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怒り



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【この小説が収録されている参考書籍】
怒り(上)
怒り(下)
怒り(上) (中公文庫)
怒り(下) (中公文庫)

怒りの評価: 8.50/10点 レビュー 8件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

悲しいなぁ・・・

読み終わり、悲しさがいつまでも残った。
ただ、悲しいと言っても、悲惨な悲しみではない。小さな希望が残された悲しみであり、わずかな灯が救いを残してくれた。
上下2巻のある程度ページ数の多い小説ではあるが、物語はテンポよく進み、特に下巻はあっという間に読み終えた。
複雑な人間の感情を思い知らされると同時に、一種の社会派小説として今の日本の抱える社会問題に一つの石を投げかける。
惜しむべきは、山神一也の生い立ち・内面・心理・動機などについては、やや希薄な描写で終わり、もう少し記述して欲しかった。(※作者の意図かもしれないが、、、)
最後に追伸だが、本書の冒頭は悲惨な惨殺現場で始まり、犯人は逃亡したままで捕まっていない。
と言っても、犯人探しのミステリー小説ではないことをお伝えしたい。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

怒りの感想

流石芥川賞作家の作品でした。ある猟奇的事件を引きがねに、登場人物たちの心に生れた小さな疑惑が、情という養分を吸いながら、緩く深く根をはり巡らせていく様を夢中になって読み進めました。あるものは純粋で、あるものは無垢で、あるものは正直であるが故に、自らの心に芽生えた疑惑に破滅させられてしまいます。なんとも切なくやるせない思いに苛まれました。
憎むべきは彼らの心を壊したサイコパスの所業ですが、これについては理由は語られてはいません。作者は「怒り」が産み出す仕業として人間の脆さを描くことに集約し際立たすことで、「怒り」の本質を突きつけようとしたのでしょうか。私の勝手なる解釈です。
読みやすい文体、引き込まれるエピソード、形の異なる愛のすがた、丁寧に描かれた心の機微…。オススメできる一冊です。

はつえ
L7BVQMDY
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

怒りの感想

吉田修一を読むのは『悪人』以来2回目です
殺人事件の謎解きよりも、人を信じることの難しさ、信じられなかった愚かさについて面白く読みました
揺れ動く登場人物の心理描写に引き込まれ、一気に上下巻を読んでしまいました

のぶくん
UIM2AM2N
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

人と人とのつながり

それぞれ異なった三つの人間劇に心を打たれました。

わたろう
0BCEGGR4

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