■スポンサードリンク


沈黙の町で



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
沈黙の町で
沈黙の町で (朝日文庫)

沈黙の町での評価: 7.50/10点 レビュー 4件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

沈黙の町での感想

転落死した真相が気になってしょうがなかったですが、子供の転落死を発端とする住民同士のいざこざが、いかにもありそうな感じで描かれています。
直接言わずにネチネチと第三者を介して訴えてくる親たち、口出ししてくる親戚、翻弄される学校。
問題は複雑。

Hidezo
GX0TU62Y
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

沈黙の町での感想

某田舎町の中学校が舞台のいじめをテーマにした長編社会派小説である。
ミステリー要素はほぼ無いが、その真相が知りたくてストーリーに引き込まれる。
エンタメ的な面白さは無いが、ノンフィクション小説と誤認するかのようなリアリティ感。これが実にいい。
都合よく展開する小説には鼻白むが、この小説にはそれが全く無い。
当方、あっという間に読み終えた。だから著者の長編は好きなのだ。

中学校でのごくありふれた日常の中で起こった男子生徒の死亡事故。
いじめ加害の少年たち、少年の親たち、被害者の親、学校の先生、捜査にあたる刑事、検察官、事件を取材する女性記者等、多くの視点で事件が語られ描かれる。
そういう面では、著者が常用する社会派群像劇でもある。

ポイントは、亡くなった少年からの視点はなく、彼の心情は一切分からないこと。
また、最後の数ページで真相は明らかになるが、それはある程度予見されていたことでもある。
見方によっては尻切れトンボのエンディングという形にも思え、消化不良感を覚える方もいるかもしれないが、当方は逆にスッキリと肯定的にこのラストを捉える。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.2:
(6pt)

沈黙の町での感想

結末、、、えー…

kmak
0RVCT7SX
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

未熟さがもたらす悲劇

2013年に刊行された長編小説。中学生のいじめをテーマに、未熟な子どもたちと身勝手な大人たちが繰り広げる悲劇を描き、強烈なインパクトを残す、ミステリー仕立ての社会派エンターテイメントである。
中学2年生のテニス部の男子生徒が部室の屋上から転落して死んでいるのが見つかった。屋根からそばにある銀杏の木に飛び移ろうとして転落したように見えたが、屋上には5人の靴あとが残されていた。さらに、死んだ生徒はイジメを受けていたという。自殺か,事故か,犯罪か。死んだ生徒の遺族、イジメの加害者とされる生徒とその家族,担任教諭や校長などの学校当局,地元警察と検察,新聞記者たちが、事件の真相解明のために、それぞれの思惑や感情をぶつけ合い,波紋を起こしあいながら大きな熱を秘めたドラマが展開される。その真相は?
子供のイジメをテーマにしながら単なる勧善懲悪では終わらない,実にダイナミックで読み応えがある長編ドラマである。いじめっ子たちは何故いじめたのか? いじめられっ子は何故いじめを回避できなかったのか? 被害者、加害者になった生徒の家族は,何を考え、何を求めるのか? それぞれの視点に立つたびに,物語の姿が変わってくる。さらに、第三者として冷静で理知的な判断が求められるはずの学校,警察,新聞も、様々なしがらみや思惑で動かされ,混乱が深まっていく様相は、日本の社会の未熟さを象徴していると言える。
中学生のいじめをテーマにした小説では,「ソロモンの偽証」と並ぶ傑作として、ミステリーファンの枠を超える多くの人にオススメする。

iisan
927253Y1

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!