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スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ



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スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つの評価: 6.33/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.33pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

魔法の鏡の使いこなしが最高でした。万人向けミステリ

これは面白かったです。
好みはあれど、児童や初心者も、ある程度のミステリ好きも楽しめそうな万人向けな作品だと思いました。
個性的で好みなので加点。

白雪姫をモチーフに、なんでも答える「魔法の鏡」が存在するファンタジーミステリ。

『鏡や鏡!真相を教えてちょうだいな』

と、鏡に聞けば、事件はどうで、動機はこうでと、絶対的な真実を教えてくれます。
まず、解答が先に提示されてしまう可笑しさがあります。
それでミステリとして楽しいのか?と言う点については、本作は工夫が凝らされていて、鏡を持つ女子中学生のママエの探偵業の設定が活きています。
依頼人から悩みを相談され、鏡で答えを聞いて、答えだけ依頼人に告げると、何でそんな事知っているの?実はグルだったの?と、真相は正しいのに、話の道筋が無い事で疑惑が生まれる悩みを抱えます。ここからミステリの面白さが生まれ、何故その真相に行き着いたかを導き出す所が、それまでの些細な出来事に深みが生まれ驚かされます。

よくあるミステリの、『事件発生→推理→真相』で真相がすごいと印象を受ける感想とは違い、『発生→真相→推理』の順序だてで、最後の推理に注目が集まり、過程や伏線に驚きを得るのが刺激的でした。

本書は、2部構成で上記の雰囲気が第1部。
読者が舞台の概要や登場人物達を把握した所で、悪い名探偵に鏡の存在がバレ、あらすじ通り命を狙われてしまいます。
第2部は、非現実の超アイテムの魔法の鏡と、超頭脳の悪役名探偵の事件模様に変わります。
漫画のデスノートをイメージすると伝わりやすいかもしれないですが、これがまた発想外で面白い。

入り込み易い周知の白雪姫のモチーフ。ミステリ要素、何でも知る事ができる鏡のアイテムなど、個性的な設定。
現実的な深みを求める人には合わないかも知れないですが、軽い雰囲気も好感触で読んでいて凄く楽しかったです。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0

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