執行猶予期間が終わった時、犯人を刑務所に入れるかどうかを被害者や遺族が決めることができたとしたら?それを実現する「執行猶予被害者・遺族預かり制度」が施行された社会。

父親の秘密を見つけた女子高生の日記「トロフィー」、母の死を引きずる43歳独身男性の日記「道化師」、姉妹で同居している結婚を控えた姉の日記「サムシング・ブルー」、熟年夫婦の日常を記した夫の日記「夫婦」。

田口潤は、14歳の中学生。3年への進級を機に、日記をつけ始めた。

母が殺された―葬儀の席で逮捕されたのは、僕の弟だった。

優しい夫に白い猫―満ち足りた生活は、夫の溺死によりピリオドが打たれる。

被害者女性の特異な容貌から注目を浴びた轢き逃げ事件、痴漢の容疑をかけられた男の転落死、色呆け老人が飲んだ薬物入り缶コーヒー騒動―同じ地域で起こった三件の未解決事件には、ある人物の姿が見え隠れしていた。

都会の片隅でひっそりと暮らすひとりの女。何かから逃れるように、孤独な日々を送る。

仕事の成功、円満な家庭―ただ、幸せになりたいだけだった。

わたしの人生は充実する、あの夫、あの親族さえいなければ。

助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。

中堅保険会社に勤める5人のOL。条件のよい結婚に策略を巡らす美人のリサ。

小学生になったばかりの沙恵は、学校帰りに母京子の勤務先に寄り一緒に帰宅する。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子。若くも美しくもない彼女がなぜ―。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

いつも他人のものばかり欲しがる幼なじみに悩まされ続けたOLが、最後に打った手は…?恋にも仕事にも疲れ果てた女性が、地下鉄で見かけた華やかなビジネスウーマンの後をつけ、見てしまった“素顔”とは…?天使なんかじゃない、等身大の女性たちが、ふとしたことから事件に

人材派遣会社を営む紀ノ川由希子は42歳、独身。恋人には妻子がいる。

『孤狼の血』『盤上の向日葵』著者が放つ、社会派ミステリ! 結婚詐欺容疑で介護士の冬香が逮捕された。

渡辺展子はいつも「ついてない」。親友は学校一の美女〝渡辺〟久美。

白昼、老人が渋谷のスクランブル交差点で何もない空を指さして絶命した。正光秀雄96歳。

自動車販売会社で働く石田真人は、社内結婚の妻・紗栄子と平穏な日々を送っていた。

男はなぜ、罪を重ねるのか? 涙腺崩壊必至! 心奪われる入魂のミステリ。 片桐達夫、五十九歳。

浅草にある老舗おもちゃ会社で働く富田宝子は、ガーリーなものが大好きで楚々として控えめな外見とは裏腹に、好きなものに対するパワーと想像力の豊かさを持ってして、敏腕プランナーとして活躍している。

実力はあるが作品が売れていない悩みを抱える作家・佐古珠美はかつて、ベストセラー作家・豪徳寺ふじ子の秘書だった。

失踪した母、殺害された父。そこから悲しみの連鎖は始まった。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。

連続結婚詐欺&不審死事件の容疑者―稀代の毒婦、佐竹純子。

長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躪された末の遺棄だった。

警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。

人生は楽しく、充実していなければ。そこそこ出世した旦那に、健康な息子。

文化大革命で父を惨殺され、人類に絶望した科学者・葉文潔（イエ・ウェンジエ）。

日本推理作家協会賞(短編部門)受賞後第一作! 2001年、長らく手付かずだった戦前の名家・旧紫峰邸の敷地内から発見された二つの白骨死体。

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。

9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か? 大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。

就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。

若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。

続発する詐欺的な訪問販売に、それとの関連が疑われる押し込み強盗殺人の真相。生活保護も受けずに餓死したまだ若い母娘の謎。

幼児なみの知能のため、みんなからバカにされてきたチャーリイ・ゴードン。

予備校の英語講師にしてミステリー作家の矢崎には、同じく作家を志す兄がいた。

東京吉祥寺に住む若夫婦が営みの最中に手斧で惨殺された。

金沢・ひがし茶屋街のレストラン“グリル・ド・テリハ”。料理が評判のこの店には、人気の理由がもうひとつ。

琉北大学の職員・島本龍也は、学生の御園百合菜から指導教授のセクハラの相談を受けた。

人の感情が色でわかる「共感覚」を持つという不思議な青年―藤木司を担当することになった、臨床心理士の佐久間美帆。

誘拐×時効、二度敗北した静岡県警。三度目の機会は、ないはずだった。

どうしよう、お父さん、わたし、死んでしまう―。安藤の娘、加奈が学校で転落死した。

第52回メフィスト賞受賞作 ある夕方、保育園から榎本千夏子に一本の電話が入った。

その女を、入れてはいけない。入れれば最後、家はたちまち食い尽くされる。

ある山間の寒村に伝わる風習。この村では、死者からくりぬいた顔を地蔵にはめ込んで弔う。

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。

かつてなくリアルに描かれる捜査の実態と癒着、横領、隠蔽、暴力、…日本警察の真実のなかにあぶりだされる男たちの強烈な光と闇。

建設コンサルタント・二宮啓之が、産業廃棄物処理場をめぐるトラブルに巻き込まれた。依頼人の失踪。

ボクサー崩れの酒井は、恩人・津村のパチンコ店で働く釘師。

「極道は身代金とるには最高の獲物やで」。大胆不敵な発想でヤクザの幹部を誘拐した三人組。

高校生の三浦凪の好きなものは、カカオ80%のビターチョコレートとミステリー。苦手なことは群れることと甘えること。

ここでなにが学べる？県民の食生活か？-県庁に勤めるエリートが、民間企業に出向することになった。