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(短編集)

化石少女



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【この小説が収録されている参考書籍】
化石少女 (文芸書)
化石少女 (徳間文庫 ま)

化石少女の評価: 6.75/10点 レビュー 4件。 Bランク
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化石少女の感想


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AliceinAbyss
RG0JBP5M
No.1:
(6pt)

化石少女の感想

連作短編集のような構成になっている学園ミステリ。
ですが、そこは麻耶雄嵩。
これを敷居が高いとは言いたくないですが、麻耶未読者にもはっきり分かりやすい「変な作品」です。
というのも、探偵役の推理が何の検証もされなく否定され、読み手に結末が明かされることなく章が終了するからです。

化石オタクの赤点女・神舞まりあが探偵役、事情あってまりあのおつきあいをしている秀才(?)・桑原彰がワトソン役。
ワトソンが一枚上手に見える設定であり、探偵まりあの推理は、毎回毎回ことごとくワトソン彰に却下されます。
それもそのはず、まりあの推理は、敵対する「生徒会メンバの誰かが犯人」が前提で、そこを起点に無理矢理こじつけていくという推理で、説得力などあるわけなく、読み手にも、まともに推理しているようには思えない、そんな印象を与えています。
まず犯人を決めて、それが成立するように推理を組み立てるというまりあの推理は、作者の「神様シリーズ」と似たパターンになりますかね。
探偵役とワトソン役との関係に一石を投じるのは、この作者が以前から試みている事です。
なので、この消化不良になりかねない章立ても、麻耶作品を何作か読んでいる読み手、特に「さよなら神様」を既読の読み手には、先の展開も比較的容易に予想できたんじゃないかなと思いますね。

梁山泊
MTNH2G0O

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