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ある閉ざされた雪の山荘で



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ある閉ざされた雪の山荘での評価: 6.32/10点 レビュー 22件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.32pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全10件 1~10 1/1ページ
No.10:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ある閉ざされた雪の山荘での感想


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mustang
PCGQIQ4X
No.9:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

Is this real ?

題名が示すように本書は「嵐の山荘物」であるが、そんな単純な物を東野圭吾という作家は書かない。この本格ミステリお馴染みの設定に劇団員の推理劇というツイストを効かせた味付けを施す。
いやはやさすがは東野圭吾というべきか。
従って「嵐の山荘」でありながらも、実際は雪は降っていないし、殺人も遺体が残らず、事件がどのように起きたかを知らせるメモが残されているのみ。しかし舞台劇を想定しながらその実、劇団員が1人、また1人と消えていくうちに団員たちの中に不信感が生まれ、疑心暗鬼に陥る。
これは芝居なのか現実なのか?
この辺のフィクションと現実との境が解らなくなっていく展開が非常に上手い。

また巻頭に収められた一見描き殴られたように見える粗末な見取り図にも謎を解くヒントが隠されているのが心憎い。私は単に登場人物配置を解りやすくするためだけに付けられたのだと思っていたので全く顧みなかったのだが。

しかも読者の目には登場人物が消え去るシーンは恰も殺人がなされているように書かれているため、読んでいる方も本当に殺人が起きているのかいないのか判断に迷わされる。この叙述方法もまたトリックの1つであることに最後には明かされる。
単に奇抜なシチュエーションを用意しただけでなく、色々な仕掛けを施した作品なのだ。

またこの山荘での殺人劇、しかも虚実どちらか解らぬ状態で互いが互いを疑いあう状況からなんとなくゲーム『かまいたちの夜』を思い出させる。

逆に実際に舞台劇として演じられると非常に面白いかもしれない。劇中劇という設定で劇の中の演者がさらに演技を要求され、それが観客に虚実を混同させる効果を生み出し、どこまでが演技でどこからが素なのか解らなくなりそうだ。
いや実際既にどこかの劇団で公演されたのかも。

さて本書では登場人物の口を借りて東野流“ノックスの十戒”が開陳される。

曰く、「人間描写もできない作家が名探偵なんか作ろうとするな」、「警察の捜査能力を馬鹿にするな」

本書ではこの2つのみが書かれたがこれが後に『名探偵の掟』に繋がる着想の萌芽ではないかと考えると、やはり作品は発表順に読んでこそ、その作者の創作姿勢が時系列に垣間見れて楽しい、などとマニアックな悦に浸ってしまうのだった。


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Tetchy
WHOKS60S
No.8:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

演劇の舞台か殺人の舞台か

 演劇の稽古として集められた男女、合否を人質に館に繋ぎ止められた彼らを襲うのは芝居なのか惨劇なのか・・・

 雪国の山荘、でも電話は繋がるし外も晴れてます。ミステリーの舞台としては平和すぎる設定の中で登場人物はそこを「ある閉ざされた雪の山荘」として過ごすように命じられます。助けも呼べる、街へと下りられる状況下をクローズドサークルに変貌させてしまった作者のアプローチにまず拍手。

 粗筋通りに驚愕の終幕が待っています(あんまり言うものでもない)、長すぎることなくスパッと衝撃が味わえる点が好みですね。

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りーり
9EDFH0HC
No.7:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

おもしろい試み

東野圭吾の変化球的作品。
ほかのレビューにもあるように、心理的クローズドサークルを登場人物に作ってしまうと言う設定。
読み始める前は誰もが若者が合宿に行って、大雪で外と連絡が取れなくなり......というストーリーを想像すると思いますがそこは読んでビックリ。
東野らしい読みやすさと入り込みやすさ。
ページ数も多くないのでさらっと読めます。
しかし、設定が面白いだけにもう少し登場人物の描写を細かく掘り下げて欲しかったところ。
読みやすいので登場人物描写で290ページが350ページになってもスラスラ読めます。

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マビノギオン
ETOPY8N1
No.6:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

心理的クローズドサークル

実際はクローズドではないのだけれどクローズドサークルになってしまっているという特殊な状況が面白いですね。

そして結末は大どんでん返しですが、こんなネタを2~3時間で軽く読めてしまう作品で惜しげもなく使ってしまうのがこの作者の凄い所だと思います。

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ある閉ざされた雪の山荘での感想

2017年、東野 第二弾は、前回の『仮面山荘殺人事件』に味をしめ、同じ系統の密室、叙述ミステリーを選択。

結果から述べると、上記作品に比べれば やや小粒感は否めない。

とは言うものの、題名の付け方、物語の進行、トリッキーさ、スピード感、それと読み始めると止められない徹夜本であることは間違いない。

評価が少々低めなのは、東野作品としての期待値に対してであり、他の作家との相対評価では決してないので悪しからず。

さて、ストーリーはというと、
ある劇団のオーディションで、劇団員から選抜6名と外部から1名、彼が主人公でありストーリーテラーなのである、の計7名の役者が選ばれる。

ある日彼ら全員に、信州のとあるペンションへ来るようにとの演出家からの連絡があり 集合することになるあたりで、題名からも 「ああ、大雪が降って閉じ込められて、そうして殺人事件が起こるんだろうなぁ」と勝手に想像するのだが・・・、しかし この想像は 早々に駆逐される。

彼らが到着するやいなや 演出家からの速達便にて、ミッションが告げられる。

次回作品は密室連続殺人がテーマなので、『このペンションで過ごす4日間、あたかも実際に密室連続殺人が起こることを擬似して過ごすように』。

但し書きとしては、あくまでリアルに過ごす必要があるので、外は大雪と想定して外出不可、もちろん外部との電話などの連絡も一切断つ様に。

これを違反すれば、選抜は即時取り消しとなる、という注意書きがある。

これにより、この瞬間よりペンションは人工的に密室と化すこととなる。

こうして きっちりと殺人事件が発生するのだが、すでにこの辺でトリッキーさ満載で、物語に引き込まれてしまう。

さてはて、犯人は誰ぞや!

4日間が過ぎたあとに、なにが起こるのか( ^ω^)ワクワク

そんなこんなで、無理矢理感がたぶんにあるのは読者だけではない、作中の登場人物にとっても同じで、とはいえ 伏線はきっちりと張りめぐらされている。

しっかりとしたどんでん返しもある。

きっちり誘導にも引っかかった。

しかし、この というか東野作品の面白さは、兎に角読みやすく、スピード感があり、文字がそのままビジュアルに変換する表現であり、あたかも登場人物の一員になった感がする。

間違いなく秀作であるので、読もうと思っておられる方 ご心配なく!!!  了

とも
4ND5R58B
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ある若者たちの友情とは何かを問う物語

読み進めていく内に、これはどんな結末なんだろうとワクワクしながら読みました。


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アントンリブ
J9QWGWDO
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
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ある閉ざされた雪の山荘での感想

高校時代に読んだ初東野作品。騙されました。

ジャム
RXFFIEA1
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ある閉ざされた雪の山荘での感想

電話の繋がらない雪の山荘で過ごすオーディションの中で、演技なのか実際に事件が起きてしまったのかわからない謎が生まれて・・・いったいどーなってるの?と早々に結末が気になりました。
季節物で見つけて時間つぶしに読んだわりにはずいぶん楽しめたので当たり。

Umosuke
R5IJL8HR
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

芝居?現実?


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むーちゃ
LD7P75LY

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