ベルファストとダブリンとロンドンで同時テロ発生。

魂を感じさせる妻そっくりのヒューマノイド、幼い日の記憶のなかで語る科学館のロボ次郎、地雷撤去のため、探知犬と共にタイ東部国境をゆくデミル2、玩具として売られたロビタ―機械と人間をむすぶ切なく感動的なドラマが、現代科学の周到な知識のもと熱を孕んだ筆で描かれる

愉快、痛快、奇々怪々、紀要、多彩で、怪力乱舞。ようこそ、奇想ワールドへ。

東大医学部のうす暗い標本室に並ぶ、刺青をした胴体。不気味な色彩で浮かび上がる妖術師「大蛇丸」。

米穀卸商の坂本が水死体で発見された。死の直前の彼に電話をした人物は、浅見光彦の母・雪江だった。

殺人、横流し、容疑者の失踪。ヤミ米市場の実態を追う浅見光彦は、新潟そして山形県酒田市へ。

本書の主人公・大地尚一郎の肩書は「土地家屋調査士」。

エリート商社マンの理解ある夫と9歳になる愛娘。自らは料理研究家として活躍する海城菜津、38歳。

ウェスタ神殿の聖火を守る巫女は、十歳未満の少女から選ばれる。

懐かしい故人と再会できる聖地―アナザー・ヒル。死者たちを『お客さん』と呼び、温かく迎えるヒガンという祝祭空間。

『お客さん』は、何処から来て、何処に往くのか?あらゆる可能性が検証されるなか、アナザー・ヒルが変質しはじめる。

「此の度手放したき品は今迄の品とは違ひて、世に出る事は有り得ぬ神品也」。

「もしやあの男―本気だったか」。不可解な呟きを残し、今度は老師の大西泰全が惨殺された。

山深き熊野路で奇怪な死を遂げた二人の刑事。

運命に翻弄された姫の化身か。千姫の末裔だという美女が、骨董鑑定番組に打かけを出品したところ、問い合わせが殺到。

怪奇アクションの決定版「妖怪紳士」未刊行の第2部を初単行本化。傑作SF「ぼくボクとぼく」を加えた3長篇一挙収録。

1968年10月、カリフォルニア州南西部の都市タスティン。

人生で一度だけ思い切ったことをしよう―キューバで夢のような時を過ごした男と女を待ち受ける悪意の嵐。

広大なワイオミング州の自然と家族を愛する猟区管理官ジョー・ピケットはエルクの大量殺戮現場に遭遇。

底知れぬ深き罪、そして永遠に続く罰…竹本健治・文、建石修志・画による大人のための暗黒童話、ついに完成。

近所のマスチフ犬を食べてしまったラモックス。

旗本屋敷に火付けが続発、南町奉行大岡忠相（おおおかただすけ）より金杉惣三郎（かなすぎそうざぶろう）に探索の密命が下った。

旗本屋敷に火付けが続発、南町奉行大岡忠相（おおおかただすけ）より金杉惣三郎（かなすぎそうざぶろう）に探索の密命が下った。

美女が置き忘れた携帯電話、それを手にした浅見光彦は?レストランで隣り合わせた女性が忘れていった携帯電話を、ふとしたきっかけで手にした浅見光彦は、メッセージの中に奇妙な暗号のようなものが書かれているのに気が付いた。

なぜ、妻の真由子は誘拐されたのか?犯人は、真由子の手文庫から何を持ち去ったのか!宮之原警部は、春爛漫の4月半ば、久しぶりに信州飯田に嫁いだ長女の津玻紗を訪ねた。

荒れ狂う海で、六人のダイバーはお互いの身体をつかんで、ひとつの輪になった。

哀愁と感動の傑作長編小説。人生、今からでも車線変更は可能だろうか。

「小説の力」を証明する興奮と感動の新文学 不思議な力を身につけた男が大衆を扇動する政治家と対決する「魔王」と、静謐な感動をよぶ「呼吸」。

エンブリオ―それは受精後八週までの胎児。

「男性の妊娠」研究を国際学会で発表し、各国の賞賛を浴びた岸川。

第二次世界大戦末期のヨーロッパ。ドイツ軍占領下のイギリス領ガーンジー島で、三人の他殺体が発見される。

遠藤由美香は十歳年下の若い夫・彰男を「私の遠藤くん」と呼んで溺愛していた。

わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる―。

闇金融「藤倉ワイド」社長・藤倉富士衛門が、自宅の離れ、地下5メートルにある書斎で殺害された。

刑事部屋に意味不明のメッセージが届けられる。そこにいわく「諸君、私はまぬけだ」。

鋭い視線で時代をえぐる鬼才ヒキタクニオのまったく新しい純愛物語。

昭和十三年、戦争の状況が深刻化するのと比例して、猟奇的な犯罪が頻発する帝都―。

京都。修学旅行でグループ行動をしている、東京から来た七名の中学三年生。

「フォア・フォーズ」とは、四つの4と記号を組み合わせて数字を作るパズルのこと。

「お母さん、殺されたのよ」―学校から帰ってきた美幸は、家で母が殺害されたことを知らされる。

水乃サトル、二十一歳の大学三年生。一八五センチの長身にモデルのように整った顔立ち。

世界の屋根たるヒマラヤは東洋の盟主・日本人が征服する―。

「これを登るのか…」真正面にナンダ・コートの北壁が立ちはだかる。

恋に破れ仕事も失った茉莉緒は若手俳優の雨森海と出会い、彼が所属する芸能プロダクションに再就職することになった。

13年間、無実の罪で刑務所に入れられた美しき女、クムジャが出所する。

八歳のとき母が父を刺し殺す現場を目撃した作家の曽我。

三十五歳で独身の山上潔は、一念発起し「お見合いパーティー」に参加した。

着手金は100万、仕事は「殺し」以外のすべて―。

別れと出会いは、いつも交互にやってくる…。どんなに愛していても別れなければならなかった恋、添い遂げられなかった愛。

松橋泉は48歳の女性ジャーナリスト。

55年体制を生きた政治家の王は80年代半ば、老いて王国を出た。代議士の父と禅僧の息子の、魂の対決。

息子たちに乗り越えられた父はひとり魂の荒野を目指す―21世紀初頭に小説が行き着いた、政治と宗教の極北。

選考委員激賞の、第12回日本ホラー小説大賞受賞作 何でも売っている不思議な市場「夜市」。

空前絶後の輝かしい受賞歴をもち、キプリングやサキ、G・K・チェスタトンに比肩すると評されるアヴラム・デイヴィッドスン。

高3の夏、復讐は突然はじまった。中2時代のクラスメートが、一人また一人と襲われていく…。

関税法の陥穽を衝き、己れの全知力と肉体を振り絞って作り上げた「コカイン密輸」の完璧なシステム―悪のヒーロー・朝倉恭介の完全犯罪が、ついに白日の下に…。

“帝国”アメリカを滅ぼそうと「北」が企んだ恐怖のシナリオ―在日米軍基地に仕掛けられる謎のウイルス兵器。

2週間後に控えたツアーの下見に山形を訪れた旅行代理店「WTA」の秋月顕一は、芋煮会の会場となる馬見ヶ崎川の河原で中年男性が殺されているのを発見する。