田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。

遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

中原道正・小夜子夫妻は一人娘を殺害した犯人に死刑判決が出た後、離婚した。

拉致監禁。両手親指切断。

マンションで孤独死体となって発見された女性の名は、鈴木陽子。刑事の綾乃は彼女の足跡を追うほどにその壮絶な半生を知る。

―過去に重大犯罪を犯した人間が、会社の同僚だとわかったら?― ミステリ界の若手旗手である薬丸岳が、児童連続殺傷事件に着想を得て、凶悪少年犯罪の「その後」を描いた傑作長編! ジャーナリストを志して夢破れ、製作所に住み込みで働くことになった益田純一。

悲劇なんかじゃない。これが私の人生。

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

家族の気持ちがバラバラな若菜家。その中を取り持ってきた母の玲子の脳にガンが見つかった。

ヒーローだけが主人公じゃない。補欠も就活生もお母さんも、誰だって主人公なんだ! 読むほどに人生が愛おしくなる。

黄色いアサガオだけは追いかけるな―。この世に存在しないはずの花をめぐり、驚愕の真相が明らかになる長編ミステリ。

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。

地方への転勤辞令が出た青野雅人は、恋人の佐知子から意外なことを打ち明けられた。

ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年――。

姉を見殺しにされ天涯孤独となった青年。愛弟子の企てに気づいたとき、湯川がとった驚愕の行動とは。

若くしてデビューをしたが、思うように読者に受け入れられず苦悩する、高校生小説家・千谷一夜。

「被害者女児死亡」――世紀の大誤報を打ち、飛ばされた3人の記者。その七年後、児童連続誘拐事件が発生。

コロナ禍で甲子園が中止になった夏。 夢を奪われた選手と指導者はどう行動したのか。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。

平凡な家庭で育った小学生の圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに、遠縁で同学年の達也と暮らすことに。

祖父と父が日々女を連れ込む、通称・たらしの家で育った庭師の雅雪は、二十歳の頃から十三年間、両親のいない少年・遼平の面倒を見続けている。

自ら産んだ子を「取り替え」た、繭子。発覚に怯えながらも、息子・航太への愛情が深まる。

太平の世に行き場を失い、人生に惑う武家の男たち。身ひとつで生きる女ならば、答えを知っていようか―。

継承される血と野望。

白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。

４７歳で若き官房長官となり、総理への階段を駆け上がる男は、周囲を魅了する輝きを放っていた。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

「自分が食べるためにこそ、おいしいものを作らなきゃ」菜の花食堂の料理教室は今日も大盛況。

彼女たちは、蟻地獄の中で、必死にもがいていた。 愛媛県伊予市。

17歳の少女が自ら警察に保護を求めてきた。その背景を探る刑事に鑑識から報告が入る。

甲子園に憧れていた。予選を勝ち進んだ。

果てしない未来と、果てしない不安。甘いお菓子が、必要だ。

初瀬桃子は結婚八年目の子供のいない主婦。

埼玉県天木山山中で発見された白骨死体。

まったく新しい高校野球小説が、開幕する。 秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。

本を愛する人々が興奮し感動にふるえ、２０２０年度の本屋大賞にもノミネートされた『店長がバカすぎて』。

八歳の女児が乗用車に撥ねられ死亡する。運転手は不起訴処分になるが、そこには罪深い大人たちの様々な打算が働いていた。

ハイブリッドカーは、本当にエコカーなのか?日本の家電メーカーは、なぜ凋落したのか?メモ魔の窓際刑事、再臨場!警察小説史上、最も最酷で哀しい殺人動機。

長く辛い不妊治療の末、自分たちの子を産めずに特別養子縁組という手段を選んだ夫婦。

小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。

ソフィーの目の前に転がる男児の無残な死体。ああ、私はついに人を殺してしまった。

母は死に、父は人を殺した――。

「さて、同窓会を下記のとおり開催することとなりました。

雨の夜の不動産業者殺し。強引な取調べで自白した青年は死刑判決を受け、自殺を遂げた。

神田川病院に勤務する医師の早坂ルミ子は末期のがん患者を診ているが、患者の気持ちがわからないのが悩みの種。

北関東のある町で、中学二年生の名倉祐一が転落死した。

第11回『このミステリーがすごい! 』大賞・大賞受賞作&70万部突破のベストセラー『生存者ゼロ』に続く“ゼロ"シリーズ、第3弾。

戦後犯罪史に残る凶悪犯に降された死刑判決。

総理とスパイの意識を丸裸にする驚異の一人称語り。

警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。

とある日―。広告代理店に勤める根本に、ベストセラー小説『永久の大地』を映画するよう社命が下る。