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あの本は読まれているか



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あの本は読まれているかの評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

まあまあでした

「ドクトル・ジバゴ」見よう。

わたろう
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No.1:
(8pt)

史実に基づく、国際謀略エンターテイメントの傑作

1950年代後半、冷戦下でCIAが実行した秘密作戦をベースに、文化スパイ活動と女性の生き方を華やかに描いた傑作エンターテイメント。デビュー作ながら出版権が200万ドルで落札され、エドガー賞新人賞候補にもなったというのも納得である。
1956年、ロシア移民の娘・イリーナはCIAのタイピスト募集に応募し採用されたのだが、採用された理由はタイピング能力ではなく、スパイの素質を見込まれたためだった。タイピストを隠れ蓑に訓練を受けたイリーナが抜擢されたのは、ソ連では反体制的として出版が禁止されたパステルナークの小説「ドクトル・ジバゴ」を出版し、ソ連の国民に渡してソ連の言論統制の実態を知らせようという作戦だった。
本作のベースとなったのは実際にCIAが実行した作戦で、著者は機密解除された当時の資料を基に物語を膨らませていったという。史実に基づくスパイ物語だけに、様々なエピソードにリアリティがあり、ノンフィクションかと思うほど臨場感がある。さらに、文学の力が体制を変えるという夢を信じた人々の物語として、また作者の愛人となる女性やスパイ活動を担った女性たちの物語としても読みごたえがある。
スパイものだけには終わらない魅力的な現代史エンターテイメントとして、ミステリーファン以外の方にもおススメしたい。

iisan
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