マッチングアプリで知り合った二人目と別れたばかりの佐野朋香。妻とも娘ともうまくいかず、仕事も行き詰まる片山達児。

わたしは母を傷つけた。たった一人の肉親を、言葉のナイフで――。

運転が好き、ひとも好き。タクジョ・夏子、今日も快走！ 高間夏子は四大卒の新人タクシードライバー。

「ほんとうの幸い」って、何だろう？ 瑞々しく、愛おしく、胸に響く傑作青春小説！ 県立野亜高校の図書室で活動する「イーハトー部」は、宮沢賢治を研究する弱小同好会だ。

「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」 虫も殺せぬ優男、結婚詐欺師……？ 77歳で孤独死した老人の、誰も知らない波瀾に満ちた意外な人生とは？ 『52ヘルツのクジラたち』町田そのこの新作は、一人の男と美しい花を巡る物語。

両親を亡くし、尾瀬の荷運び・歩荷を営む祖父に育てられた江藤瞬一は、後を継ぎたいと相談した高三の春、意外にも「東京に出ろ」と諭された。

僕は三年前に小学校の教員を辞めた。 昼間の世界から逃げ込むようにして就いた夜勤の警備員の仕事。

店を開くも失敗、交通事故死した調理師だった父。女手ひとつ、学食で働きながら東京の私大に進ませてくれた母。

亡き夫との思い出をきっかけに松井波子が開いた「クロード子ども食堂」。

サッカー部引退を間近に控えた高校三年生の宮島大地は一度も公式戦に出場したことがない。

臼原市で死体遺棄事件が起きた。女性の遺体は強姦の跡があり身体の一部は切り取られている。

弁護士・村瀬快彦は傷害致死事件を起こした従兄弟の蓮見亮介の身元引受人となり、釈放後に二人は暮らし始める。

迫られる攘夷か、開国か――。 嘉永六年(一八五三年)六月、浦賀にその姿を現した四隻のアメリカ軍艦。

運転手とお客さん。タクシーの車内で響き合う、一期一会の心もよう…… 人生の機微を紡ぐ名手が贈る 味わい深い人間ドラマ。

東京の町なかにひっそりと佇む「日比野豆腐店」。

警察人生の終盤を迎えつつある、平成を駆け抜けた二人の刑事。

上洛した織田信長に呼び出された明智光秀は、とある任務を下される。

珊瑚（７０代）は急逝した兄の跡を継いで、神保町で小さな古書店を営んでいる。親戚の美希喜（２０代）が右腕だ。

高校時代に父を亡くし、母は再婚して別の家庭にいる井川幹太は、やりたいことも見つからぬまま二十七歳になっていた。

呪術で死者を操る17歳の邪行少女ビビウ・ニエは 政府軍と反乱軍が争う戦場で何をしたのか!? 独裁者が治めるベラシア連邦のルガレ自治州で、独立を求め反乱軍が決起した。

湾岸に住む4人の主人公たちの交錯するある夏の3日間。

主人公・美琴は、シングルマザーのお母さんとおばあちゃんと暮らしている中学1年生。

東京、炎上。正義は、守れるのか。

野党第一党の高月馨は窮地に追い込まれた。

辣腕の選挙コンサルタントとして鳴らしたシャルテルは、大手広告代理店DDT広報部のアップショーとともに、英連邦から独立間近のアフリカの小国アルバーティア初の国家元首選挙に駆り出される。

「日本のバンクシー」と耳目を集めるグラフィティライター界の新鋭・ブラックロータス。

「あなたの人生の名シーンは、いつですか？」。記憶を失って天国を訪れた小野田。

わけあって故郷に背を向け、孤独に生きる20歳の一郎と24歳の辰巳。

娘が婚約者を連れてきた。 他人の分の寿司も遠慮なく口にする、だらしのない男。

最初の1行は全員一緒。 1編6ページ、24種の「最後の仕事」。

東京地方裁判所、104号法廷。

たった3ヵ月のトレーニング期間で、人気アイドル大峰颯太がボディービル大会の上位入賞を果たした。

救急医・武田のもとに搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。

もうわかってるの。自分がいやな人間だってことも、ダメな人間だってことも。

神社に詩集を置かせてくれと頼んできた女子高生の佑紀奈には、玲斗だけが知る重大な秘密があった。

「浮かびゆく男」 冒頭を飾るのは、リチャード・マシスンの名作「縮みゆく男」、そしてバックマン名義の自作「痩せゆく男」を想起させる好作品。

民俗学のフィードワークの手法を用いて、取材を元に怪談を執筆してる呻木叶子が遭遇する四つの事件。

特別な能力で大衆を煽動する殺人犯・ホムラvs. “猟犬”の異名をもつ元捜査一課刑事 「あの、私も妹も、交通課から来ました」。

女性私立探偵・劉雅弦の元へやってきた女学生・葛令儀。彼女は劉に、友人の岑樹萱を見つけてほしいと依頼する。

地球から約30万km、超極限状態でのサバイバル・ミステリ! 新世紀の月開発プロジェクト「アルテミス5」。

事件の鍵は犯人が残した「死蝋」。

ビーバーイーツ配達員として日銭を稼ぐ大学生の「僕」は、注文を受けて向かった怪しげなレストランで、オーナーシェフと出会う。

古民家カフェの崩壊事故に巻き込まれ、一緒にいた盛岡颯一を喪った日羽光は、 彼を見捨てた医療従事者らしき二人の男を探す。

「完全なる密室」の謎を解け。横溝賞作家による衝撃不可避の本格ミステリ! 富山県の沖合に浮かぶ油夜島。

「ヤクザの子どもである過去は消せない。ならば、ヤクザそのものを潰せばいい」――正範と寅。

ようこそ、心休まる「隠れ家」へ。