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(短編集)

アリバイ崩し承ります



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アリバイ崩し承りますの評価: 4.57/10点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.57pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

アリバイ崩し承りますの感想


「アリバイ崩し承ります」
新人刑事が偶然訪れた美谷時計店の張り紙。 美人店主から語られる7つのアリバイの真相。

刑事が持ち込んだアリバイ特化事件を時計店店主が解いていく安楽椅子系の短編集。 アリバイ崩しだけでなく、アリバイ探しやアリバイを作るようなお話もあって飽きさせない構成にはなっているが二人だけの登場人物はほぼほぼ掘り下げも無くその点の魅力は非常に薄い。 短編小説にはその話だけで登場人物含め全てが完結する作品と本作の様に一部のキャラが引き継がれていくものの二つに分けられるが、せっかく設定あるキャラを出すのなら話によって違った一面を観れるような作りにして欲しかった。  

りーり
9EDFH0HC
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

アリバイ崩し承りますの感想

アリバイ崩しに特化した7つの物語の短編集。
200ページ台の本なので1話辺り30ページ程度。サクサク読めます。

本書は、著者の特性と時代の隙間産業的な戦略が見事にマッチした作品というか商品に見えました。
どういう意味かと言いますと、まず著者の作品は物語よりもトリックや仕掛けが主立っている傾向にあります。30ページ代の短い短編の中には、登場人物の紹介は無し、動機や舞台背景もなし、事件と容疑者の状況説明が書かれたシンプルな問題文章。そして、隙間産業というのはアリバイもの小説が近年減っているというかほぼない状態である事。そんな市場でアリバイ崩しに特化させた作品を世に出したタイミングが巧いと思いました。

さて、個人的にアリバイもの作品は好みではありません。
時間軸における登場人物の居場所を把握したり、数分程度の時間を頭に入れて読むことを求められるので疲れるのです。一昔前の時刻表トリック含む、アリバイを扱う作品ってなんだか古臭いイメージがあるのです。
ですが本書の良い所は、アリバイものが把握しやすい短編であり、短編なので著者のトリック主体が活き、さらに探偵役は女の子となっており、ラノベ風...もとい現代風になっていて読みやすい事。ここは好感です。

…という具合でして、難を敢えて言うとトリック集です。深みを感じたり強烈な驚きを与える事はありません。解答編も推理ではなく答えを直接提示される感覚です。人によっては物足りなく感じると思います。ここらへんが好みの別れどころになります。個人的に印象に残る作品がなかったのが残念。

egut
T4OQ1KM0

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