テロル
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大きな期待をもって、読んだせいかすごく裏切られた感じでした。イスラエルとパレスチナの情勢がよくわかるだろうと思い、読み進んだが、我々がTVのニュースで知る程度のことしか語られていなくてとても残念だった。 文章も、稚拙さが目立ち、登場人物ことに主人公には到底共感することもできずに終わった。自爆テロを起こした妻の背景を詳しく語るのであれば、納得できるところもあったのだが、それもなく3/4読み進んで何もないことを知ると、時間を返してほしいとさえ思った。 救いと言えば、ショックのため感情的になって周りの人々の善意を受け止められない主人公が、爆死してしまうところぐらい。他の結末は到底考えられないだろう。 小説で社会情勢や風俗を知ろうという考え自体がいけなかったのか!? 読後感も良くなかった。タイトルの帯が机の上に残っていたのを見て、早く捨ててしまいたいとさえ思わせた作品。 | ||||
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あまり読んだことのない国の小説を読みたいとふと手にしてから引き込まれ、一気に読んでしまった。スピード感溢れる展開でエンターテインメント性も高く、読み進むにつれて世界観が変わっていく興奮とめまいを感じる。現代日本と全くかけ離れた状況なのに非常にリアリティがあり、小説の力を実感する傑作。 海外の小説を読み慣れない人でも楽しめる。 | ||||
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イスラエルで成功したアラブ系の医師である主人公は、突然の妻の喪失と隠されていた秘密を知るために旅をし、親族に会う。 妻の決意の源にある救いようのない現実は、読んでいて息がつまる。 そして、共有できなかった気持ちがあったことを知る主人公に心が痛む。 戦争や対立がある以上、誰かが命を落とし、背景には必ず傷付く人々がいる。 不毛な復讐心も当事者には不毛と片付けられるものではない。 この現実の描写は簡潔でありながら、ものすごい真実味がある。きっと、著者が実際に触れてきた世界のせいだろう。 最後の最後まで切ない一冊ではあるけれど、出会えたことを感謝したい一冊。 | ||||
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この作家の作品は常に綿密な構成が特徴的である。 不自然さ、唐突さ、どこにもすきというものがない。 物語の展開、人物の描写、会話の交錯、場面、風景描写、 いずれも破綻なく確かな筆の運びで素晴らしい。 この作品の場合、プロローグはサスペンス小説的であり、 妻の唐突な暴死、という日本人の我々にとっては衝撃的、 馴染みのない非日常的な出だしで読者を作品中に引きず込む。 一見その謎解きの体を成している小説である。 が、やがて甚だ理不尽であるが、世界の中にはこの不条理を身を持って受け入れざるを得ない、 そのような緊迫した人生の時をうつろわざるを得ない人々がいること、 それを認めざるを得ないのである。 ぬくぬくとした部屋のソファーで読み進む私のごとき平和ボケ読者は、 その認めたくない事実に慄然とし、恐怖と後ろめたさを悪夢の如くに感じる。 夢で済まされる者は幸福である。 日本語に訳出された他の二作品と同じく、ここでも男性の視点で語られる。 作家の経歴を考えたくなくとも、読み手の思いは彼の生活歴に至ってしまう。 乱暴に言えばイスラエルを舞台にしたこの作品でさえ、どこか私小説的なのである。 難を言えば主人公の微妙なノマード的あやうさ、 その内省の描写がやや肌理が粗いことであろうか。 作家の過去現在の境遇そのものなのであるが。 | ||||
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「仲むつまじく暮らしていた妻が自爆テロの犯人だった」。 この設定からかなり心を掴まれるが、読み出すとさらに面白く、 一気に引き込まれてしまった。 しかもフィクションでありながら、 どうしようもない現実も突きつけられる。 また、硬派な話だが訳がとても読みやすいのも良い。 訳者が「良い本は面白いと思わせると同時に、世界の見方すら変える」といった ことを書かれているが、まさにそう。 価値観に揺さぶりをかけてくる本。 | ||||
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