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(短編集)

煙の殺意



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【この小説が収録されている参考書籍】
煙の殺意 (1980年)
煙の殺意 (講談社文庫)
煙の殺意 (創元推理文庫)

煙の殺意の評価: 8.00/10点 レビュー 2件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

奇妙な世界観

どの短編も一級品が揃った一冊だと思う。どの作品もただならぬ雰囲気を纏っている。8作品を収録しながらも、それぞれの作風が全く異なっているので飽きることなく読めるだろうし、何かしら好みの作品があるに違いない。
軽やかにユーモアがある作品は、どこか天藤真の作風のように感じる。

本題作である「煙の殺意」も非常に良かったが、私の1番のお気に入りは「歯と胴」であった。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.1:
(10pt)

歪んだ論理が愉しめる珠玉の短編集

泡坂初期の短編にはチェスタトン張りのロジックが愉しめる。それは歪んだ論理とでも云おうか、読後に奇妙な味わいを残す。
本作では「赤の追走」、「紳士の園」、「煙の殺意」、「開橋式次第」がそれに当たる。

しかし本作は先ほど「奇妙な味わい」と述べたようにエリンの『特別料理』を意識したに違いないと思われる作品がある。『閏の花嫁』はもうほとんどオマージュであろうし、『歯と胴』は一種のホラーとも云える(題名からすればバリンジャーか)。

恐らく雑誌掲載の短編を寄せ集めたものであろうが、この完成度は素晴らしい。

Tetchy
WHOKS60S

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