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解決まではあと6人



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【この小説が収録されている参考書籍】
解決まではあと6人 (双葉文庫)
解決まではあと6人 (講談社文庫)

解決まではあと6人の評価: 5.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

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(5pt)

解決まではあと6人の感想

興信所への依頼というのは後ろめたいものらしい。
ある日、平林貴子と名乗る女性が興信所へ訪れた。
彼女はおよそ事件とは思われない奇妙な依頼をしていく。
平林貴子は恐らく偽名。
彼女自身の最低限の情報も、彼女と依頼内容との関係も一切秘匿。
彼女は次々と興信所を訪れては、同条件で異なる奇妙な依頼をしていく。
いったい何が目的なのか。
一見事件とは思われない奇妙な依頼だが、各々の調査報告は思わぬ大事件と繋がっていく。
彼女はいったい何者なのか。
大事件の真相は。
犯人は誰なのか―・・・

第1章 WHO?
第2章 WHERE?
第3章 WHY?
第4章 HOW?
第5章 WHEN?
終章 WHAT?
タイトルに「5W1H殺人事件」とあるように、全6章で構成されています。
第1章から第5章はそれぞれ異なる興信所なので、依頼内容は勿論のこと、各章の探偵(主人公)も異なります。
各章の依頼内容は、その章のタイトルとリンクしています。
例えば第1章 WHO?の依頼内容は端的に言えば持ち主探しです。
章のタイトルの疑問詞が調査経過で判明し、各章の調査報告を繋げるていくと、終章で真相へと至るメドレー・ミステリーです。

コンセプトは非常に面白いです。
依頼内容は本当に奇妙で、一見殺人事件とは無関係です。
依頼内容自体が面白いですし、各章のタイトルと依頼内容のリンクは上手いと思います。
読み進むにつれ、段々と真相が明らかになるだけではなく、事件も大事になっていくためワクワクします。
各章の主人公が異なる点も良かったです。
今回の主人公はどんな人物かなと楽しみながら読みました。
その時合わない主人公も次章では違う人物になりますし、誰かしらには感情移入できるかと思います。
各主人公の捜査方法も、なるほどそうやって調べるのかと感心しました。
コンピュータ関連の箇所はさすが岡嶋二人氏です。
しかし、肝心の真相解明は非常にあっさりしています。
犯人も意外といえば意外な人物なのですが「えぇ!この人が!?」というより「あぁそうでなの」という感じです。
そこに至るまでがとても緻密で、外堀を埋めていく感じだっただけに残念です。
少しアンフェアな気もしますが、しっかりとしたミステリーで面白くないわけではないです。
岡嶋二人氏だから期待値が高かったためこの点数になりましたが、他の作家さんならばもう少し高得点にしたかもしれません。

▼以下、ネタバレ感想

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あんみつ
QVSFG7MB

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