怪しげな新興宗教「闇の光」の狂信的信者立花冽子は、兄弟と共謀し内縁の夫を“悪魔祓い”の生贅として殺害してしまう。

坂巻内科医院の院長、倫三が急死した。死因はウイルス性の脳炎によるものだった。

有坂は作家である。それも売れない作家だ。

世界的ヴァイオリニスト江原信州子の愛用したストラディバリが盗まれた。

殺された若い女性の部屋は、窓やドアが完全にロックされておりごていねいにもチェーンまで掛けられていた。

静岡で一仕事終えた宮之原警部は、久し振りに妻の真由子とくつろぐ予定をたてていた。

推理作家・牧薩次のもとに、ぜひ読んで欲しいと3編の鉄道ミステリーが持ち込まれた。

西長門の海岸で若い女性の溺死体が発見された。自殺か他殺か判然としない。

大場一成は警察や市政を思うがままに操り、あまつさえ暴力団まで私兵化し、F県羽代市の王者として君臨していた。

経営コンサルタント山上忠男の所にかつての恋人倉林美沙が相談ごとを持ち込んできた。

昔住み馴れた家の整地跡から白骨死体が掘り出された。20数年前のものらしい。

昔バンドマンだった父は急に「瀬田の唐橋が見たい」と娘の路子に言いおいて大津に旅立った。

江戸の日本橋界隅を縄張りとする岡っ引き・市蔵は、下手人を挙げるだけでなく、事件の背景の事情にも細やかに目を向け、市井の片隅でけなげに生きる人々に温い視線を送ることを自らの務めとしている―。

山口市の名刹・瑠璃光寺に遠足に来ていた資産家の小学4年になる息子、若杉博之が誘拐・殺害された。

火と善行の神・プロメテウス。

人は生きていくかぎり、過去に訣別を告げることは出来ない。

京都を観光中の女子大生がとある路地で殺人事件に出会した。数分後パトカーが駆けつけたところ死体など影も形もなかった。

単身赴任で独り暮しが始まった風見淳太郎にとって、最大の悩みは“退屈”だった。

イタリア人を母に日本人を父として生まれた混血の美女、楠本亜里沙。彫りの深いマスクと抜群のプロポーション。

赤かぶ検事こと柊茂は、美人警部補として名高い行天燎子をエスコートしてパーティーに出掛けた。

萩の有名料亭『あずみ』の主人が亡くなり遺産相続会議が開かれた。

超ビッグ企業『アルファ』の会長・西坂太一郎が失踪した。

三伸建設設計課一級建築士・田中浩一は、ある夜、中学高校が同窓で、今は東聖大学法医学教室の古屋一郎の訪問を受けた。

日美子は高校時代の友人烏丸みやびに招かれて芦屋を訪れた。

桜野女子大学教授・阿羅悠介が、T新聞に六年前のエジプト再訪の思い出を載せたところ、中東諸国を相手に急成長した商事会社『CFC』の福崎新生会長から「急にお話しがしたくて」との連絡があった。

牧薩次、駆け出しのミステリー作家である。ポテトの仇名通り外見はイモっぽいが結構鋭い推理力の持主でもある。

みすずはまだ若い身空で、母親の営む「龍宮ウエディング」を手伝っている。

並子と政子は親友で、東京郊外の大団地に「探偵局」を開いている。

男は貧しいから頑張った。

僕は殺されることにも慣れてしまったが、同時にまた憎まれることにも慣れていた。

赤かぶ検事こと柊茂は頭を抱えてしまった。外車セールスマンの浦上にはアリバイがあったのだ。

学生時代、美貌・才知・人柄の三拍子揃った才援の友人並子に、政子は団地の公園でばったり会った。並子はあいかわらず若々しい。

朝倉理絵は東京都カルタ会の女王である。

上原厚子は愕然とした。それは27年間の人生で初めての衝撃だった。

鬼ガ城山の麓で男の全裸死体が発見された。喉笛を一文字に切り裂かれ、さらに惨いことには右目がくり抜かれていたという。

清水寺の谷底にある音羽の滝、そこで女性の死体が発見された。クラブ経営者中森那美江だった。

旧ソ連ウクライナ共和国キエフ北方130キロにあったチェルノブィリ原発の事故は、日本の原子力発電所建設にも多大な影響を与えたのだった。

土屋章は東京で頭を抱えてしまった。

この日記が解読できれば失踪した父の行方は判る、と少女が持ちこんだ日記はラテン語で書かれていた。

男を撥ね殺してしまった芽衣子の頭に悪魔の様な計画が過る。死者を甦えらせればいい。

〈たぬきに天ちゅう〉―不動産会社社長宅に放火した犯人が電柱に残した貼り紙だ。

聖京大学医学部講師として嘱望されている優秀な外科医の夫が死んでくれたら…。

子どもの頃から目立ちたがり屋の拝原欣治はひと回りも年上のレストラン・チェーン店の女社長と結婚した。

見知らぬ三人の男女が軽井沢でゴルフを楽しみ、その夜、同じペンションに泊まった。

朝食時に、熱いご飯にちりめんじゃこをのせ、その上から醤油をかけて、大好物の赤かぶの漬け物、熱い味噌汁さえあれば、もう幸せいっぱいという庶民派。

石造りで表面を蔦が覆った古い建物、それが『野々宮図書館』だった。

鍋島鉄平と網代潤一は、高校以来の親友であった。

業界紙「流通新報」の記者・佐伯健二は、経営者・柏木を裏切って金儲けをしたのが原因で、ヒューマン・ドキュメント製作の名目で仕事をする破目になる。

中江美佐は“ブラウン管が生んだシンデレラ”と言われる程の人気女優だった。

衣子は白昼、幽霊を見てしまった!岩本武夫は車にはねられ病院で息を引き取ったはずだ。

頑固で陰険でひどい食道楽で回りの人間をイビリまくる―。そんな父を私が憎むのは当然だった。

小学六年生の明男と窓際サラリーマンの倉地は、ともに学校や職場で陰湿なイジメに遭い前途をはかなんで自殺しようと東京駅にやってきて、意気投合した。

ドジな三流夕刊紙の記者の可能克郎は、終電に乗り遅れて、深夜サウナにもぐりこんだ。

信濃追分駅近くのみやげ物屋「ひいらぎ」の前で男が死んでいた。

おれ、怪盗七面鳥。

推理作家の大下勝一が、入院中の病院の個室から忽然と姿を消した。大下の消失は、不可解の一語に尽きた。

最初は、単なる酒に酔った喧嘩での致死事件と思われた。だが、そうではなかった。

厳寒の黒部、スキーに来ていた娘の目前で父親が忽然と消えた。

アルバイト先で星夫が売ったアイスクリームを客がひと舐めした途端、胸をかきむしり悶死する。

二階堂日美子はタロットカード占いの名手である。最近たて続けにかつての同級生から占いを頼まれた。

音澄陶磁の御曹子・忠行の結婚披露宴にどこからか忍びこんだ黒猫が、卓上に飛び乗り不気味な鳴き声をあげた。

資産家で有名政治家を父に持つ富島英太郎は長野県で病気療養中だった。

その男は何百万もの一万円札と血の海の中で息絶えていた。たまたま前夜同席していた人気アクションスター鈴鹿進が疑われる。

おれは司門貘、由緒正しい神宮の家の出だが奇妙な能力を授かって生れたらしい。

名門、東洋デパートの広報課長下村は驚くべき電話を受けた。

その時分、私は映画に狂っていた。終戦直後で中学が新制高校に切り替って間もなくのことだった。

傷心をいやすために旅に出た香島紀子は、旅先で危いところを土地の若者・埴田晃二に助けられた。

小島が犯した不可解な殺人事件は、刑事を辞めた今もくすぶり続ける。最初は被害者の未亡人に興味を覚えたことから始まった。

たった5歳の女の子が〈桜田門〉を尋ね、「パパもママも帰って来ないの」と警視庁捜査一課の叔父・坂口正二に訴えた。

次々と興信所を訪れては、およそ事件とは思われない奇妙な依頼をしていく謎の女・平林貴子。

津軽の名家、多香城家の末娘・由里を悩ませる奇怪な幻覚と幻聴。それは帰省中につけている日記の恐ろしい記述となって現われる。

早川法律事務所調査2課、失踪人調査のプロ佐久間公。僕の長年の友、そしてビリヤードの好敵手の沢辺が失踪した。

回復不能の植物状態にある母親を窒息死させようとした娘。彼女の弁護を引きうけた水木弁護士は意外な事実を知る。

真敷市公民館の創立20周年を祝うマジックショウのフィナーレ。

芸能評論家・町田卓二はある夜、誰も入れるはずのないマンションの自室に帰ると、吸いかけの葉巻きが灰皿で煙を上げていた。

落ちこぼればかりが集まる私立高校で、多少つっぱったところはあるものの、クラスでは人気者の女生徒が行方不明になり、やがて絞殺死体となって発見されたから,さあ大変!クラスの熱血先生と、定年退職した先生の父親をボスとした、にわか探偵団が結成され、犯人捜しが始まっ

早川法律事務所二課失踪人調査のプロ・佐久間公。

馬割一族が経営する玩具会社・ひまわり工芸の製作部長の馬割朋浩は、ボストンで開かれる国際玩具見本市に出発する直前、不意の落下物に当たって急死する。

私を殺したい人間が7人いる。男が4人と女が3人。

幽霊が電車ファンの少年を突き落とした。孤独な運転士が女の部屋で殺された。

早川法律事務所二課失踪人調査のプロ・佐久間公。依頼人はジーンズにブーツをはき、真っ赤なトランザムに乗っていた。

警視庁随一の犬好き釜本警部補と猫好きの芦田刑事が、犬猫がらみの殺人事件を担当することになった。

新婚旅行中の夫のもとに、新妻の暗い過去をほのめかす怪電話がかかってきた。

昭和53年に起きた殺人事件で、国選弁護人だった清原は、被告人奈良林に不利な弁護をして、弁護士会から糾弾された。

窓際ジャーナリスト・可能克郎くんの『夕刊サン』にミステリーの連載が企画された―。

妊娠7カ月の若い身寄りのない女が井田産院を訪れ、堕胎の処置をした。

嵐の軽井沢を舞台に国際謀略の渦中に挑む若き探偵!佐久間公の本業は失踪人探し。

なぜ愛人の娘は死んだのか?背後に潜む戦慄の魔手。松永は34歳のサラリーマン。

ラッシュアワーで満員の電車が新橋に近づいた時である。

東京で奇怪な死体消失事件が三件相次いだ。いずれも発見通報から、警察が現場へ到着する間の出来事であった。