされることになります。 前作では、幾つかのファクターが放り出されたままエンディングを迎えましたが、それは続いているのか? マット・ドレイクは狙われた理由を解明すべくDIAに復帰し、ワシントンD.C.へと向かい、その<冒険小説ロード>はイラクへと矛先を向けることになります。守るべき家族のために。"シャイターン"(悪魔)と呼ばれる強敵が早めに姿を現し、そのストーリー・テリングは極めて直線的で緩みがありません。 いつものようにスリラーですから詳細を書くことはできませんが、NSA、CIA、モサド、シリアの密輸業者、元英国海兵隊の傭兵、元IRAメンバーと豪華な?人物たちが登場し、友情と裏切り、愛と誠をぶん回しながらエキサイティングで、ホットで、限りなく男臭い物語がこれでもかと展開されあっという間に読み終えることは間違いありません。 時折マットの口から引用される過去のアクション映画に従えば、最後まで彼自身の「自己隔離」を解き放つために孤軍奮闘、満身創痍のアクションを繰り広げるマットこそ「軍事スリラー」界の"リーサル・ウェポン"と言えるでしょう。 性的人身売買組織の扱い(描き方)が杜撰であったり、"シャイターン"(悪魔)がそれほどの悪魔に見えなかったりとそれなりの欠点を見つけることは可能ですが、それでも尚常に全力で任務を遂行しようとするマット・ドレイクに繰り返し会いたいと切に希望します。 尚、彼は122ページ目で「スパイの最大の武器は今でも匿名性だ。グレイマンが追跡不可能なのは、そんな男は存在しないからだ」と宣言しています。ライバルは、やはりコート・ジェントリー(笑)。 | ||||
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