極東動乱
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
極東動乱の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
極東で中国の軍事進出をあおれば兵器の需要が多くなり巨大な利益を上げられる、と考えたロシアの武器商人は北朝鮮に身を寄せる稀代のテロリストに「サイバーテロ」を依頼。テロリストたちはあきらかにやりすぎてアメリカまで巻き込む戦時状態を作ってしまい、軍事衝突により犠牲者も生まれてしまった。 これを阻止するためにバーチャルとリアルの両面から戦う米軍の兵士たちが中心の物語です。残念ながら隣国である日本は予想通り何もできない(しない)のですが・・・。 単純な「サイバー戦」だけでもなく「特殊部隊戦闘型」だけでもないところが「ハイブリット型」の所以であり新機軸です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ロシアマフィアからの依頼を受けたハッカーが、北朝鮮のフィクサー(北朝鮮にフィクサーなんているのか?)と組んで、米中日を手玉に取った攻撃を仕掛ける。 アメリカに強い恨みを持つ男が執念で攻撃をしかけ大きな損害が出る中、アメリカの若手士官候補生のサイバー担当チームが敢然と立ち向かう。 果たして彼らは未曽有の攻撃を撃退することができるのか、というストーリー。 まず、本作はアメリカで刊行されている同シリーズの3作目です。 日本での刊行がいきなり3作目からなので、分かりにくい部分や感情移入しにくい部分が多々あります。 (1作目、2作目は自費出版のようなので、ある程度仕方ないとは思うのですが) また、肝心の戦闘シーンがメチャクチャあっさりしています。 攻撃を受けた、どかん、終わり、みたいな感じなので、サスペンス感がどうしても薄まってしまいます。 潜水艦同士の戦いもそんな感じなので、肩透かし感が凄いです。 最近、日本ではミリタリースリラーは殆ど刊行されておらず(ザ・レッドライン 第三次欧州大戦、レッドメタル、ハンターキラー、オプセンターシリーズくらいか)その点では嬉しいものの、もっと他にスリリングな良作は山ほどある気がします。 カイルスワンソンのスナイパーシリーズ(ジャック・コグリン)、IQシリーズ(ジョー・イデ)、暗殺者ヴィクターシリーズ(トム・ウッド)など、途中で続編の発売が止まってしまったシリーズも山ほどあります。 もうちょっとシリーズを長い目で出して欲しいですね。ファンとしては悲しい限りです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「極東動乱 "Rules of Engagement"」(デイヴィッド・ブランズ&J.R.オルソン 早川書房)を読み終えました。米国海軍兵学校出身の二人によるシリーズ三作目(翻訳デビュー作)は、正しくページ・ターナーでした。 極東アジアにおける軍事的緊張を煽りたてようとするロシア・マフィア。依頼を受ける北朝鮮に潜伏中の狂信者、ラフィク・ロシェッド。ロシェッドの指導を受けた北朝鮮のサイバー戦士・ソウォンにより、中国軍、我が国の海上自衛隊の指揮統制ネットワークがハッキングされ、加えて米国の情報通信システム<トライデント>もまたその魔の手にかかり、第三次世界大戦が引き起こされそうな事態にまで発展します。その「起承転結」が、あまり描写されることのなかったサイバー軍の側から描かれ、尚且つそこにリアルな現実世界における陸海空の戦闘行為とが渾然一体となることで、スリリングで、シャープな軍事スリラーが生み出されています。 SIGINT収集プログラム〈トライデント〉。各種衛星が破壊されても、地球上のあちこちに大量に散らばる船舶と航空機で構成されるヴァイラル・ネットワークの存在。それらを描くことで、現代の戦争においては高性能なハードウエアだけではなく、サイバー空間を統制すべき優れたソフトウェアの存在が不可欠であることをこの小説は証明しようとしています。 プログラマー・ラミレス、データ・ストリームを直感的に処理するグッドウィン、そして彼らを統制するチームのアドミニストレータ・エヴェレット、その三人によるサイバー空間での戦いが細かく描写されていますが、願わくば、そのプログラムとスクリーンを流れ落ちるログの数々がよりイメージできれば満点だったかもしれません。(その場合、この小説が売れるかどうかは保証できませんが(笑)) 可能であれば作者たちの旧作が翻訳されることを願います。狂信者、ラフィク・ロシェッドが最重要キャラクターの一人ではありますが、本作だけではその凄みが伝わらないきらいがあります。 いずれにしろ、(興奮冷めやらぬまま)次作を期待したいと思います。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 3件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|