昭和十六年十二月八日、日本軍が真珠湾攻撃で歴史的成果を勝ち取った直後、空母「蒼龍」に着艦した九九艦爆搭乗員、榊原大尉が不可解な服毒死を遂げた。

新しい戦前? 否、死者の声は響き続けてきた―― ある殺人事件を機に巻き起こる、国家機密の「K文書」を巡る謎……。

見えない通り魔「ぜんしゅ」の正体は――!? 比嘉姉妹シリーズ第5弾! 妻が妊娠し、幸せいっぱいの日々を送るサラリーマン・田原秀樹は、ある日、知り合いの娘の結婚式に参列することに。

伊坂幸太郎デビュー25周年記念書き下ろし作品。

【罪を犯した「本当は良い子」の少年たち。奪われた命が、彼らの真実を浮かび上がらせる。

「僕はこの家から逃げられへん身にさせられてしもうた」 大正十四年、大阪。

東京都内で発生した連続変死事件を追う、ジャーナリストの前沢恵子と葉月有理は、死者の共通点が「南極深層の氷」にあることを突き止める。

200年の間、固く閉ざされていた扉。

ゴミカスみたいなおのれを命懸けで書いてきた。 町田康の文体に宿るその精神と技巧。

シューマンの音楽は、甘美で、鮮烈で、豊かで、そして、血なまぐさい――。

「石には宇宙が刻印されている」レイテで戦友から聞かされた言葉によって、岩石に魅せられた男。

少年は何度も何度も成長し、愛しい人々と青春を駆け抜ける。

『哲学者の密室』の“悲劇”再び 矢吹駆シリーズ最新作！ 間違われた誘拐 連鎖する誘拐 前人未到、永久不滅の誘拐ミステリ 1978年の秋、矢吹駆とナディアは“三重密室事件”の記憶を持つダッソー家での晩餐会に招待され、アイヒマン裁判の傍聴記で知られるユダヤ

2021年、名もなきコードがブッダを名乗った。

我々は、なぜ小説を読むのか。

明治維新から第2次世界大戦、バブル崩壊から地下鉄サリン事件に秋葉原通り魔殺人、福島第1原発事故まで、帝都トーキョウに暗躍した、謎の男の無責任一代記!史実の裏側に、滅亡する東京を予言する、一気読み必至の待望の長編小説!!

十年前に起きた学友の不可解な死。

初夏、名人戦の最中に詰将棋の矢文が見つかった。その「不詰めの図式」を将棋会館に持ち込んだ元奨励会員・夏尾は消息を絶つ。

昭和十年、春。数えで二十歳、女子学習院に通う笹宮惟佐子は、遺体で見つかった親友・寿子の死の真相を追い始める。

大阪のしがない短大助教授・桑潟のもとに、ある童話作家の遺稿が持ち込まれた。

クワコーこと桑潟幸一准教授が、たらちね国際大学に転勤して最初の夏休み。

「吾輩は猫である。名前はまだ無い」この一行に、大きな謎が仕組まれていたとは―。

なんか、怖い話ない？ 異界が覗き、怪異の似合う古い街。 男たちが喫茶店に集ってすること、とはーー。

時空を超え、鮮烈に蘇る古の声、声、声。高村文学の極限と愉楽がここに。

ぼくの住む町には〈サイコハウス〉と呼ばれる不気味な屋敷がある。

「黄泉の森には絶対に入ってはならない」 人なのか、ヒグマなのか、禁域の森には未知なる生物がいる。

戦乱の世にシンギュラリティ到来⁉　歴史とSFが交差する珠玉の全11篇。