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(短編集)

五匹の赤い鰊



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【この小説が収録されている参考書籍】
五匹の赤い鰊 (創元推理文庫)

五匹の赤い鰊の評価: 2.00/10点 レビュー 1件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.00pt

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

もうどうでもよくなりました

その名が示すようにこれは推理小説でいうレッド・ヘリング物、つまり疑わしき潔白者が何人もいる小説で、セイヤーズにしては珍しく、純粋本格推理小説である。
しかし、レッド・ヘリング物は誰も彼もが怪しいという趣向であり、とどのつまり、意外な犯人というものが真相にならない。従って、途中で「もう誰が犯人でもいいや」というある種の諦観を抱くようになるのだ。
それは本作も例外ではなく、キャンベルという嫌われ者の画家が殺されるという1つの事件だけで、460ページ弱を引っ張るのはあまりにもきつい。しかもレッド・ヘリングでは尚更なのだ。
さらに今回は西村京太郎ばりの時刻表解析があったりと、好きな人は堪らないかもしれないが、興味がない、いや寧ろ苦手な私にとってみれば、退屈以外の何物でもなく、はっきりいってこの段階で興味を失したのはまず疑いない。

セイヤーズの小説はなかなかノレないのにもかかわらず最後は素晴らしいカタルシスを提供してくれるので今回も期待したのだが、どうも読者を置き去りにしてしまった感が強い。苦言を呈して今回は2ツ星としよう。

Tetchy
WHOKS60S

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