巨匠が紡ぐ、珠玉のロマンティック・ミステリーの数々。 50年の作家人生の集大成。

「あ、あなたは…」千秋は凍りついた。本州の最北、青森で新婚生活に浸る千秋を訪れた男は、秘した彼女の過去から来た。

轢き逃げで一人息子を喪い、妻にも先立たれた作家の成田正隆は、妻の郷里・佐賀へ、傷心を癒す旅に出た。

何一つ不自由のない家庭に育った子供が起こした「いたずら」。そこには恐ろしい意味が隠されていた―。

「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」。西条八十の詩集を持った黒人が、ナイフで胸を刺されて殺害された。

文壇の寵児ともてはやされる若きベストセラー作家の浅沼は、出版社から請われて新人文学賞の選考委員となった。

昌枝は自分でも説明がつかなった。相思相愛、理想の結婚を実現した7年後、突然、夫の慎治が嫌いになってしまった。

「刑事は必ず正義の上で死ぬんだ」。ミステリー界の巨匠、珠玉の短編集。

粘着力を帯びた不気味な液体はしきりに瘴気を立ちのべていた…。

新宿の超高層ホテルの一室で、男性の死体が発見された。被害者は女性と宿泊する予定だったらしいがその形跡はない。

船越と房子は、粉雪の舞う飛騨・高山への旅に出た。五年越しの不倫の恋。

友人に部屋を貸した翌朝、見知らぬ女がベッドで寝ていた。その上、彼女はとある理由で「俺」の部屋に居座り始め…。

アルプスの名峰グロスグロックナーで出逢った二人、国際刑事警察機構の若き警察官高木史朗とミステリアスな女性陽子は運命の恋に落ちた。

タクシードライバーの蛭間正は深夜、新宿で若い女を乗せた。

メッシー、アッシー、ミツグ君、長方形の箱のような携帯電話、クリスマスイブのホテル争奪戦。

財閥・紀尾井グループ会長の令嬢姉妹が搭乗していた小型飛行機が、北アルプス後立山で消息を絶った。

山頂から愛の信号を送ると約束し、恋人を山麓に残してひとり山頂をめざした影山だが、送られてきたのは遭難信号だった。

新日本航空スチュワーデスのABコンビといえば、エー子こと早瀬英子、ビー子こと藤真美子の二人組。

一流電機会社のOLが、通勤電車で痴漢に遭遇―一人の乗客に救われるが、後日、その乗客は何者かに刺殺された。

高層アパートに住むOL・志賀邦枝のひそかな趣味は、双眼鏡で他人の生活を覗くことだった。

交際を始めて二カ月が経ったある日、彼が海で亡くなった。彼は生前、「誰かが命を狙っている」と漏らしていた。

OLが旅先で拾った恋が地獄の入口とは。

「試行錯誤していた頃、失敗覚悟のチャレンジ作」――著者より文字を大きくして読みやすくした新装版第6弾!罪を犯した元スポーツ選手らに謎の女が襲い来る――! かつて世界的に活躍した男女四人のスポーツ選手が、ある男を殺した。

最新ロボットの研究者であり野心家の末永拓也は、勤務先の創業者令嬢・星子との結婚を目論んでいた。

住民の八十パーセントが歴史と伝統のある浦島重工業の関係者で占められる浦島市では正社員、工員といった身分差別がいまだに厳然とあった。

サラリーマンの妻から一転、市長夫人、そしてベストセラー作家になった・彩。

警視庁捜査一課の横渡刑事は帰宅途中、暴漢に襲われた女性を助けようとして男と格闘し無念にも刃物で刺殺された。

文芸誌の新人賞受賞を契機に作家へと転身を図る香山。

一代で財を成した一ケ原高顕が死んだ。

車の接触事故を目撃した女。 婚約者が失踪した女。

東京の巨大ホテルの社長が堅牢な密室で刺殺された。

各界の大物が蝟集する渋谷のクラブ「ステンドグラス」。

新宿で助けた藤村雅子と、金沢高一はホテルで一夜を過ごしてしまう。

敏腕広告プランナー・佐久間は、クライアントの重役・葛城にプロジェクトを潰された。

北アルプス・槍ケ岳の観光開発を

博多発東京行のひかり116号で、不動産ブローカーが刺殺された。

三十数年前、謎めいた女性を誤殺して北アルプスに埋めた過去を持つ北尾俊也は、離婚と退職を機に贖罪の旅に出た。

始まりは新宿発、松本方面行きの最終列車、急行「アルプス号」だった。

「マリア様が、家に帰るのはいつか」?謎のメッセージを残して兄は自殺した。

種々雑多な人間が去来集散し、人生の破片を落としていく駅・新宿。

クリスマスイブの夜、オープンを翌日に控えた地上62階の高層ホテルの壁面に、巨大な光の十字架が浮かび上がった。

新宿・歌舞伎町のラブホテルのフロントに立つ本杉高志は、奇妙な成り行きから18歳の少女理絵と同居を始めた。

ペット専門の探偵・山中暁は失踪した妻を探して欲しいと、人探しの依頼を受ける。

公園の片隅で発見されたホームレスの死体。

新婚旅行先で、妻が暴力団員にレイプされた。夫は、縛り上げられて妻を救う一指もあげられず、妻は夫に卑怯者のレッテルを貼る。

深夜の交差点で衝突事故が発生。信号を無視したのはどちらの車か。

東野圭吾の隠れた初期傑作！ 学生街のビリヤード場で働く津村光平の知人で、脱サラした松木が何者かに殺された。

美貌と一枚の名刺だけを頼りに上京した若い女性。ツテも実力も無く、甘い野望を背負って来た若者たち。

金色のネックチェーンをつけた女が、新宿中央公園で殺された。被害者は、かつて歌手として一世を風靡した蓼科由里―。

T省課長補佐が、公共事業の受注先である大手商社のビルから墜落死した。

憧憬の女神、七条由香の無惨な死体を発見した北前真司は、無実の罪を押し付けられてしまう。真犯人はどこかで笑っている。

OLの松葉絵里子は別れた恋人を忘れるため、街で声をかけてきた鮫島の誘いにのり一夜を共にした。

日本の不動産王で黒ビルグループ会長の黒河内慎平が、不仲の息子にマンション10階から突き落とされた。

平凡なOL貴浦志鶴子には幼児期の記憶に空白がある。