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(短編集)

家族八景



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家族八景の評価: 6.00/10点 レビュー 2件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(6pt)

いくらなんでも人はここまで醜くない!……と思いたい

他人の心を読む事が出来る超能力者である主人公の少女七瀬。彼女は住み込みのお手伝いとしてさまざまな家庭を転々とし、その能力で各家庭の裏側を覗いていくという連作短編。

あらすじだけでも想像がつく通り、人間の心の醜さがまざまざと描かれている作品ですが、一見円満そうな家庭がそれぞれの心の中では……と言えるような話は最初の一話だけで、残りの話はもう直接口には出さないだけで、最初から目に見えて壊れているような家庭の話ばかりに思えました(また、一見仲が悪そうで実は愛し合ってる、なんて逆バージョンのいい話なんてのは当然ありません)それでも決してワンパターンとは感じない所が流石筒井氏なのですが、いくらなんでもこうも出てくる人間、出てくる家族みんな酷いなんてありえない。いくらなんでも人はここまで醜くないと思ってしまいました。

しかし、普段はフィクションなんだからむしろ性格の悪い人間がいっぱい出てきて醜い争いを繰り広げる話の方が好きな私がこんなふうに感じてしまうのが逆に、この作品に嫌なリアリティがあることの証明かもしれません。

マリオネットK
UIU36MHZ
No.1:
(6pt)

家族八景の感想

ミステリーではありません。七瀬3部作の1作目です。

8つの醜悪な家庭が舞台で、テレパシー能力をもつ七瀬が能力をもつがゆえに心理的に追い詰められていくのですが、その描写が見事で七瀬同様に読者も嫌悪感を抱くでしょう。TVドラマなどでは出てこない闇の部分が不快な気分にさせられますが妙に納得できるのはリアリティーのせいなのか小説の読みすぎなのか?

「ちびまる子ちゃん」の真逆の家庭ですね。

mkaw11
HAAP6CBX

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