零細業界誌の社長兼編集長・高梨は、禁煙運動にも、躰が汗臭くなることにも、夫婦の危機にも、無難な中年男になることにも抵抗しているタフな男。

大学を卒業したものの、知人のガーデニングプランナーの手伝いをする日々、そんな広也の日常が激変したのは元恋人の衝撃的な死が原因だった。

地味な市議の死。外傷や嘔吐物は一切なし。

鎌倉在住の薬膳研究家、もちろん美女と知り合った柚木草平。

月刊EYESの小高直海の同級生という女性から、2年前の女子高校生殺害事件の調査を請け負った刑事事件専門のフリーライター・柚木草平。

22歳の初恋、永遠の２か月―― 高校も大学も中退したぼくは、カメラを手に都会の生き物を撮り歩いている。

ホテルの清掃員として働きながら夜間高校に通う涼子、16歳。

「誰もがなりたくないと思い、それでいて誰もがなれてしまう。そこがホームレスの面倒なところだな」。

暑く長い夏休み、東京から小笠原へ久しぶりに帰郷した大学生の木村洋介。

殺された有名宝石店の美人社長は五年前に別れた元妻だった――。佐原旬介は学者くずれのシングルファザー。

南太平洋上の島国に、大量のプラスチック爆弾が持ち込まれた疑いが生じる。

弁護士事務所で働く風町サエは、殺人罪で服役経験を持つシングルマザー。十六歳で不登校の息子がいる。

元刑事でフリーライターの柚木草平は、雑誌への寄稿の傍ら事件調査も行なう私立探偵。

娘と訪れたスキー場で、柚木草平は高校時代の初恋の女性・卯月実可子と二十年ぶりに出会う。

父危篤の報を受けて帰郷した斎木亮は、中学時代に好意を寄せていた川村麗子の妹・千里と偶然に出会う。

那覇市大道の栄町にある売春宿の息子・香太郎は、高校最後の夏休みに近所のゲストハウス「アミーゴ」でバイトをする。

女子大生・三浦鈴女は、中学時代の同級生が相ついで殺害されたことに衝撃を受ける。彼女たちは二人とも、右肩に刺青痕があった。

けだるくて退屈な夏休み。高校生のぼくは不思議な魅力を持つ少女、晶子と出会う。

暑い夏休みの朝、高校2年の戸川春一は同級生・岩沢訓子が、稲城大橋から飛び降り自殺をしたことを、刑事である父親から知らされる。

住宅街の一軒家で、空き巣が風呂に入ってそのまま死んだ。

柚木加奈子11歳、あの柚木草平のひとり娘が、殺人事件に巻き込まれた!?　親友とともに通う進学塾の先生が惨殺。

真鍮色の光におおわれる夏。松華学園高校、江戸文化研究会の部長・高原明日奈が姿を消した。

大学4年生の高橋真矢は、映画研究会在籍の実力を買われ、アルバイトで民俗学者・布目准教授の助手となった。

経理課一筋37年で警視庁を定年退職した木野塚氏は、ハードボイルド探偵に憧れ探偵事務所を開設する。

十七歳の暑く単調な夏休み、広田悦至は元恋人の由実果が、千葉の海で自殺したことを知る。

14歳の玲菜(れな)には戸籍がない。母親は〈あの人〉から逃げるために出生届を出さなかった。

刑事を辞めて八ヵ月。雑誌への寄稿で食いつないでいた俺・柚木草平を、絶世の美女が訪ねてきた。

幼少より祖父から剣術を叩き込まれた神子上さやか。

捜査一課の一ノ瀬拓真は、異動してきたばかりの係長・大城に苦手意識を抱いている。

公孫樹の枯葉がふりそそぐ十二月、中学時代の同級生・竹田寛子が、ラブホテルで殺害された。

現職の総理大臣が急逝し大混乱の世間をよそに、美人ニュースキャスターの姿に煩悶する木野塚氏。

十五年前に家を出たきり、会うこともなかった親父が死んだ。

美女に振りまわされつつ、事件調査も生活の糧にしているフリーライターの柚木草平。

似非健康商品を売りつける「ご長寿研究所」の店長が殺された。

渡辺探偵事務所の沢崎のもとに望月皓一と名乗る金融会社の支店長が現われ、赤坂の料亭の女将の身辺調査をしてくれという。

「秋川瑠璃は自殺じゃない、そのことを柚木草平に調べさせろ」若い女の声でかかってきた月刊EYES編集部への奇妙な電話は、そう言って切れた。

神奈川県警が劇場型捜査を展開した「バッドマン事件」から半年。 巻島史彦警視は、誘拐事件の捜査を任された。

尾行中の老女梅子が怪我をさせたミツエの持ち家のアパートに住むことになった晶。

癌で入院中の父親と寝たきりの祖父、二人の介護とアルバイトで日々をすごす大学生の柊一。

『病気、至急連絡されたし。』――冬の夜、僕の許に届いた差出人不明の電報。

直木賞作家の真骨頂! 笑って泣ける人間讃歌。

春の訪れとともに、担当編集者が変わった柚木草平。

県警本部より主席監察官来訪の報せに揺れる、田舎の刑事たち。

首を吊った警官、河原で殺された風俗ライター。

謎解きを通し〈古典部〉メンバーの新たな一面と出会う、シリーズ最新刊! 奉太郎が省エネ主義になったきっかけ、摩耶花が漫画研究会を辞める決心をした事件、えるが合唱祭前に行方不明になったわけ……。

明治時代創業の老舗古本屋・東京バンドワゴンは本日も大騒ぎ!先々代の時代に錚々たる文士が寄稿して編まれ、強盗殺人までも引き起こした“呪いの目録”。

同じ中学に子供が通う保護者を狙った連続殺傷事件が発生。刑事総務課の大友鉄も捜査に加わるが、容疑者は二転三転。

東京・杉並区で男性の腐乱死体が見つかり、法医昆虫学者の赤堀と岩楯刑事が司法解剖に立ち会うことになった。

2022年、雪と氷に閉ざされた北方領土の離島。

「ジージ、早く解決して温泉行こう!」オーバー還暦捜査員と孫娘が福祉施設の闇に挑む。

作家の本谷は、亡くなった父親の遺品を整理中に意外なものを発見する。

捜査のためなら、俺は外道にでもなる。

ゴールデンウィーク明けの朝、出勤した警視庁捜査一課・碓氷警部補の元に、都内で起こった二件の自殺と二件の殺人の報が入る。

葉村の働く書店で“鉄道ミステリフェア”の目玉として借りた弾痕のあるABC時刻表が盗難にあう。

知能は小学生程度だが、死んだ母親が遺してくれた小さなアパート「幸福荘」の管理人として、平和に暮らしていたボクさんこと福田幸男、四十歳。

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。