美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。

訳アリの遺品と「不幸」をコレクションするオギーの依頼を受けた俺は、我が子の首を切断した母親の元に赴く。

金のためなら財産どころか命も狙う闇金融を営む富樫組若頭の桐生は膨大な借金を抱えたエステサロンのトップセールスマンの玉城をカモにしようとする。

黒鷲―不良債務者を地の果てまでも追いつめる凄腕ぶりから、誰もが黒木をそう呼んだ。

夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。

凄絶な死の瞬間、破裂する電球、捻曲がる銀食器…。“顕現”と名付けたそれを蒐集するため、男は女たちを惨殺し続ける。

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。

復讐代行屋・幸福企画。幸福な人の人生を破壊することだけが生き甲斐の男たち。

決して関わり合いになりたくない男。大黒にとってこれ以上のほめ言葉はなかった。

ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。

売れない作家の袴田勇二は、同居していた母の民子が死んで以来、急に暴力的になった息子の浩に翻弄され続けていた。

妻の病を治したい、子供を一流中学に入学させたい…。

｢帝王星は、ふたついらない｣ ベストセラー人気エンターテインメントの最新刊！ 『黒い太陽』『女王蘭』――荘厳なる夜の叙事詩、ここに完結！ 不死鳥の男と風俗王だった男、天才と呼ばれる女と伝説の女。

ある日、看護師の森下早苗の前に現れた、「医療コンサルタント」を名乗る男。彼は、早苗に囁いた。

「弟を殺そう」―身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。

夜の聖地キャバクラに咲く一輪の花。

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。

連続する幼女誘拐事件の捜査は行きづまり、捜査一課長は世論と警察内部の批判をうけて懊悩する。

トモちゃん、いったい、なにがあったの?裁判官さん、友也は人様からお金を騙し取るような子ではありません。

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。

昼はピエロに扮装して子供たちを喜ばせながら、夜は少年を次々に襲う青年実業家。

盲目の美女ロザリンドとのロマンスを描いた表題作他、全十編の最新小説集。

コロナ禍、収益が萎む出版界で左遷の憂き目に遭う編集者の佐伯華。

“シュール”かつ“泥沼”のような状況を乾いた“ユーモア”とともにお届けする、異才の作家・平山夢明“最悪劇場”全四話。

国民学校初等科に通う堀川真樹夫と中沢大吉は、ある時同級生の月ノ森雪麻呂から自宅に招待された。

眼球が飛び出し、ペニスを釘で打ちつけられた惨殺死体が見つかった。

「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。

1958年の夏。

玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも…死んだ猫だって。

キャバクラのキャストとして、日本人離れした外見と政治経済から下ネタまであらゆる話題を盛り上げるトーク力で男を虜にし、年数億の売上を生む花蘭。

弁護士のクリスは、森でハンティングの途中、小川に浸かる上半身裸の女を見つけた。女は大怪我を負い、ひどく汚れていた。

手段を選ばない地下アイドル VS. 超攻撃的なアンチのデリヘル嬢 アイドル界最大のタブーを描く、とんでもなく下劣な衝撃作! 〝夢のためにおじさんとセックスして何が悪いの?〟地下アイドルの未瑠は、枕営業を使って芸能界の頂点を目指していた。

昭和初期を舞台に、双子の兄弟を襲う恐怖と悲劇とは……。

キャバクラ“ミントキャンディ”の黒服・立花篤は、父の入院費を稼ぐため、嫌悪する水商売に身を投じた。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

上官の命令に服従する兵士、戦地で負傷した帰還兵、侵入者に拷問を加える憲兵、爬虫人のサーカスに夢中になる少年……。

湘南で整形外科医として働く小鳥田優児は、神の手と噂されるほどの名医だった。

ある雨の降る晩。突然、僕は佐々木千尋を思い出した。

香月健太は33歳。

1965年夏、ニュージャージー州の保養地スパルタで、地元の不良青年レイはキャンプをしていた二人の女子大生に向け、面白半分に発砲した。

湖畔に佇む別荘に8人の男女が集まった。 車で転落死した婚約者を偲ぶ会だったはずが、 そこに逃亡中の銀行強盗が侵入する。

シチリアマフィアのドンの息子ガルシアは、仲間の裏切りにより家族を皆殺しにされてしまう。祖母の生まれ育った国、日本へ―。

私は、自分が生き残るために両親と姉を殺しました。

避暑客が去り冷たい秋風が吹き始めた九月のメイン州の避暑地。ニューヨークから六人の男女が休暇をとって当地にやって来る。

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。問題は何一つないはずだった。

日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞受賞作、待望の文庫化！ 岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

「大丈夫。

北米東海岸メイン州、海岸沿いのリゾート地。ある夜、残忍な殺人が起こり、女性二人が殺され、赤ん坊が行方不明になった。

5分のずれで現われた、もうひとつの日本は人口26万に激減していた。

星野鈴音は十人並以下の容姿。けれど初めて見た瞬間、榊原優一は激しく心を動かされた。

瀕死の子犬を偶然拾った深雪は、“忘れ雪に願いをかければ必ず叶う”という祖母の教えを信じて、子犬の回復を願った。

債務者への過酷な徴収から「悪魔」と呼ばれた街金融の経営者・野田秋人の元に、ある日、惨殺された新規客の肉片が届いた。

十五歳の女子高生・本庄沙耶の父は小狡く、母はまるで父の奴隷だ。その両親が突然家に侵入してきた男に刃物で惨殺された。