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出版禁止



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【この小説が収録されている参考書籍】
出版禁止
出版禁止 (新潮文庫)

出版禁止の評価: 6.29/10点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.29pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

出版禁止の感想

「死刑囚の歌」がなかなか面白かったので、こちらも手にした。
前者と同様、非常に読み易いですね。
特に前半の若橋のルポは、抜群に面白い。今後の予期せぬ展開を期待させます。
しかしながら、後半部が難解。単に読むだけなら、あっと言う間に読み終えますが、どうも納得できないというか理解しづらい。
著者の文庫版「あとがき」を読んでもスッキリしない。

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マッチマッチ
L6YVSIUN
No.3:
(6pt)

出版禁止の感想

ここまでされると「これ実話?」ってつい訝ってしまうような作り方で、そちらの方にモヤモヤさせられてしまいました。
心中の成り立ちと意味を解き明かし、究極の情愛についてしみじみ考察を巡らせていたのに、最後に水を注されたような気もしましたが…。
作者の意図はどちらにあるのかわかりませんが、心の中は誰にも分からない…そんなメッセージも伝わりました。

はつえ
L7BVQMDY
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

やっぱ文体じゃ不利ですね

 
 放送禁止シリーズの映像作家である長江俊和によるモキュメンタリー。 作者である長江俊和自身が出版禁止になったルポルタージュ記事を入手し、それを公開したという体をとっている。 記事の内容はジャーナリスト若橋呉成が心中事件の生き残り新藤七緒に独占インタビューをし、謎に包まれた新藤×熊切の心中事件の真相を追っていくというもの。 全ての記事と資料が提示された時、恐ろしい真実が明かされる・・・。

 好きなんですよねぇ、放送禁止なりブレア・ウィッチ・プロジェクトなりパラノーマル・アクティビティなりドキュメンタリー形式の作品が。 本作はそれを文書形式で行おうという意欲作である。 しかし残念ながら文という形態では少々限界があったと思える。 放送禁止シリーズ好きかあるいは既存のミステリに飽き飽きした方なら楽しめるかもしれない、あくまでこの作品はミステリではなく虚実を扱ったエンターテイメントということをお忘れなく。 ★は6つ。

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りーり
9EDFH0HC
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

真実が不明な深読み系小説

面白い試みの小説だと思いました。

本書は、作者の長江俊和がある事情から出版できなくなったルポルタージュの原稿を入手し、これは世に埋もれさせてはならないと感じ出版した本です。
※というのは、まぁ設定で、個人的にはノンフィクションを装った作品かと思います。
現実にあってもおかしくない内容なので、読者に「これって本当の事?」と思わせる物語のバランスがとても巧いです。

届けられた原稿は2002年に起きたある男女の心中事件のもの。心中は未遂で終わり、生き残った女性を取材したインタビューが記載されています。

小説として現代の"心中"を扱う場合は、一昔前のサスペンスドラマにて多くの男女のもつれによる殺人や偽装の作品が世にでた為、読者はこれってこういう話なんじゃない?と疑った見方をしてしまう難点があります。 本書の巧い所は、現実にあった事件の取材原稿としている為、読者へ事件内容を疑わず史実として受け入れさせている所。さらに物語ではないので、取材に漏れがあるかもしれないですし、作者の考察が正しいとは限らないといった地の文の正確さの保証が無い小説となります。 この点が好みの分かれ所でして、ミステリとして読むか、こういう作品として認められるのかという心構えで評価は大きく異なるでしょう。

個人的な感想ですが、正直な所読んでいてまったく興味をそそられなかったのですよね。ミステリなら仕掛けを期待しますが史実設定なので他人の男女の死に興味が沸かないというスタンスでした。 ただ最後の閉じ方は印象に残りました。 表向きの考察と解答は作者の考えとして示されますが、それが真実とは限らず、もっと他の真相があるのでは?と読者に含みを与えて悩ませる深読み系作品ですね。なので読後感はモヤモヤしました。

読後にネットで著者を調べたら、放送作家の方で似たような番組を作られていたのですね。 これは非常に納得で、読者を虜にする仕掛けが巧いと思いました。
考察サイトを巡回しましたが、考察者は作者のアイディアや仕掛けを見つけ出す事を楽しんでおります。この動きを狙った商品として考えると非常に巧い仕掛け本だと感じました。

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egut
T4OQ1KM0

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