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(短編集)
五匹の赤い鰊
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五匹の赤い鰊の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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これでピーター卿シリーズ揃った。 冒頭からの冗長な部分を我慢出来ればOKかな。 | ||||
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※一部ネタバレ イングランドと接するか、イングランドに近いスコットランドの田舎町で、嫌われものの画家が死体で発見され、同地に滞在中のピーター·ウィムジイ卿が捜査に乗り出す。……被害者が、殺された日の翌日も生きているように見せかけるために、犯人は、翌日の朝キャンバスに絵を描いて、死体はその下の渓流の中だった。 ……殺されたことを見破るのと、犯人特定の決め手になるのは、絵を描く上で、割合初歩的な知識が必要です。 ……それと、タイトル通り、ダミーの容疑者が5人もいて、それぞれにアリバイが無く、それぞれが事件の夜に被害者の男と会ってケンカかなんかしていた……それでこのあとこいつがこうして、その後どこに行って誰と会って……と記憶するのが大変で、途中でもう犯人特定は諦めて、ただ犯人が誰で、どういうトリックだったかだけ分かればいいやと思って読み進めました。 ……しかしそのトリックというのが、間に合ったはずのない電車に乗るのに、自転車に乗って、走る車につかまってスピードアップしたとか、駅にいて、確かにどこそこ行きの電車に乗ったようにみせて、反対側のドアから降りたとか、それが出来るなら何でもありじゃないかと言いたくなるような、雑なトリックで、かなり読んでいてがっかりさせられました。 ……個人的に、ドロシー·L·セイヤーズは、推理小説の腕は大したことないのに、オックスフォード大学出ということで、実力以上にもてはやされている感じがします。……アガサ・クリスティーと並び称されるようですが、私に言わせれば、実力は、アガサ・クリスティーには遠く及ばないと思う。 ……ドロシー·L·セイヤーズを読むより、アガサ・クリスティーを読んだほうがずっといいと思う。 ……セイヤーズ氏は、文章を書く才能はあるみたいだから、推理小説じゃなくて、普通の小説を書いたほうがよかったんじゃないかという気がする。 | ||||
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スコットランドの田舎町で殺人が起こり・・・というお話。 この頃よくあった典型的な推理小説というとそれまでですが、著者が博学で、教養の豊かさを感じました。メインの殺人事件よりも、自然の描写等に小説としての豊かさや余裕を感じたりもしました。 逆に細部で出鱈目や勘違いが多く、集中力に欠けたのか、アリバイ凝りすぎたのか少し残念でした。同じ頃出た推理小説の名前が多く言及されておりますが、中でもクロフツの作品に影響をうけたかとか感じました。上記に様にアリバイに凝りすぎておりますが、アリバイ崩しがこの頃画期的だったのでしょうか。 黄金時代のイギリスの推理小説を満喫できる佳作。機会があったら是非。 | ||||
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たいへんきれいな状態で届きました。ありがとうございました。 | ||||
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日本のいまどきの推理小説はというと、残念ながらテレビの下らぬ刑事物に材料を提供して御満悦のレベルのしろものが多いが、ドロシー・L・セイヤーズの「作品」(真に「小説」の域に達しているという意味で)はいずれも傑作と評してよいと思う。この『五匹の赤い鰊』も、登場人物たちの人物や人間関係をめぐる分析などにおいて十分に練り上げられ、ウィムジーの些か嫌味な人間性描写も抑制されて、読者の方では(推理小説らしく)先がなかなか見えて来ない迫真のストーリー展開を堪能することができる作品と言えよう。 浅羽莢子さんは、日本における本格的なセイヤーズ紹介者として定評のある翻訳者なのだが、、、この方は世代がちょっと古いこともあるのか、正直言って、翻訳の日本語に違和感を覚えることがしばしば。 しかも、この翻訳には誤訳やら、中学生の直訳かと思わせるような未熟な文章もあちこちに見受けられる。全篇にわたってスコットランド弁が散りばめられ、またそれがこの作品独自の味わいを出して重要な要素になっているが、浅羽さんはそれを無理矢理にあり得ない珍妙な日本語に写してしまった。その試みは極めて不自然で、大失敗に終わったとしか言いようがない。ちょっと辛いが、最初から英語原文で読んだ方がマシかもしれない。実は、彼女の『ナイン・テイラーズ』の訳も気に食わない評者なのだが、この作品については、校正段階であたかも手入れしているかのように、本書の空きスペースに自分の試訳を書き込んでしまう程のひどさだった。まことに残念! これを読むには巻頭に付いている地図がどうしても必要なのだが、これが実に使いにくい。評者の持っているペーパーバック版では1ページに収めて縮尺もかなり小さくしてしまった(一部は印刷を重ねて来たせいで潰れてしまい不鮮明)ため見にくいのだが、創元版では2ページに拡大して見やすくなったものの、ストーリーに関わる重要な場所が綴込みのほぼ継ぎ目に集中して、本文と対応させるのにとても苦労させられる。訳者や編集者の配慮が必要だったと思う。 一方、この作品の解説(解説者自身は"怪説"と称するが)は秀一だと思った。作家セイヤーズを見事に描けている。そもそも小林晋氏の文章が気が利いていて、読んで楽しい。駄訳の解説にするには惜しかった。 | ||||
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画家と釣師が集うスコットランドの田舎町で ある嫌われ者の画家が、崖からの転落事故とみせかけて 殺害されます。 あやしき者は六名。 原題:THE FIVE RED HERRINGS 即ち、五名がレッドヘリング として機能する意味を含むが、全員が目くらましに 一役買っている。 まずは、各人のアリバイ調査から始まり、状況証拠・物的証拠など も出てきます。鉄道の時刻表をまじえたりしますが、 国内ミステリ独自のスタイルだと思っていました。 ピーター卿含む六人六様の推理が展開されるあたりは、 バークリーのパスティーシュになっている。 卿以外の推理は、始めに複雑な論理過程があり犯人を指し示す。 逆にウィムジイは、単純な事実(四点)から真犯人を割り出し、 「事件の再現」で、どのように犯行がなされたのか敷衍して ゆくのである。 | ||||
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犯人のアリバイの分析が犯人選びに重要で、それにはスコットランドの地理、鉄道の運行状況、独特の風土や景色などについての知識がある程度無いと、書かれていることについての実感がわかず、主人公の推理そのものを理解しにくいと感じた。また何故スコットランドの田舎町にアマチュア画家だかプロの画家だかが密集しているのか、そういう人たちの存在を可能にした英国の豊かさや、英国の文化、階層の構造が分からないと、そもそも本書の背景についての理解が不能、つまりは英国についての知識が深くないと、本書を楽しむのは難しいと思う(一般的ではないという意味で)。私自身、良く分からなかった。 推理そのものは興味深く、あ、そうだったのと驚かされたので、推理小説としての出来は大変良いと思う。とはいえ、舞台がスコットランドで、おなじみのイングランドが登場しないので、若干違和感あり。 | ||||
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登場人物の多さ、そしてそれに比例するかのようなページ数の多さ…そして名指される容疑者も6人と多くなっています。だけれどもご想像通りそのうち5人はもちろんのこと殺人なんかは犯していないまったくもって白の方です。だけれども被害者の素行があまりにも悪過ぎたために6人もの恨みがある人が疑われる羽目となったのです。本当に災難なものです。この事件は実は事件背景を考えれば頭のよい読者は結論は先に見えてくることでしょう。それよりもどのようにして犯人はその嫌疑をかからないようにしたかが焦点になってきます。今回はピーター卿は決して命の危機に見舞われることはありませんし、安心して読んでください。と言うこの文章も実はヒントでもあります。真相は決して斬新なものではありませんがトリックには驚かされるはずですよ。 | ||||
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赤いニシン、すなわち「レッド・へリング」ですね。推理小説好きなら思わず食いついちゃうようなタイトルです。 タイトルどおり、1つの殺人事件に対して6人の容疑者が現れる。そのうちの誰が真犯人なのか…?という小説です。 もう、タイトルと企画の勝利といった感じの作品ですが、舞台となっているスコットランドの田舎の雰囲気も良いし、探偵役のピーター卿のキャラも良い。そして5匹のニシンたちの様々な活躍ぶりが面白い。 堪能しました。おすすめできる作品だと思います。 | ||||
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容疑者6人、ほとんどアリバイ無し。捜査関係者と一緒に推理合戦してみてください。ピーター卿の推理力に脱帽です。 | ||||
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