英仏帝国による統治が長く続き、科学的魔術が発達した世界。

ロンドンのオークションでゴッホ作「医師ガシェの肖像」を日本人が競り落とした。落札価格は約百八十億円。

医者のマーチ博士の広壮な館に住み込むメイドのジニーは、ある日大変な日記を発見した。

時は2084年、美しい妻と暮しながら火星への夢を絶ちがたいダン・クウェイドは、思いあまってリコール社を訪れる。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

十一月の深夜、歴史教師のキャロラスはミンコット荘のレディー・マーガレット・ピップフォードから電話を受ける。

佐藤誠。八十六件の殺人を自供した殺人鬼。

東西の壁が崩壊したあとナチの残党が暗躍するヨーロッパ。

突然の閃光と業火―それが路線バスを襲った。

英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。

目も見えず口もきけない、全身麻痺のエリーズは、二年前に解決した殺人事件が小説化され、一躍有名になった。

夏のコートダジュールを襲った惨劇。複数の死体を頭部、四肢、胴体と切断し、それぞれ縫合して街角に飾る猟奇事件が起きた。

わたし、ミは、火事で大火傷を負い、顔を焼かれ皮膚移植をし一命をとりとめたが、一緒にいたドは焼死。

ロンドンから遥か西へ三百キロ、エクスムーア国立公園にある寒村シップコットで寝たきりの老女が殺害された。

ふと知り合った脚本家志望の娘がピーターのアパートメントで首を吊っていた。

内臓がくりぬかれた死体が続けざまに発見された。毎度不幸な目に遭うマルセル巡査は、今回もこの事件を捜査するはめに。

数学の教授だったアレックは六十、年の離れた妻リタと村はずれで平穏に暮らしていたが、バリーという若造の出現で状況は一変する。

ある夜、自宅近くのたばこ屋でウィリングが見かけた男は、「私はベイジル・ウィリング博士だ」と名乗ると、タクシーで走り去った。

男の身体に女の心―トランスセクシャルのボーは殴られても蹴られても幸せ。それが愛する男ジョニーから受ける仕打ちだから。

殺し屋の前に自称発明家が現れた。

ドーセットの寒村シェンステッドに、死と暴力が不穏な空気をもたらしていた。

ルースは父を知らずに育った。憎き母の死をきっかけに、彼女は「計画」を携えスコットランドの小都市を訪れる。

おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。

壊れた幼女の墓から、そこで眠っているはずのない二人の子供の遺体が発見される。

科学知識を駆使したミステリを描いた、日本SFの先駆者・海野十三。

大作家にだまされた女の復讐劇、昼食会の料理で呼吸困難になった男の理由、愛車を盗まれた依頼人に一矢を報いた私立探偵、店頭の毒物混入事件の真犯人は?過激なセックスに溺れた堅物の弁護士の悲劇、八歳のときから悪の道に入った男、真人間をめざしたが…英国推理作家協会ゴ

元銀幕の大スター・片桐大三郎(現芸能プロ社長)の趣味は、犯罪捜査に首を突っ込むこと。

交通事故で死亡した親子の死体がいつのまにか遺体安置所から消え失せた―誰かの悪戯だろうと報じる新聞記事を、不気味な予感とともにうけとめた人々がいた。

ロンドンから70マイル。ここ田舎町のデントンでは、もうクリスマスだというのに大小様々な難問が持ちあがる。

ハットン荘のその部屋には、忌まわしい過去があった。百年ほど前、部屋に引きこもっていた文学青年が怪死したのだ。

女は裸で波間にただよっていた。脳裏をよぎるのは、陵辱されたことではなく手指の骨を折られたことだった。

六月半ばの日暮れどき、ダートムアの採石場で、スコットランド・ヤードの敏腕刑事ブレンドンは、絶世の美女とすれ違った。

『その女アレックス』の刑事たちのデビュー作 連続殺人の捜査に駆り出されたヴェルーヴェン警部。

石に鳥の絵を描く不思議な男に河原で出会った青年は、微睡むうち鳥と男たちについての六つの夢を見る―。

伝説の名アンソロジーが、ここに復活!そんなはずはない。汚職判事を尾行中の刑事たちは、片時も目を離さなかったのだ。

デビュー作の絵本がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。共に幼いころ親に捨てられた過去を持つ。

医師のノートンは、海岸の遊歩道で見かけた美貌の娘に、一瞬にして心を奪われた。その名はダイアナ、あだ名は“コマドリ”。

スコットランドの地方都市で、帰宅途中の女性教師が何者かに襲われ、殺されかけた。