日本推理作家協会賞受賞!心に刺さる連作短篇集 島に生まれ育った人々の、島を愛し島を憎む複雑な心模様が生み出すさまざまな事件。

短大で英語の非常勤講師として教鞭をとる由樹は、衆議院議員の柏井淳と逢瀬を重ねていた。

道東釧路で図書館長を務める林原を頼りに、25歳の妹純香が移住してきた。生活能力に欠ける彼女は、書道の天才だった。

北関東のある町で、中学二年生の名倉祐一が転落死した。

希望に燃え、警察学校初任科第九十八期短期過程に入校した生徒たち。

結婚は打算から始まり、見栄の衣をまとった。憧れのタワーマンションに暮らす若い母親。

「さて、同窓会を下記のとおり開催することとなりました。

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。

わたしを裏切った男と侮辱したあの女は絶対に許せない!ふたり同時に復讐するには、あの方法しかない―男に妻も子どももいると知った愛人の心に燃えたぎった嫉妬と殺意。

わたしの人生は充実する、あの夫、あの親族さえいなければ。

若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。

ビル5階にある新興宗教の道場から、信者の男が転落死した。

川崎で起きた殺人事件の現場に遺されたDNAが指し示すのは、十八年前に代官山で起きたカフェ店員殺人事件の“冤罪”の可能性……。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。

遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。

同僚にプロポーズされたのを機に、不倫中の上司と別れる決意をした朋絵だったが、最後のデートを後輩に目撃され…。

―過去に重大犯罪を犯した人間が、会社の同僚だとわかったら?― ミステリ界の若手旗手である薬丸岳が、児童連続殺傷事件に着想を得て、凶悪少年犯罪の「その後」を描いた傑作長編! ジャーナリストを志して夢破れ、製作所に住み込みで働くことになった益田純一。

三年間もセックスレスじゃなかったら―大人の恋愛と官能の世界。

等身大の女性を描く、第126回直木賞受賞作。

夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。

中原道正・小夜子夫妻は一人娘を殺害した犯人に死刑判決が出た後、離婚した。

「被害者女児死亡」――世紀の大誤報を打ち、飛ばされた3人の記者。その七年後、児童連続誘拐事件が発生。

必要な人材を育てる前に、不要な人材をはじきだすための篩。それが、警察学校だ。

恋愛や結婚、進路やキャリア、挫折や別れ、病気や大切な人の喪失…。

刑務所にぶちこんでやりたい―。人気プロ野球選手が膝の手術を担当した名医を刑事告発。

失踪した母、殺害された父。そこから悲しみの連鎖は始まった。

姉を見殺しにされ天涯孤独となった青年。愛弟子の企てに気づいたとき、湯川がとった驚愕の行動とは。

ビール会社の営業課長、明良。部下からも友人からも信頼される彼の家に、謎めいた贈り物が?都議会議員の夫と息子を愛する篤子。

資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。

この不幸は、いつまで続くのだろうか―。平凡な結婚生活の先に待っていたのは、思いもよらぬ夫からの暴力だった。

悲劇なんかじゃない。これが私の人生。

恋も仕事も順調だった三一歳の怜子は、五年付き合い、結婚も考えていた耕一郎から突然別れを告げられる。

「グランドマンション一番館」には、元「名ばかり管理職」の男、元公務員、三世代同居の女所帯から独居老人、謎の若者、はてはかなり変わった管理人までと、アクの強い人たちが住んでいる。

広告代理店に勤務する薫と乃梨子は、同期入社。仲はよいが相手と自分を比べずにいられない微妙な関係。

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。

色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった…。

老舗画廊勤務の中田由紀、三十二歳。穏やかで上品な彼女が、一人旅から帰ってきた途端に豹変した。

ホテル・コルテシア東京のフロントクラーク山岸尚美と、警視庁捜査一課の新田浩介。

愛したことが間違いなんじゃない。ただ少し、愛し方を間違えただけ──。

高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。

医師の父、美しい母、高貴なまでの美貌を振りまく双子・梨花と結花。

大学生の望月良夫は愛車のデミオ運転中に、 偶然会った女優の翠を目的地へ送り届けることに。 だが翌日、翠は事故死する。

きっかけはパワハラだった!トップセールスマンのエリート課長を社内委員会に訴えたのは、歳上の部下だった。

少女は、この国で、目立った。 そのために、のけものにされたり、けなされたりすることもあった。

列車内には、学校や職場へ行こうとしている人が乗り合わせていた。

地方に暮らす仲良し五人組は高校卒業と同時にそれぞれの道を歩んだ。

もし絵馬の言葉が本当なら、私をあなたのお嫁さんにしてください―。きっかけは絵馬に書いた願い事だった。

一つになれない家族を猫だけが見つめ続けた――「すずの爪あと」。

人生は楽しく、充実していなければ。そこそこ出世した旦那に、健康な息子。

映画は、ときに優しくロマンティックに、ときに生々しく、ときに手厳しく、恋の至福とテクニックを教えてくれる教科書。

女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避行を続けていた伊豆見翔人は、宮崎県の山深い村で、老婆と出会った。

天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。

手のひらの上に命の重さを感じて チアチアチアリー……ぽぴぴぴぴぴ…… 「ハーイ、元気にしてたか」 朝起きると日本から届いたばかりのメールをあけて読む。

神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみに包まれ、誰もが涙した。

この子と、幸せになりたいだけなのに―岸谷奈江と一人娘の真央は、入園を予定している有名幼稚園へ見学に向かう。