織田信長は、幼少時から孤独と、満たされぬ怒りを抱えていた。

すべての人間が信長を恐れ,同様に信長を討つ機会をうかがっていた。

『天地明察』の冲方丁が描く、勝海舟×西郷隆盛! 幕末歴史長編! 慶応四年三月。

江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。

8歳の清少納言は、帝の后である17歳の中宮定子様に仕え始めた。

警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。

京に暮らし、二世夜半亭として世間に認められている与謝蕪村。弟子たちに囲まれて平穏に過ごす晩年の彼に小さな変化が…。

東京の地下には地獄が眠っている。進化し続ける異才が放つ新時代のホラー。

織田家の軍団長(レガトゥス・レギオニス)で、最後に生き残るのは誰だ? 尾張国守護代の重臣で、富と力を蓄え織田弾正忠家の名を高めた織田信秀の番頭格・柴田権六勝家は、困惑していた。

〈クインテット〉との死闘の末、ついにガス室からウフコックを救出したバロット。

「先祖代代、片倉の女は殺される定めだとか。

織田信長の二女、冬。その器量の良さ故に、父親に格別に遇され、周囲の女たちの嫉妬に翻弄される。

父・直家の跡を継ぎ豊臣政権の覇者となった秀家。関が原で壊滅し、八丈島で長い生涯を閉じるまでを描く傑作長編。

死んだほうがいい。死にたくない。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

ごめんくださいまし──。宝永七年の初夏、下野北見藩・元作事方組頭の家に声が響いた。

朝鮮出兵最前線の肥前名護屋の陣で、落魄の身となった宿命の2人の男が出会った。彼らの使命は血脈を伝えること。

なぜ「あの男」を自らの手で殺めることになったのか―。

歴史時代小説には、吉川英治『宮本武蔵』、藤沢周平『蟬しぐれ』、宮本昌孝『剣豪将軍義輝』、葉室麟『あおなり道場始末』など、剣の修行を通して成長する若者を描く青春小説の系譜がある。

様々なジャンルで活躍する作家・冲方丁がつい考えてしまうこと、ふとした思い付きなど、日常のアレコレを語り掛けるエッセイ集。

室町時代末期の関東。若き主君の横暴により、すべてを失った男・長尾景春。

マルドゥック市の中枢部に食い込んだハンターは、共感(シンパシー)をもって新興勢力を〈クインテット〉に引き入れ、戦力を拡大していく。

廃病院に集まった十二人の少年少女。彼らの目的は「安楽死」をすること。

二〇一七年、東京竹芝で善良な弁護士、白石健介の遺体が発見された。

「神隠し――と云うより天狗攫いね。高尾山だし」 聞き終えた敦子は先ずそう云った。

晩年に建仁寺の「雲龍図」を描いた男・海北友松の生涯とは。

企業の内部告発者ケネス・C・Oの行方を追うなかで、ウフコックはパートナーのロックと弁護士サムを“クインテット”による惨殺された。

戊辰戦争のただ中、侍殺しの罪で捕まった駕籠かき人足の政(まさ)は、薩長率いる「官軍」から砦を守るよう命じられる。

娘の嫁ぎ先を攻め滅ぼすことも厭わず、下克上で成り上がる戦国大名・宇喜多直家。その真実の姿とは一体…。

3年前に警察を辞め、家族も離れて暮らす真志に、娘を誘拐したと匿名電話がある。

警視庁捜査一課内に新設された強行犯特殊捜査班、通称「SM班」。

「この世で一番の兵を探している」捷足の達人・道鬼斎は、天下に静謐をもたらす男を探し諸国をめぐる。

戦国――激動の55年を、織田信長、上杉謙信、明智光秀、大谷吉継、小早川秀秋、豊臣秀頼ら六傑の視点から描く、かつてない連作歴史長編小説! 男達が戦う意味は何だったのか。

新宿署の刑事・鮫島は、捜査中に北新宿のヤミ民泊で男の銃殺死体を発見した。

昭和29年、夏。複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。

泰平の世に積もりに積もった大借金に嫌気のさした先代は縁の薄い末息子に腹を切らせて御家幕引きを謀る。

マルドゥック・シリーズ 10年ぶりのシリーズ最新作 『マルドゥック・スクランブル』から2年―― 自らの人生を取り戻したバロットは勉学の道に進み、ウフコックは新たなパートナーのロックらと事件解決の日々を送っていた。

戦後の復興をかけた五輪開催を翌年に控え、変貌していく横浜で起きた女性連続殺人事件。

俺は5階建ての雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしながら作家を目指している。

長崎屋の主が死んだって!? おとっつぁんの身に何が? 病弱若だんな、跡を継ぐの? 緊急事態続出の「しゃばけ」シリーズ最新作!

オフィスとクインテットの死闘の末、両陣営は多数負傷者を出し、ウフコックはハンターに拉致されてしまう。

彼は江戸時代における隠れたシャアロック・ホームズであった―。雪達磨の中から発見された死体。

『マルドゥック・スクランブル』『ヴェロシティ』、そして第3部『アノニマス』 刊行開始から８年を経て、コミック化、劇場アニメ化と、なお広がりをみせるマルドゥック・シリーズ。

自分は何者なのか?いかなる種族の特徴も持たない孤独な少女ベル。

バロットはウフコック救出のため、〈クインテット〉に対して、ハンター=シザースという揺さぶりをかける。

宮部みゆきさんの書き下ろし短編「人・で・なし」を読んだ辻村深月さんが「ママ・はは」を書き下ろし、その辻村さんの短編を読んだ薬丸岳さんが「わたし・わたし」を書き下ろし…バトンは東山彰良さん、宮内悠介さんへ。

ウフコックを探すには、まずはハンターを知る必要がある―そう考えて“楽園”を再訪したバロットは、ハンターとオクトーバー一族の意外な過去に辿り着く。

標的は、日本国民1000万人――。 羽田空港に突如、中国のステルス爆撃機が飛来した。

第1回スニーカー大賞金賞受賞。人

戦地において友軍への誤爆という罪を犯した男―ディムズデイル=ボイルド。

ギャングの世代間抗争に端を発した拷問殺人の背後には、闇の軍属カトル・カールの存在があった。

元警察犬で現在は蓮見探偵事務所の用心棒ならぬ用心犬・マサが、加代ちゃんやその家族、前作で亡くなった高校野球のヒロー諸岡克彦の弟・進也も加わった面々と活躍する、マサの語る事件簿をこれも新装版で。

交通事故に遭って意識不明の息子から、オンラインゲーム内でメッセージが⁉ 息子のため、父は仲間を集めてゲームで世界一を目指す!

廃棄処分を免れたボイルドとウフコックは、“三博士”のひとりクリストファー教授の指揮の下、9名の仲間とともにマルドゥック市へ向かう。

おちかに代わり三島屋次男坊・富次郎が新たな聞き手に。心揺さぶる極上の江戸怪談、新章突入─。

明治三十年代初頭。古今東西の書物が集う書舗に導かれる、一人の若き女性。