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know



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【この小説が収録されている参考書籍】
know (ハヤカワ文庫 JA ノ 4-1)

knowの評価: 8.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

knowの感想

人造の脳の移植が義務づけられ、ほとんどのことが脳内で検索できる超情報化社会。そんな世界において「知る」とは何かを突き詰めた作品。設定、ストーリー、テーマ共に引き込まれページを捲る手が止まらず、ラストでは数々の出来事や台詞が一つの回答へと繋がり、さすが野崎まどと感動させて頂きました。know、脳、知る、タイトルが逸材

ほっと
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No.1:8人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

knowの感想

いやはや。今回も楽しませて頂きました。この方の作品凄いです。
推理物のミステリとは違う小説ですが、『知るとは何か?』をミステリの謎と言うより哲学的に問いかけるSFよりな作品です。
堅物な作風だと頭が痛くなるような専門用語や論述をライトノベルの作風を使ってとても読みやすくしているのは毎回凄い所。
テーマの感じさせ方もうまく、読後余韻に浸り、いろいろと考えさせられました。

まず感じたのは『情報格差』です。
脳に付与された機器によって、得られ、隠せる情報制限を人々にランク付けさせる世界。
一般人はランク2。官僚はランク5。社会適性がないものはランク0で個人情報筒抜け。
コンピューターの進化や超情報化社会に発展する未来において起こり得る格差世界を体感させられます。
脳とコンピューターが接続する世界において知識とは、事前に知っている必要はなく、瞬時に検索してアウトプットできれば同義になるなど、未来における考え方の変化も興味深いです。
現代でもすでに知らない事はネットを活用して瞬時に回答を得られる能力があれば事足りる状況もあるわけで、その世界においての『知っている』『知らない』『知りたい』とは何なのかを感じる読書でした。

人間の生きるとは何なのか、全てを知るとはどういう事なのか、深いテーマを掲げて、
脳とコンピューターのSF世界をライトに楽しめる作品はそうそうないです。
ネタバレは後述するとして、作者の考え方の仏教や宇宙など巻き込んだ思考の到達点はかなり痺れました。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
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