売るものは「恋人との最後の時間」―女子高校生・夜見川麻耶は、死を求める客に、二人きりの最後のひとときと、望む形での死を与える日々を送っていた。

疎外された人々が流れ着く街・イタギリの少年・晴史は、ごみ収集で家計を支えながら、似顔絵描きの可憐な少女・シズクと心を通わせ、苛烈な日常の中に居場所と安らぎを見出す。

きっと誰にでも「やり直したい」ことがある。

「なぜ―僕なんだ?」 「それはね、あなたがひとりぼっちだから」 不幸な交通事故により家族を失った青年・匂坂郁紀。

失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。

夜になると、僕は化け物になる。 寝ていても座っていても立っていても、それは深夜に突然やってくる。

弱小なディメ王国の醜悪な第六王子アリスマは、その類まれなる計算能力によって頭角を現していくが―森羅万象を計算し尽くす夢に取り憑かれた王を描き、星雲賞を受賞した表題作、英語版アンソロジー初出の宇宙SF「ゴールデンブレッド」、なぜか自律運転車に乗せられる人型ロ

“バイバイ、地球――ここでアイドル活動できて楽しかったよ。

人々が少しだけ違う並行世界間で日常的に揺れ動いていることが実証された時代―両親の離婚を経て母親と暮らす高崎暦は、地元の進学校に入学した。

姪の汐子と下町で暮らす凸貝二美男は、泥酔した公園で奇妙な光景を目撃する。白髪の老人、叫び声、水音、歩き去る男。

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

選考に関わる全ての人の心を震わせた、第23回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作　 大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。

新聞部の創設。柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・相原大地のために部活動を始めることを提唱する。

最強の美少女ハッカー“ゴースト”を追い詰めた。しかし逮捕まであと一歩のところで轟音が鳴り響き、気を失って…。

生きづらさを抱え、退屈な高校生活を送る僕に、ある日届いた１通のメール。

冬はどこまでも白い雪が降り積もり、重い灰白色の雲に覆われる町に暮らす高校生の小柚子と弥子。

トッドは明るい性格の頭の良い高校生だった。ある日、古い印刷物で見たことのあるナチ戦犯の顔を街で見つけた。

ドミトリータイプ、キッチン、バス、トイレ共同、敷金礼金なし、保証人不要、性別および年齢制限なし。

神奈川県川崎市で、14歳の女子中学生・冬野ネガが、同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された。

その物語は、人を殺す――。

自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている。 「私、死んじゃいました。

東京郊外で両親と暮らす朋子は、三十歳過ぎの兄が何年も二階の自室にひきこもっていることに悩んでいた。

209号室の葵は、あなたのすぐ側に。人気作家が描くホラーミステリ! 高級マンションで次々と起こる怪異。

行方不明だった少年の事故死体が、森の奥にあるとの情報を掴んだ4人の少年たちは、「死体探し」の旅に出た。

恐怖、また来る。デビュー作(日本ホラー小説大賞『ぼぎわんが、来る』)、戦慄の舞台裏。

自殺する間際にメッセージを録音して残す人がいる。

特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。

強盗殺人事件の容疑者として逮捕された忘却探偵・掟上今日子。

人類最強の請負人・哀川潤。再び忙しい日々を送る彼女のもとへ一人の青年が現れた。

敗戦に志を折られた物理波矢多は、九州で炭坑夫となる道を選ぶ。

“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。

晴れて美少年探偵団の新メンバーになった「美観のマユミ」こと瞳島眉美。

美少年探偵団六番目の団員となった瞳島眉美。

一九三九年、漂流するナチスの船からたったひとり子どもが見つかった。

人類最強の請負人・哀川潤。長瀞とろみの依頼で乗り込んだのは、生まれたての火山島。

山深い寒村の旧家・蒼具家では、「盆に隠れ鬼をしてはいけない」と言い伝えられている。

2020年、研究者の工藤賢は死者を人工知能化するプロジェクトに参加する。モデルは美貌のゲームクリエイター、水科晴。

次の捜査を、最後の仕事に――。

あらゆる感情を持たないがゆえに、 生き延びることに長けた少年、空々空。

東京都の果ての美しい島。少女、椰々子は、死者を通し預言を聞く力を持ち、不吉だと疎まれている。

少年探偵団、五泊六日の冬期合縮。

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

第15回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉作品は、二転三転する恐怖のサイバーサスペンスです! 麻美が富山に電話を掛けると、知らない男の声が返ってきた。

曰くのある家や部屋を一軒に纏めて建て直し、そこで暮らすとどうなるか――。

能力の存在を忘れ去るよう、記憶の改変が行われた咲良田。

全身に“顔”が発症する奇病“人瘤病”が蔓延した日本。

元刑事・加瀬将造(38)は、借金取りから逃げ回るロクデナシの日々を送る。

「あの家のこの部屋は……密室、だったんです」 持ち主が悲惨な死を遂げ、今では廃屋同然の別荘〈星月荘〉。