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柩の中に生者はいらない(柩の中の狂騒)



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【この小説が収録されている参考書籍】
柩の中の狂騒 (単行本)
柩の中に生者はいらない (角川文庫)

柩の中に生者はいらない(柩の中の狂騒)の評価: 6.50/10点 レビュー 2件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

柩の中の狂騒の感想

久々に強烈なの来た!面白い。と思ったら、世間の評判がよろしくなくて温度差を感じた1冊(汗)
壊れっぷりが凄く良くて、刺激や毒のある構成が好みでした。

世の中、期待するものと内容の差が激しくてがっかりしている印象なので、どんな本なのか少しガイドします。
ネタバレを避けると要点は下記2つ。

・超コテコテな孤島のミステリが舞台
・事件シーンはスプラッター色が強い(グロい)

あらすじにある『本格ミステリ』に期待してやってくるものを強烈な刺激で返り討ちにする作品です。
著者の本は本書が初めてなのですが、作品傾向でグロさが1つのウリでもある模様なので、そこが苦手な人は嫌な気持ちになる事でしょう。
グロいのも刺激、そして緊張感の中でミステリがあるなら好みかも。という人にはアリかもしれません。

本書で特徴的な演出の1つは『透明標本』。ネットで物を見てなんとも言えない気持ち。
骨格を染色した標本で、その神秘的というか背徳的な芸術を感じます。

その透明標本の博物館がある孤島が舞台。
見学会に集まった男女9名。
迎えのボートは明日の朝。
閉じ込められた孤島の屋敷内で、首だけ発見された殺人事件が発生する。
誰がどうやって?胴体はどこ?疑心暗鬼にかられる中、偶然メンバーの中に名探偵がいる事がわかり、事件の捜査を名探偵に"させる"。
うん。させるんです。人間臭さや人の醜い所を描きます。「名探偵解いてよ。」と人任せな流れ。後々効いてきます。

館の雰囲気も新鮮。透明標本に覆われ、室内は赤く染めれられている。
この不気味な空気感がとても読みやすく感じるので、嫌なんだけどなんか不思議な雰囲気を描くのは著者の持ち味なのかもしれません。

どういう展開になるのかはネタバレなので言えませんが、
冒頭に書いた通り、本格ミステリを期待した人をホラー色で蹴散らす狂騒っぷり。
でもちゃんと伏線があり、ミステリとして筋が通る話なので、面白く楽しめました。

▼以下、ネタバレ感想

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