■スポンサードリンク


】【】【

KillerX キラー・エックス



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

KillerX キラー・エックスの評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

KillerX キラー・エックスの感想

雪の山荘もの。シチュエーションは最高です。

同窓会のお知らせが届いた数名が恩師の住まいである深雪荘へ訪れる。久々に再開した恩師は事故で障害となっており、下半身不随の車椅子生活。そして言葉も発せず仮面を着けて過ごす有様だった。天候が荒れる中集まったのはよいが、同窓会の招待状は誰も送っていない事がわかる。何かがおかしいと、疑惑から始まる雪の山荘のクローズド・サークルものです。

思いつくガジェットは満載で、この雰囲気だけでも結構満足でした。
が、あまり評判が良くないのは終盤の真相の釈然としない気持ちでしょうか。雰囲気が真面目なのですが、バカミス作家が描けば失笑トリックな仕掛けが一部あるので、驚いたというよりモヤモヤ晴れない気持ちです。

先生や篤の過剰な行動がちょっとギャグに感じていましたが、2000年ごろはまだオカルトネタが多かったので時代を感じる作品なのかなぁと、思う所があった次第です。
あと2冊、類似本があるので追っかけて読んでみようと思います。こういうコテコテは好み。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

egut
T4OQ1KM0
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

Killer Xの感想

カッパノベルス版で読んだので、著者名はクィーン兄弟となっており、真の著者を当てるクイズになっていた。文体だけで著者を当てるのは至難の業と思うけれど、解る人っているのだろうか。
さて、ミステリのガジェットをふんだんに使ったこの作品。猛吹雪に閉ざされた山荘が舞台で、このシチュエーションにチャレンジする精神にとりあえず敬意を表したい。おかしな招待状で集められた六人。山荘の主は高校の恩師で事故に会い車いすに乗っている。導入部分は興味津々で、並行して謎の突き落とし魔の事件を調べる刑事の様子が描かれている。新進推理作家の本郷の視点で語られ、彼が山荘の出来事を記録した日記を読む形になっている。つまり倒叙形式になっているのだが微妙な部分もありそう簡単には真相に近づけない。捻りのきいたストーリーだが、唯一地下二階はいただけない。最後に山荘に現れる人物との本郷との対決は読ませるところで、伏線の回収もここで行われるが本当のラストはさらに読み手の想像を裏切る形になっている。クローズド・サークルものとしては及第点の出来栄えではないかと思う。自分としてはこういったものは好きで楽しく読めた。こういった閉ざされた館ものは現代ではある一点が問題になる。それは携帯電話。外部と連絡が取れない状況が、より緊迫感を生むわけだが携帯電話というツールがある現代に於いてこれをどう処理するかがネックであるわけです。でもこの作品はそこの部分も上手く処理しているので、従来の閉じ込められた山荘ものとしての面白さが充分楽しめる内容でした。

ニコラス刑事
25MT9OHA

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!